- 2013-11-9
- OCPの関連記事, 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中)
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
前回まで3記事にわたって、勉強における1日のTodoリストの「見積もり」(各勉強内容ごとの予想時間)を出すポイントについて解説してきました。
なぜこれをする必要があるのかというと、「1日の勉強量を最大化するため」でした。
そして1日の勉強量を最大化させる理由は、言うまでもなく「受験当日までの勉強量を最大化するため」です。
そのために「1日ごとにTodoリストを作成する」のであり、そのために「Todoリストを100%やり切ることを強く意識する」のであり、そのためにリストごとの「見積もりを出す」わけです。
「絶対合格するんだ!!」とか「死ぬ気でやるんだ!!」とか「ついにオレが本気出すぜ!!」みたいにかけ声だけがいくらハイテンションでも、
夢を実現させるための「現実的な」「地味な」作業がやれない人は、間違いなく失敗します。
「死ぬ気でやる!!」とハイテンションで言っていた受験生が、1週間もしないうちに自信もやる気も失っている例を、一体これまで何回見てきたかわかりません。
これについてはホントね、もう今まで何度ビックリさせられてきたことか。
友達にもいたのですが「えー!?自分、つい先週『死ぬ気でやる!』とか言うてたやん!?もうあのテンション消えたの!?」みたいなことが本当によくあったのです。まあそのうちの一人は、受験生時代の私ですが(笑)
それほどまでに人間のやる気とかテンションというものは、脆(もろ)く危うく、波があるものです。心や記憶というものも相当あいまいです。とくに記憶は本当によく嘘をつきます。
だから最初から「やる気」や「テンション」や「心」や「記憶」といったあいまいで目に見えないものは
「とても弱いもの」
という前提にたった環境づくり・仕組みづくりをした方が得策なのです。OCP(受験勉強オンラインコーチング・プログラム)はその最たる例ですが。
実際あった例ですが、A君は毎日かならず勉強のTodoリストを作成しているのに、いっこうに100%を達成できず、毎日60%や70%あたりをウロウロしていました。
A君は自分なりに1日の勉強を頑張っているつもりなのに、毎日毎日、予定を全部終わらせることができない。せいぜい6~7割しかできない。
この現実に直面したときに、A君がまず考えないといけないことは、
「毎日こんなに頑張っているのに、全部終わらせることができないオレはダメな奴なのか?」
ではなく、その原因を具体的に究明していくことです。
そしてこのときもそうでしたが、問題の原因はA君の精神面にはないと考えた方がうまく行くことが多いのです。なぜなら、A君はもうやる気は十分あったから。
このパターンの場合に、非常によくあるのが「見積もり」の問題です。
もし1日に使える勉強時間が5時間しかないのに、Todoリストの量が7時間分あったら?
あきらかに見積もりを間違えています。
これではそりゃ達成率も70%未満になるしかありません。そもそも5時間ではやれない7時間分の勉強を予定に組み込んでいるのですから当然の話であり、これは物理的な問題です。やる気や精神力の問題ではないのです。
このときの原因は、A君の「精神力の弱さ」ではなく、ただの「見積もりの計測ミス」でした。
計測ミスならまだいいですが、最初から見積もりをとらずに適当に「今日はこれとこれとこれをやるか!」と、ほとんどフィーリングでTodoリストを作っている受験生も少なくないわけです。
そんなことでは「時間内に全部終わらないリスク」が高まるのはあたり前。あたりまえ体操、あたり前田のクラッカー、あたり前田敦子(゚д゚;)です。
(↑1ミリも面白くない、どころか寒いのはわかってます。私のギャグはもう3周して気晴らしで書いてます)
毎日60~70%しか達成できないのは、ただの「見積もりの計測ミス」(or「見積もりをそもそもやっていないこと」)が原因なのに、
それを「自分の精神力の弱さ」などと考えることが、いかにバカバカしいことかおわかりいただけたでしょうか。
それでは自己嫌悪になる上、根本的な改善もまったくできないのです。何も進歩しないです。
受験生活もある程度進んできたのなら、もうあなたは十分にやる気はあるはずです。それでもうまく行かないとしたら、それは外的・肉体的・環境的・物理的などこかの部分に原因がある場合が大半です。
今回のシリーズは、「見積もり」の問題が、気づかないところでいかに受験までのトータルの勉強量に影響を与えているかのお話でした。
この「見積もり」の話も一つのいい例ですが、受験勉強でうまく行かないときは、超リアルに、超具体的に、その失敗の原因を考えてみてください。
その先に、きっと解決策が見つかるはずです。
<関連記事>
1日のTodoリストが全部終わらない理由【前編】
1日のTodoリストが全部終わらない理由【中編】
1日のTodoリストが全部終わらない理由【後編】