- 2013-9-10
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中)
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
受験生ならほとんど誰でも「得意科目」「苦手科目」というものがあると思いますが、
前者はともかく、後者の「苦手科目」をいつまでもそのままにしておくと、受験においてそれが大きく足を引っ張ってしまう原因になりかねません。
受験本番で失敗するパターンには、いくつかの種類があるわけですが、その中でも「苦手科目」が足を引っ張って、
最終的に不合格になってしっまったという人は、どんな受験にも相当な割合でいるわけです。
ですから、「苦手科目をいかに克服するか」というのは受験の最重要テーマの1つであるわけですが、
このテーマを考えたときに、最悪のパターンというのがありまして、それは
【 苦手科目をいつまでも放置しておくこと 】
です。完全に放置しないまでも、ほとんど手をつけずに放置に近い状態になっている場合も含みます。
苦手意識があるとなかなか勉強が進まないわけですが、だからといって、その克服を後回しにしておくというのは、
受験勉強の段取りとしては、最悪に近いパターンだと思って間違いないです。
受験が近づけば近づくほど、全然勉強が進んでいない苦手科目の勉強をやることはプレッシャーになっていきます。
大学受験生であれば、11月頃になってようやくセンター試験の苦手科目の克服に乗り出しているようでは、(個別の状況にもよりますが)多くの場合そのタイミングでは遅いわけです。
そもそも苦手科目の多くは、実際に勉強を進めていけば、案外どんどん実力がアップしていくことが多いです。
「苦手」の次元にもよりますが、たとえばセンター試験であれば、100点満点中40~50点くらいしかとれない科目を、
60~70点まで持って行くのは、それほど難しくないことが多いです。(あくまでイメージ数字ですが)
よく言われるとおり、30点の科目を80点にするより、80点の科目を90点にもっていくほうが時間も労力もかかるわけですからね。
したがって、他の科目の実力と比べて、とくにバランスを欠いているような極端な苦手科目がある場合は、
一刻も早くその勉強に取り組んで、可能な限り最低限のレベルは早めにクリアするようにスケジュールを組むべきです。するとその後が一気に楽になります。
これをずーっと後まわしにしていると、どんどんその科目が足かせになっていきます。
当然、模試でも点数はとれませんので、精神的なダメージも大きくなります。
体のガン細胞みたいなもので、放っておくとロクなことがないわけですね。
「苦手科目は直前期に一気にやろう」みたいな戦略もあるかもしれませんが、あまりおススメできません。
直前期になったらなったで、その他の科目でも、やることがてんこ盛りにあふれ出てくるからです。
よって、一番得策なのは、なるべく早めにその苦手科目を、受験にのぞむにあたっての「(あなたの中で考える)最低限必要なレベル」まで持って行くことです。
そのためには、少なくとも早めにその勉強の本格的なスタートを切ること。
よほど特殊な状況でもない限り、「圧倒的に苦手なのに、その科目をギリギリまで放置しておく」というのはありえないと思っておきましょう。
その克服が遅れれば遅れるほど、あらゆる面であなたの受験にマイナスの影響を及ぼしてきます。
戦略的な意味でも、精神的な意味でも、自分の中で苦手だと思われる科目については、
一刻も早く目指す目標レベルに到達できるように、その勉強をどんどん進めて行ってほしいと思います。