- 2013-6-11
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中)
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
受験勉強というのは、ようするに大半が「暗記」になるわけですが、
暗記効率というのは、暗記に使う“器官”が増えるほど高まっていきます。
たとえば、一番ポピュラーなのは「黙々と何度も同じ箇所を読んで覚える」というやり方だと思いますが、
この場合は暗記に使っている器官は「目」のみになります。たしかにこれだけでも覚えることは可能です。
ただし、暗記効率は「目」以外の器官も使って覚える場合に比べると悪くなります。
「暗記効率が悪くなる」というのはどういうことかというと、つまり
1、覚えるまでに時間がかかる
2、覚えたことを思い出せるまでに時間がかかる
3、覚えてからの忘れる率が高くなる
逆に言えば、「暗記効率が良い」というのは、
1、覚えるまでの時間が短くてすむ
2、覚えたことを思い出せるまでに時間がかからない
3、覚えてからの忘れる率が低い
ということですね。暗記というと「インプットするときの効率性」ばかり考えられがちですが、「アウトプットするときの効率性」まで考えておくことが重要なのです。
ようするに「すぐに思い出せるかどうか」「長く覚えていることができるかどうか」ですね。
この「暗記効率」を高めるためには、最初にお話した暗記する際に使う「器官」を増やすことがポイントになってきます。
器官というのはつまり「五感」ですね。目だけ使って暗記しているのであれば、「視覚」しか使っていません。
これをたとえば、口に出して音読して暗記すれば、使う器官に「口」と「耳」が加わります。自分の声を自分で聞きますからね。
さらに同じことを書いて覚えると、「手」という器官が加わります。五感でいえば「触覚」ですね。
目だけで覚えるよりも、「口」「耳」「手」といった形で暗記するときに使う器官が増えることにより、
上でお話しした「暗記効率」が上がっていくわけです。
もちろん、「目だけ」で覚えてはいけないということではありませんし、それだけで合格を勝ち取ることも可能ではありますが、
受験勉強というのは、「暗記するまでの時間」や「暗記したあとの記憶への定着率」も考慮しながら、できるだけ効率的に勉強したほうがいいわけですからね。
あまりこのあたりを意識してこなかった人は、これから勉強するときには「もっと使う器官(五感)を増やせないか?」と考えてみて下さい。
勉強する場所や勉強内容によっても違ってきますが、単純に使える器官(五感)が増えるほど暗記効率が上がります。
ぜひ受験勉強においては、一つでも多くの器官(五感)を使うように心がけていくことをおススメしますね。