- 2013-11-27
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中)
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
勉強の集中力を持続するためには、効率的に賢く「休憩」が出来るかどうかが一つのポイントになります。
たとえば一度休憩タイムをしっかりとって、勉強机から離れて外の空気を吸いに行くのもいいわけですが、
そういういかにもな「THE・リフレッシュタイム」とでも言うべき休憩の話ではなく、もっと簡単にできる「プチ休憩」のやり方も合わせて知っておくとより効率的なガス抜きができるようになります。
そんな「プチ休憩」の一つとしてお勧めなのが、「目をつぶる」という行為です。
つぶっている時間は何分でもかまいませんが、「プチ休憩」として位置づけるなら、3分を目安にして下さい。
実は私はこのプチ休憩をよくやっております。実に単純な方法なのですが、リフレッシュ効果はかなりあります。たぶんあなたが今想像したより、もうちょっと効果があると思います(笑)
「効果覿面(てきめん)!」とまで言ってしまうと大げさですが、個人的な感覚では相当なリフレッシュになっている実感があるのです。
これだけではわかりにくいのでもう少し説明しますと、そもそも人間には視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚といった五感あるわけですが、このうち勉強で一番よく使う器官といえば「視覚」です。
まあリスニングの勉強などであれば聴覚も使いますが、一般的に自学自習では「視覚」を使う頻度が一番高いわけです。(勉強中でなくても、日常生活においては一番よく使う器官です)
ふだんはあまり意識しませんが、「視覚」というのは実は自分で思っている以上に、脳に大きな負担をかけています。
脳の情報処理量の観点で言えば、視覚が脳に与える負荷は他の器官よりも圧倒的に大きいと考えられるのです。
これは日頃私たちが使っているパソコンやスマホの「ファイル容量」で考えてみればわかりやすいです。
たとえば、今から5分間、私が何か抱腹絶倒のすべらない話をしたとしましょう。(話す内容は何でもいいです。)
この5分間のスーパーおもしろトークヾ(´▽`)ノを、まずはスマホで動画撮影しました。これでスマホ内に「5分の動画ファイル」ができます。
その後、その5分間のトークを、映像抜きで音声のみにした「5分の音声ファイル」を作成しました。
ついでにその後、この5分間のトークを文字起こしして、文章に直しました。つまり5分のトークを台本のように活字化した「(5分間分の)テキストファイル」を作成したとします。
さて、ここに5分間のトークの「動画ファイル」「音声ファイル」「テキストファイル」の3つが出来上がったわけですが、この3つの容量(ファイルの重さ)は、時間が同じであれば間違いなく
「動画ファイル」>「音声ファイル」>「テキストファイル」
となるはずです。つまり、動画ファイルが一番重く、次に音声が重くて、テキストファイルが一番軽くなります。
この話は、「動画のファイル容量=視覚の情報量」、「音声ファイルの容量=聴覚の情報量」としてたとえたものですが(テキストファイルは比較対照のための例えです)、何が言いたかったかと言うと、ようするに
脳の中で「視覚」を使うことが一番情報の処理量が多い=一番脳に負荷をかけている=一番脳が疲れる、と考えられるということです。
私たちは起きてから寝るまで、一日中「視覚」を使っているので気づきにくいのですが、目を見開いて何かの映像が目に写っているというだけで、脳には想像以上に相当な負荷がかかっているということです。
だから、3分間でもいいので目をつぶってやると、脳にとってはかなりの休息になります。何時間も連続で動画撮影しているカメラを、数分間休ませてやるようなものですね。
勉強していて「ちょっと頭が疲れてきたな」と思ったら、勉強机に向かったままでもいいので(あるいは、勉強机に突っ伏した形でもいいので)、タイマーを3分にセットして目をつぶってみてください。
この間は何も考えないのがベストですが、何かいろいろ考えてしまっても効果があります(経験則)。とにかく3分間しっかり目だけは閉じておく。
すると、3分後に目を開いたときに、それまでの頭の疲れが取れていて、スッキリしていることに気づくはずです。
かりにあまり自覚がなくても疲れは取れているのですが、通常は3分も目を閉じたら、ほとんどの場合自覚できるレベルで頭が少し軽くなっていることがわかると思います。
やってみるとわかりますが、意識のあるままで3分間目を閉じつづけるのは、感覚的にはけっこう長いです。タイマーを3分に設定している場合は「まだ3分たってないの?タイマー壊れてないよな?」と思うほどです。
「休憩時間が3分」と考えると短く感じるのですが、目を閉じたままの3分であれば、これは思いの外、けっこうな休息になるのです。
しっかりとした休憩タイムを取らなくても、こういう「プチ休憩」で脳を休ませることも可能です。
ちょっと頭が疲れたり、軽い眠気があるようなときには、この「3分間目を閉じるだけ」のプチ休憩は有効です。
簡単にいつでも出来る方法なので、よかったら一度試してみてほしいと思います。