- 2025-5-5
- ChatGPT
こんにちは、中西です。
AIのパラダイムシフトによって、あらゆる業界の多くの職業で、様々な転換を余儀なくされつつあります。
その中でも今回は、人の成長を支援する4つの手法
(ティーチング・コンサルティング・コーチング・メンタリング)
が、AIによって代替される可能性について考えてみたいと思います。
この4つの手法のいずれかの職業に就く人は非常に多いですし、学生の人気職業のトップにコンサルティングがあるくらいです。
また、職業ごとに4つのうちどれかの要素を持っていることはよくあります。
例えば講師業ではなくても、お医者さんにティーチングの要素はありますし、営業でもコンサルティングの要素がある場合も少なくありません。
どの業界・職種であっても、部下ができた場合にはコーチングの要素が必要になります。
そう考えると、この「人の成長を支援する4つの手法」は、ほとんどの人にとって無関係なものではないはずです。
ただし、それぞれの内容はかなり異なります。
その違いによって、AIに代替されるリスクがどれくらい変わってくるのかを、今回は考えてみたいと思います。
※ちなみに「メンタリング」とは、先輩や師匠などの“メンター”とされる人物から、信頼関係や人生経験をベースに、様々なことを学ぶ関係性によるものです。
単独のサービスとして存在する場合もありますが、無料や非公式な関係で成立することが多いです。
たとえば、社内の先輩、起業家仲間、業界の大先輩などから教えてもらうという関係。
あるいは、コミュニティ付きの起業塾やスクールなどで、その相手を「メンター」と呼ぶ場合もありますが、それはあくまでメンタリング要素が含まれているという程度ですね。
今回は、この4つの「人の成長を支援する手法」、
ティーチング・コンサルティング・コーチング・メンタリング
の中で、まずAIに最も代替されるリスクが高いものを考えてみます。
結論から言うと、最も危ないのは「ティーチング」です。
要は、知識を教えるタイプの“先生業”ですね。
特に、先生が一方的に教えるスタイルのティーチングは、知識の一方通行なので、AIとの親和性が極めて高く、AIに代替されるリスクは最も高いと言えます。
もちろん、「ティーチング」といっても、何か本業があり、サブ的にその知識を教える仕事もしているという場合であれば、リスクはそこまで高くないでしょう。
しかし、講義を提供すること自体が本業の「先生業」の場合は、AIに代替されるリスクが極めて高いと考えられます。
このメルマガでも先生業の方は多くいらっしゃいますが、もしそのリスクをこれまで全く考えたことがなかったとしたら、かなり危険な状況にある可能性が高いので、
一度真剣に「AIに代替されるリスク」について考えてみることをおすすめします。
偉そうに言ってますが、もちろん私自身もAIによって代替されるリスクは常に抱えていますし、そのリスクと無縁な人はほぼいないはずです。
とはいえ、職種や業界・業種によって、リスクが高い人と低い人が確実に存在します。
今回のテーマである「人の成長を支援する4つの手法」という観点で言うと、
「知識提供」
という手法は、AIによって動画や音声、テキスト、対話形式などで簡単に代替されてしまいます。
しかも、下手な先生よりも圧倒的にわかりやすく、しかも24時間対応してくれるわけです。
たとえば、以前私もやっていたコールセンターでの仕事。
多くの場合、電話をかけてくる顧客に対して問題解決の知識を提供するという要素が大きいです。
このコールセンターのオペレーターという仕事は、これから1〜2年の間にどんどん消えていく可能性が高いです。
実際、そのような予測をしている専門家も大勢いますし、すでに一部のコールセンターではオペレーターの8割がAIに切り替えられたという話も出てきています。
私自身がやっていたので分かるのですが、AIはすでに音声で自然な日本語で回答でき、レスポンスの速さももう人間レベルまで到達しました。
この2年ほどで、とんでもない勢いで進歩しています。数ヶ月前に課題だった部分が今月はもう改善されている…みたいなことが頻繁に起こっています。
今やAIのオペレーターは、完全に人間の“上位互換”だと思います。
しかも人間の場合は辞めるリスクもありますし、一から教育が必要ですが、AIは一度教えれば覚えますし、辞めるリスクもありません。
激しいクレームでメンタルを病むこともなく(私の同僚で何人もいた)、余計な経費もかからない。
そうなると、経営者としてはどう考えてもAIに代替する方が合理的という判断になるわけです。
そしてそれと全く同じ理由で、「講義をする先生業」も代替されていく可能性が高いということです。
電話オペレーターも先生業も、「知識を提供する」という点では同じだからです。
もちろん、コンサルティングにもティーチングの要素はあります。
ただし、コンサルティングは一方的に知識を提供するだけではなく、ヒアリングをしたり、データを分析したり、提案をする業務が含まれます。
特に経営コンサルの場合は、企業の風土を見たり、人間関係や感情に関わる要素を含むため、空気を読むような部分や、現場の情報を理解するという要素もあります。
これは、AIが苦手な部分とも言えるでしょう。
もちろん、コンサルティングもリスクは高いので、今回の4つの手法の中ではティーチングに次いで代替リスクが高いと言えます。
ただし、完全にすべての先生業がAIに代替されるわけではありません。
一部がAIに代替されるという形で、その「割合」がティーチングはかなり高いということです。
つまり今後、生徒さんやクライアントがティーチングを受ける相手として、以前なら先生という“人間一択”だったところが、
AIから学ぶ人もいれば、先生から学ぶ人もいる
という形で、選択肢が増えることになります。
AIがどれだけわかりやすくても、結局は画面越しのやりとりです。
ですから、たとえば個別指導の先生や家庭教師など、
「生身の人間から直接学ぶ」
という要素を重視したいクライアントにとっては、AIでは代替できない要素があるわけです。
それはそれで残っていくでしょう。
しかし、全体として何割かがAIに代替されていく形となり、その「代替率の高さ」は、
他の4つと比べて相対的にティーチングが最も高くなると考えられます。
To be continued


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