- 2013-4-15
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中), 合格体験記の活用法
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
4月になってから受験スタートシーズンということで、ここ最近、大学受験生が受験の初期にやっておくべきことを、数日に1回お伝えしています。
今回もそのシリーズで行きます。テーマは「合格体験記」について。
合格体験記というのは、ちょっと注意しながら読む必要はありますが、賢く読めばかなり使える情報源です。
とくに自分の志望校の合格体験記というのは、
これから進めていく受験勉強を、いかにして歩んでいけばいいかを具体的に教えてくれる羅針盤にもなりえます。
たしかに、その先輩の個別の状況で自分には当てはまらないことも多々あるでしょうし、
先輩によっては、多少の誇張混じりで語っていることも無いとはいえないので、
情報源として若干疑いをもって読む必要はあります。
が、それでも他の勉強法の本や教材などは受験生一般に語られたものであるのに対し、
合格体験記(とくに志望校のもの)というのは、そういった一般的な勉強法の情報源からは決して得られない、
あなたが目指す志望校ならではの個別の情報がつまっていることが少なくありません。
なので、結果的にどこまでその情報を利用するかは別としても、
最低でも一度は目を通しておかなければならないものであると私は思っています。
さらに、それを読むタイミングなのですが、これはもう絶対に「受験がスタートする前」がベストタイミングです。
どんな参考書や問題集を使えばいいのか、時期(季節)ごとにどんな勉強をすればいいのか、
などなど、そういった細かいノウハウ・情報を受験勉強がスタートしてしばらくしてから仕入れていると、
その時期が遅れれば遅れるほど、修正できなくなってくるわけです。
たとえばあなたがAという参考書を持っていて、それを2ヶ月くらいかけて半分くらいまで進めた段階で合格体験記を読んでみた。
すると、そこにはなんと
「Aという参考書が良いと言われていますが、実はAは、○○と△△の点でこの大学を受ける受験生にはまったく合わない参考書です。絶対にAはやめておきましょう。
この大学を受ける人は、圧倒的にBという参考書がおススメです」
などと書いてあるΣ(゚д゚;)。こうなったらAを半分までやったあなたは悲惨です。
Bに切り替えるなら、Aを半分まで進めた時間が無駄になったわけですし、
Aを最後まで突き進めるとしても、不安と迷いを持ちながら、なんとなく自信も持てずに受験勉強を進めていくことになります。
こういった事態を避けるためにも、合格体験記を読むタイミングは、「受験勉強を本格的にスタートする前」がベストだと言えるのです。
少し前の記事で、『孫子の兵法』の「戦う前に勝負がついている」という話をしましたが、
▼参考記事
孫子に学べ!勉強法の勉強の勉強計画
まさに戦う前に、その戦い方を学んでおくことが肝心で、
戦いながら「えーっと、本当にこのやり方でいいのかな(-_-;)」みたいに迷いながらその戦いを進めていてはいけないのです。
受験勉強は「これを完璧にやれば合格できるんだ!」という確信をもってやれないと、ハッキリ言いまして、やる気も全く上がっていきませんよ。
あなたがこれから本番当日まで、やる気満々で勉強を進めていくためには、「この戦い方で大丈夫だ」という確信が必要です。
その確信を得るために、“情報収集”は絶対的に不可欠であり、
その情報源の1つとして合格体験記は、とても貴重な存在なのです。
最初に述べたとおり、合格体験記にはその先輩固有の話で、あなたには当てはまらないこともあるわけですが、
そういった「自分には当てはまらない部分もある」というのは、別に合格体験記だけの話ではなく、あらゆる情報源においてそうなのですから、
その「あてはまらない部分」は無視して「あてはまる部分」を探すのが情報収集だと心得て、
合格体験記を最初に一気に、まとめ読みしておくことを強くおススメします。
P.S
次回は、玉石混淆の合格体験記の中から、高確率で「使える情報」を探し出すテクニックについてお話します。
あまりハードルは上げずに、お楽しみに!
ではまた次回!バイバイヾ(´▽`)ノ