- 2024-1-9
- その他・雑談
こんにちは、中西です。
松本人志さんの件は、前回で終わりのつもりでしたが、
最新の文春オンラインでかなりとんでもない事実が暴露されていました。
それを読んで私の中で状況が急展開したのと、
実は、松本さんの問題が抱える本質は、我々の生活にも密接に関連している深すぎる闇があるのですが、
そこに言及している人が誰もいないので、今回もお届けすることにします。
結論から言いますと、
【 松本人志の芸人人生はここで終わりとなり、松本人志は事実上の引退、ダウンタウンも終了 】
となります。少なくとも私の中でその確信を得ることができたので、その理由も含めて解説します。
ご存知の方も多いと思いますが、吉本興業と松本人志さんは事実無根を主張していましたが、
先日芸人界隈から「被害者とされるA子さんのお礼のLINE」のスクショが流出したことで、
「まっちゃんは無罪!文春が不利!形成逆転!」
といった論調が一気に広がりました。
松本さん自身もそれまで完全沈黙を貫いていたのに、その自身に都合の良いスクショが出たことで沈黙を破り、
「とうとう出たね。。。」
とスクショをSNSで投稿しました。
この彼のリアクションに失望したファンも多かったようですが、松本さん本人は自分が有利になったと、この時点では思っていたはずです。
しかし、この「お礼」のスクショは「性加害はなかった」ことの何の証明にもならないということは、
前回のメルマガで、過去の判例や一般的な被害者心理、専門家の見解などを交えながらお伝えしました。
また、そもそも文春がそんなミスをするはずがないと言うのもありました。
文春は圧倒的な権力を誇っていたジャニー喜多川の性加害の裁判にも勝利し、あのジャニーズ帝国を崩壊させ、
岸田政権の黒幕で財務省のさらに上の権力者とも言える木原誠二内閣官房副長官すらも、その権力の座から引きずり下ろしたメディアです。
文春から直接取材を受けた人たちの話では、取材の方法は徹底的に裏を取るやり方で、他の週刊誌やテレビなどのマスコミですら、全く太刀打ちできないレベルの裏取りをしまくるようです。
つまり、文春にロックオンされると、報道が出た時点で、既に勝負がついていると言っても過言ではありません。「お前はもう、死んでいる」状態。特に大物相手の時はそれがより徹底してシビアになるのは当然です。
今回は芸能界トップの大御所芸人とトップの事務所に喧嘩を売ったわけですから、充分過ぎるほどの裏取りがされているのは言うまでもありません。
その意味でも、先日の松本さんが投稿したお礼LINEのスクショごときで、文春が足元をすくわれ、事態が覆るとはとても思えませんでした。(ナイトスクープで松本さんと面識もある百田尚樹さんは「文春が不利だ」と言っていたようですが)
文春は当然A子さんのLINEを徹底チェックしていますし(文春もそう主張してます)、今回のお礼の存在も知らなかったはずがありません。
だから、お礼のLINEが流出したときも、私は文春が「何らかの形」で覆してくるのは間違いないと思っていましたが、どういう形で覆してくるのかが全然わかりませんでした。
その覆す内容が本日、はっきり判明しました。
そして、この記事こそが、天下の松本人志を引退に追いやり、
長年芸能界の頂点に君臨していたダウンタウンという不世出の国民的人気コンビを終了させる、
決定的な記事になります。
▼《活動休止発表の松本人志》告発者A子さんは「裁判になったら証言台で説明します」 松本 〈とうとう出たね。。。〉に専門家は「まさにセカンドレイプ」 3人の女性が新証言・恐怖のスイートルームは大阪、福岡でも行われていた! | 文春オンライン
https://bunshun.jp/articles/-/68246?page=2#goog_rewarded
上記の文春オンラインの最新記事の3ページ目に、このような記載があります。
私は以下の文章を読んだとき、松本人志の引退と、ダウンタウンの終了を確信しました。
—————————————–
実は、松本に身体を弄ばれた翌日、A子さんは友人に対し、恐怖の体験を明かしている。小誌が入手したLINEには、次のように記されている。
〈ここだけの話だけど昨日の会はマジ◯◯ちゃん(友人の名前)は来なくて良かったよ!危なかったよ〉
〈強制的にそういう流れになって私はやんわり対応して最後のところはギリギリ守れたけど、断れなくて最後までって人もいたから〉
