- 2013-11-28
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中)
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
勉強をしていて途中で「休憩をとる」という場合、イスから離れてゆったりとコーヒーでも飲むようなイメージがあるわけですが、
そこまでガッツリと休憩をとらなくても、もっと軽い「プチ休憩」とでもいえるような方法で、勉強のガス抜きをする方法がいくつかあります。
前回お伝えした「3分間目をつぶる」 というのもその1つです。今回もこのシリーズで引き続き「机に向かったままでも出来るプチ休憩」を1つご紹介しますと、それは
鼻呼吸
であります。どういうことかと言うと、鼻で呼吸すること!(そのまま)
そもそも「呼吸」の方法を工夫することで心身に大きな影響を与えることはヨガなどの「呼吸法」でも広く知られています。
大学受験生の方はあまり知らないかもしれませんが、「呼吸」というテーマだけで何十冊もの本があるほど奥が深く、その方法論も多岐にわたります。
知らない人は「ただ、息を吸って吐くだけなのに?」と思いがちですが、想像以上に奥が深いのが呼吸という行為なのです。
明治大学教授でテレビでもおなじみの斎藤孝先生も、実はもともと呼吸法の専門家で若い頃から10数年かけて研究した呼吸法を「呼吸入門」という本にまとめて出版されています。私もずいぶん前に読みましたが、その奥の深さはすごいものがあります。
そこまで難しく考えなくても、自然いっぱいの場所に行けばいつのまにか深呼吸をして体内の空気を一掃していますよね。ようはあれと同じです。呼吸が浅いと体内で空気が停滞し、それが心身に影響するわけです。
勉強をしていると呼吸が浅くなります。したがって、体内の空気の入れ換えをしてやると、停滞した悪いガスが抜けた感じになってリフレッシュできます。
できれば外に出て深呼吸するのがベストですが、それが難しいときは勉強机の前ですわったまま、しっかりと「鼻呼吸」をしてみてください。
やってみるとわかりますが、鼻呼吸をすると自然と腹式呼吸になります。これで悪い空気が一掃しやすくなります。
コツは、鼻で息を吸って、吐くときは口から吐くこと。めいいっぱい鼻から吸い、ゆっくりとスーッと口から吐く。吐く時間の目安は5~8秒くらいで。
しっかりやる場合は、口から息を「吐ききる」ようにしてください。つまり、肺の中の空気をすべて一度出し切る。「もうこれ以上は出ない(;д;) 」となるまで息を吐き出すわけですね。これがコツ。
そこまで吐き出すと、今度はしっかり空気を吸うことになります。結果、肺の中の空気が循環します。
これを4~5回繰り返してみてください。1分ほどで終わると思いますが、この1分だけでもかなりのガス抜きになりますよ。
余談ですが、全動物の中で「口呼吸」をするのは人間だけです。他の動物は口では呼吸しません。犬もハアハア口で呼吸しているように見えますが、あれは体温調整。
口で呼吸をするのは人間だけであり、動物のスタンダードは鼻呼吸なのです。
そして、人間も口で呼吸できるとはいえ、お医者さんには人間もできるだけ鼻呼吸で生活すべしという方が多いです。(とくにこの時期は口呼吸だと風邪のウィルスが喉に付着しやすくなるので良くない)
ふだんどれくらいの頻度で鼻呼吸をするかの判断はお任せしますが、今回は「机に向かったままできるプチ休憩」がテーマでしたので、
その意味では、日常的にやらなくても、勉強中にときどき深く鼻呼吸をしっかりやっておくのは集中力の持続にもつながりますのでおススメですね。
ちなみに、普段の勉強だけではなく、模試や入試本番でも使えます。これは覚えておくと便利です。
試験は60分、90分、120分とかなり長時間集中することになりますが、その間に疲れてくることが少なくないです。
そういうときは、20~30秒ほどでもいいので時間をとってしっかり鼻呼吸し、心身をリフレッシュさせてからまた試験に向かうと集中力が戻ります。
試験中とはいえ、20~30秒くらいでその後の集中力が手に入るならお得です。
疲労したまま集中できずに残りの数十分をすごすのに比べれば、多少時間をとっても途中で一度しっかり空気を入れ換えてガス抜きをしておくほうが、トータルの集中力は後者の方が上ですから。
というわけで、勉強中、試験中にも使える鼻呼吸はとても簡単にリフレッシュ出来る便利なプチ休憩法ですので、ぜひあなたも試してみてほしいと思います。