- 2013-11-7
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こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
さて前回は、なるべく自分の気合いや根性などに頼らないで、いやでも「モチベーションが高く保てる環境」を自分なりに用意した上で、
それに加えて、ある程度の「工夫」「試行錯誤」を続けることで、1日の勉強量が最大化される、というお話でした。
まだ、ご覧になってない方は、まずはこちらをどーぞ。
<前回の記事>
1日のTodoリストが全部終わらない理由【前編】
で、今回の本題。
その「工夫」や「試行錯誤」の中でも、今回はなぜかあまり受験生でやる人が少ない、1日の勉強量を最大化するためにとても重要な「ある作業」についてお話します。
その作業とは、1日の勉強をスタートする前に、それぞれの勉強の各勉強時間の「見積もりをとる」という作業です。
つまり、勉強の前にTodoリストを作成していると思いますが(やってない人はこれは必ずやってください。箇条書きで今日やることを書き、終わったら消すだけです)、
そのTodoリストの各項目ごとに、「勉強時間がどれだけかかるか」の予想タイム(=見積もり)を書き出す作業です。
この作業をやる受験生は、ま~少ないです。
たいして時間がかかるわけでもないこの一手間をやらないことで、勉強量が気づかないうちに低下し、勉強計画がずれ込んでいる人のいかに多いことか。
この見積もりを出す作業は、やっている人はやっているのですが、全体から見ると少数派です。
しかもこれ、全くやっていない人には、かなり具体的に説明しないとわかってもらえそうにないので、以下にこの「見積もり」を出す作業がいかに重要かを説明します。
たとえばこんな1日のTodoリストを作成しているとします。
※リアリティを出すために、OCP(受験勉強オンラインコーチング・プログラム)プレミアムコースの大学受験生メンバーの昨日(11月6日分)のTodoリストを、そのままコピペします。
英単語 4ステップ
イディオム 4ステップ
漢字
古文単語
現代文復習 1題
英語過去の復習 8講
英語長文 11
日本史一問一答 大正、明治文化
現代文予習 1題
センター日本史 正誤問題集
石川予習 45
彼女の場合、この日は勉強に使える時間が「6時間」ありました。
この場合、その6時間を最大限有効に使うためには、複数あるTodo(=各勉強内容)が、「それぞれどれくらい時間がかかるか」がある程度でもわかっていないといけません。
たとえば「現代文復習 1題」は30分、「古文単語」は20分、「英語長文11」は40分、「英単語4ステップ」は15分・・・というように、それぞれの項目が何分かかるかを予想するわけですね。
ふつうに考えてもらえばわかると思いますが、「各項目」がそれぞれ何分かかるか見積もれていないのに、その1日のTodoリストの「合計」が6時間になるなどと分かるわけがありません。
上の例でいえば、Todoリストの数は11個もあります。その11個それぞれについて勉強時間がどれくらいかかるのかを予測することなしに、
6時間という勉強に使える枠を「最大限有効利用する」ことは、きわめて難しいのです。
ここでよく誤解しがちなのは、見積もりをまともにしないで11個のTodoリストを事前に作成し、その11個すべてをやり遂げて、6時間を消化した場合。
この場合に、「全部100%やりきったーヾ(´▽`)ノ」と嬉しくなるわけですが、はたしてこの時、その人は「本当にその6時間を最大限有効に使った」と言い切っていいのでしょうか。
たしかに時間内で100%全部やりきったわけで、当人の充実感もあるでしょうし、勉強も1日の予定通り進んだことにはなります。
しかし、もしかしたら本来4時間で終わらせることができる勉強を、途中で意味のない長時間休憩をしたり、全体的にちょっとダラダラとしながら勉強して、
本来必要な所要時間(たとえば4時間)の1.5倍もの時間(6時間)をかけていた可能性も否定できないのです。わかりやすく言えば「気づかないうちにダラダラしつつ100%達成した」という可能性もありえるということです。
「いや、そうじゃない。私が今日勉強に使った6時間は、しっかり6時間分だった。けっして4時間分の勉強をダラダラと6時間かけたわけじゃない!」
・・・と、ほんとうに言い切れるでしょうか?これを言い切れるとしたら、そのパターンは2つしかないです。
1つは、先に説明したとおりです。Todoリストのすべての項目について見積もりを出し、その上でその合計時間(休憩時間や予備タイムを含め)が6時間になるように予定を立てていた場合か、
もう1つは、11個のTodoリストのそのセットを過去に何十回もやりこんでいて、この11個なら6時間になると経験的に「しっかり体で覚えている」ような場合です。
後者はもう達人のレベルです(笑)よく「びっくり人間大賞」みたいな番組で、米俵を持っただけでそれが何kgか正確に当てる人がいますが、ああいう体で全部覚えてるレベル。
つまり、この6時間を最大限有意義に使える人(=6時間の勉強量を最大化できる人)というのは、
その6時間のTodoリストの各項目を項目別に見積もっていた人か、見積もらなくても正確にわかる達人か、そのいずれかだということです。
ここで話が少し窮屈になってきた感じがするので、救いの手を差し伸べますと・・・・
・・・おっと、だいぶ長文になっているので、今回はいったんここで締めましょう。
とりあえず、上の話で「見積もり」の重要性をある程度理解してもらえれば、今回の記事のミッションは終了です(゚~゚o)
きっとあなたは今回の話を窮屈に感じていると思いますが(「え~そこまでしないといけないの~(>_<;)」みたいな)、
今回の話は実はそこまで窮屈な話ではありません。
次回はもう少し救いのあるお話をします。ハードルを下げて、乞うご期待!