参加者の一人である放送作家Xについては〈例外なく触りまくってきて全員としようとしてきたから、これまた女性も全員イヤな思いしてて〉。
また、A子さんと、別の参加女性のLINEのやり取りには松本の豹変ぶりに〈びっくりした〉と互いに述べる様が記録されている。
—————————————–
これが、A子さんのお礼LINEの流出が想定内だったはずの文春が「何らかの形」で覆してくると私が予想していた「何らかの形」です。
つまり、A子さんは、お礼のLINEを送った翌日に、友人へのLINEで、松本人志の会合がいかに危険だったか、
さらに、自分はギリギリ助かったが、別の参加者は性加害を受けたことまで伝えていた証拠が残っていると言うことです。
であれば、「お礼のLINE」はA子さんの本音ではなく建前に過ぎず、他の多くの性被害者と同じように、自己防衛のためにお礼を送ったことが明らかになった、ということです。
しかも、同じ手口の被害を、大阪や福岡も含め5人の女性が訴えているとのこと。
これらの証言には、性加害の「物的証拠」はありませんが、「真実相当性」はしっかりと存在しています。
この手の裁判で大事なのは、この真実相当性であり、それは
①複数の証言があること
②複数の(LINE等の)証拠が残っていること
こういった状況証拠が複数集まっていれば、それは真実相当性が高いということになり、裁判では「そのような事実があった」と判断される可能性が一気に高まります。
そして、本日公開されたこの文春オンラインの記事は、昨日の時点で、吉本興業と松本人志側に、確認のために渡されています。(当事者には公開前日に記事を渡されるのが通例)
昨日の時点で、松本人志はこの記事を読んで、後輩芸人が流出させた「お礼のLINE」では事態が覆らないことを悟った。
この記事が公開されると、ますます自分の性加害の疑惑が強まり、確実に自分の番組のスポンサーは一気に離れていく。
当然、スポンサーが離れていったら、番組は継続できなくなり、即終了せざるを得なくなる。
テレビ局側からそんなことを告げられて、自分の番組が全部終わって、実質的に降板させられる形で芸能界から消えてしまうような屈辱を味わう位なら、
自分から芸能活動の休止を宣言する方がマシ。
松本人志は、こう考えて活動休止を宣言したはずだという予測を昨日しましたが、本日公開された文春の記事を見て、私はその確信をより深めました。
昨日も書きましたが、彼は、
「付き合ってる彼女に振られる気配を察知したら、振られる前に、自分から振る」
という性格の人間なのです。いいか悪いかはともかく、そういう意味でのプライドは非常に高い人なので、
「文春砲でスポンサーが消えて、番組が消えて、テレビ局から降板を告げられるようなカッコ悪い事態だけは絶対に避けたい」
と考えたのは、容易に想像がつきます。
だから、そうなる前に、自分から芸能活動を休止する宣言を出したのです。
本来であれば、様々な関係者に連絡を入れ、調整して、最低でも数ヶ月〜半年の準備期間をかけた上で休止に入るのが普通ですが、
このタイミングで、慌てて突然、関係者の大迷惑も顧みず、彼が強引に芸能活動を休止するしかなかったのは、
本日上記の文春の記事が公開されることで、このあと数日でも待っていたら、スポンサーが一気に全部降りてしまって、
自分以外の第三者によって番組を終わらせられてしまうから
です。繰り返しますが、彼はその屈辱を味わう位なら、自分から降りる方がマシということです。
いずれにしろ、今回新たに出た記事で、
①複数の証言があること
②複数の(LINE等の)証拠が残っていること
により、A子さんのお礼LINEは全く彼の無実の根拠にはならなくなり、
むしろA子さんが性加害の被害者である真実相当性が一気に高まりました。
私は、この時点で、残念ながら松本人志さんが裁判で勝つことは無いと確信しました。
文春はまだ他にもネタを持っている可能性は高いですが、現時点で発覚しているだけで十分に勝てる要素がどこにもなく、負ける要素しかないからです。
裁判はおそらく数年かけて決着は着くでしょうが、上記の理由で松本さんが勝てる可能性はほとんどないと私は思います。
となると、この裁判に負けて、芸能活動の復帰はあり得ませんので、
今回の芸能活動の休止が、
【 事実上の松本人志の芸人人生の引退 】
と言うことになります。つまりは、今回の彼の芸能活動の休止は、
【 ダウンタウンの終了 】
も意味します。必然的にそういう結論にならざるを得ません。
前回書いた通り、私自身は30年来の松本人志のファンなので、非常に残念ですが、
ジャニーズのおかしなファンみたいに、被害者を責めるような気には毛頭なれませんので、この事実を受け入れるしかありません。
彼は14日のワイドナショーに出演すると、SNSで投稿したようですが、これも相当な物議をかもしています。
裁判で争うにもかかわらず、公共の電波を利用して自分の弁明を述べるとするなら、それは公共の電波の私物化ではないでしょうか。
少なくとも、松本人志が自分の見解を述べるなら、相手のA子さんかその代理人も出演して、彼女側の主張も放送すべきです。
それをせずに、いくら松本人志が元出演者だからと言っても、一方的に、彼の主張だけが公共の電波で流れると言うのは、裁判の公平性に反すると思います。
そう思っていたら、私の意見に非常に近いテレビプロデューサーさんの記事がありました。
「事実無根なら活動休止する必要がないのでは?」
と言う見解も、昨日書いた私の意見とほぼ同じ。
▼渦中の松本人志さん「ワイドナショー出まーす」 出演は本当に実現するのか…TVプロデューサーが指摘する数々の問題点
https://news.yahoo.co.jp/articles/836bb33ae2ac1069814bca3c70c0e0fc7c5dd4b6
ワイドナショーが松本さんを出演させる判断をするとは思えないんですよね。
彼は「出演しまーす」と投稿していますが、ちゃんと話をつけた上でそう言っているのか、自分1人の判断でそう言っているのか不明です。
通常であれば話をつけているに決まっていますが、今回の彼のあまりの悪手だらけの対応を見る限り、出演が無くなる可能性もあるかもしれません。
というのは現場の責任者レベルで話をつけたとしても、これはもはやテレビ局全体の問題にもなってきますので、上層部があとで否定する可能性もあるからです。
そもそも、松本人志は天才すぎて、かつては最下層に見られていた芸人と言う職業を、「芸人こそが1番上で偉い」と思い込ませることに成功しましたが、現実は違います。
現実のヒエラルキーは、こうですから。
一般の消費者(≒視聴者)
↑
スポンサー企業
↑
テレビ局
↑
芸能事務所
↑
タレント・芸人
※↑ほど立場が上。
彼はワイドナショーに「挨拶程度で出演する」と言ってますが、これだけの疑惑を抱えていながら、何ら疑惑についての質問に答えることなく、芸能活動休止の挨拶だけで出演するのも不自然です。
前回お話しした通り、彼には公共の電波を長年使って商売をしてきた人間としての説明責任があるはずです。
それをせずに、散々多くの有名人を番組で批判してきた本人が、古巣のワイドナショーに挨拶のみで出ることは無責任ですし、
どういう形で出演するにしろ、スポンサーがそれを許すとは思えません。
理由は、スポンサーのさらに上の「一般消費者(視聴者)」からの心象を、スポンサーは非常に敏感に気にしているからです。
スポンサーの下の立場のテレビ局が、テレビ局の上に位置するスポンサーと一般消費者(視聴者)の大きな反感を食らうリスクを負ってまで、
現時点で性加害をした真実相当性が高いタレントを、いくら芸能界の大御所とは言え、出せるご時世では無い気がします。
であれば、仮に現時点で現場レベルで出演の許可が下りていても、テレビ局の上層部の判断で出演見合わせになる可能性はそこそこあると思います。
ただし視聴率は爆上がりするので、そこと天秤になるのかもしれませんが、スポンサーからしたらリスクしかありませんので、テレビ局が視聴率を取る可能性も低いのではないかと私は思います。
いずれにしろ、松本人志はもうこのまま引退するのが確定的であり、
ダウンタウンも、今回の彼の芸能活動休止とともに、終わりとなります。
30年間楽しませてもらって残念ではありますが、私はもう「まっちゃんにバイバイする覚悟」ができました(つД`)
(水ダウにバイバイする覚悟はできてない)
まさか、松本人志とダウンタウンがこんな終わり方をするとは夢にも思いませんでした。
改めて人生と言うのは、終わってみるまでどうなるかわからないなとつくづく思います。
あ、冒頭でお話しした
「今回の件の本質が、実は我々の生活と密接に関係している問題を抱えている」
という話については、長くなるので、近日の経済ネタの時にでもお話ししたいと思います。
松本人志が勝てない可能性が高いとは言え、一応まだ裁判で結論は出ていないので、今のうちに言っておきたいと思います。
松ちゃん、今までありがとう。
ダウンタウン、ありがとう。さようなら。