- 2023-9-12
- 経済の話
こんにちは、中西です。
私は様々なメルマガ数百誌に登録しているのですが、届くメルマガの99.9%は読んでおりません。
それでも登録しているのは、0.1%の自分にとって重要な情報を見逃さないためと、時々検索をかけていろいろ調べることができるからです。
今年の初めごろに、10年以上1回も開封せず読んでいないメルマガは、さすがに登録してる意味がないので一気に削除したのですが、
それでもまだ数百誌は残っていて、40万通以上の未読メールがあり、この膨大な未読メールのストックが意外と重要な働きをしてくれます。
今年の2月初旬にChatGPTの話をエンジニアの弟から聞いて検索をかけたら、メルマガ配信者の誰1人として話題にしていませんでした。
巷で話題になっているのに、他の配信者が誰も配信していないネタは注目が集まり、色々と恩恵を受けやすくなります。
それで、このメルマガではどこよりも早くChatGPTのネタを2月初旬にお届けしましたが、その数週間後から多くの配信者がChatGPTを話題にしていきました。
今回半年ぶりに、ふと思いつきで「ジャニーズ」問題について扱っている配信者がどれぐらいいるのか検索をかけてみたら、
意外なことにメルマガ配信者は誰も扱ってませんでした。
これだけ話題になっているのに誰も取り上げない理由はよく分かりませんが、いずれにしろ誰も取り上げないなら相対的に目立ちますので(ビジネスは目立つことが大事!)、私が取り上げようと思います。
といっても、この問題は闇が異常に深いですが、問題点は割とシンプルだと思うんですよね。
このジャニーズ問題で、明らかにおかしいと思うことが3つあります。
—————————————–
1.テレビ局が、自分たちが隠蔽してきた罪を謝罪しないこと。
2.テレビ局がジャニーズ事務所との契約を打ち切らないこと。
3.ジャニーズ事務所が解散しないこと。
—————————————–
…この3つなのですが、私の中では全部、意味がわかりません。
まだ3はギリギリわからなくはないですが、問題は1と2です。
要するに、テレビ局のこの問題に対するスタンス。さすがに、おかしすぎませんかね。
もうご存知の通り、テレビ局は根本から腐敗しまくっているメディアですから、今さらどんな腐敗ぶりが出てきても驚きませんが、
それにしても、この期におよんでまだジャニーズ事務所との契約を打ち切らず、ジャニーズの会見後も「契約を継続する」と発表するというのは、さすがに驚きます。
一体どれほどまでに世間と感覚がズレれまくれば、彼らは気が済むんだろうという感じがします(ーー;)
被害者が少なく見積もって数百人もいる大犯罪組織と、「儲かるから」という理由で、引き続き契約をし続ける。
テレビ局は、電波の利用権の支払い額が年間わずか5億円ほどで、その5億円で2000億円の利益を上げています。
海外のように電波オークションもせず、その想像を絶する権利(利権)を与えている理由は、その絶大な電波と言う権力を使って、
公共に利する放送をする義務を果たす
という前提があるからです。
その当たり前の前提が完全に失われている以上、公共の電波を利用する資格はなく、テレビ局から電波の利用権を剥奪すべきだと強く思います。
そもそも、テレビ局は他人事のように、ジャニーズ事務所を会見の時から糾弾し出しましたが、いや、この空前の大犯罪を自分たちの利益を守るために隠蔽してきたのは、お前たちだろうと。
ジャニー喜多川の犯罪は、裁判でも判決が出ていたのです。
であれば、テレビ局の社長がまず
「30年以上にわたり性犯罪を組織的に隠蔽し続けてきた罪」
に対して、全国民に謝罪会見を開くべきです。
これは普通に当たり前だと思うのですが。
そんな当たり前のことをやらずに、なぜか他人事のようにジャニーズ事務所を糾弾する放送を一斉にやり出す。
自分たちの隠蔽してきた罪をうやむやにするための糾弾であるのは明白ですが、単純に人として恥ずかしくないのかなと(゚o゚;;
…そんなことを思っていたところ、全く同じ見解の人が2人いました。
1人は京都大学の藤井聡教授。ラジオでこの問題は、
「ジャニー喜多川の性犯罪の“隠蔽事件”である」
とおっしゃっていました。つまりこの問題は、
1.ジャニー喜多川による空前の性犯罪
2.テレビ局が空前の性犯罪を隠蔽し続けた大罪
この2つがあると。全く同感です。
このテレビ局の罪を批判できない著名人・知識人・言論人は一切信用できないです。
▼[2023.9.11放送]ジャニー喜多川性虐待“隠蔽”事件の「主犯」は大手メディア各社である。(藤井聡/KBS京都ラジオ)
https://youtu.be/sIkjOmxxTEY?si=Cq3ccK9j12Nyf-vH
もう1人は、ジャーナリストの藤代裕之氏。
藤代氏は先日のジャニーズの会見後の大手スポンサーの契約打ち切り関連のYahoo記事の多くで、「エキスパート」(旧オーサー)としてコメント欄の上部で見解を複数投稿されています。
彼は、テレビ局との利害関係が全くないのか、今回のジャニーズ会見後のテレビ局の(ジャニーズとの契約を継続させる)人権意識の低さと、
スポンサーになっている大手企業の中で、一部の企業がジャニーズとの契約を続けるor判断を迷っていることを強く批判しています。
この数日でジャニーズとの契約打ち切りを発表したのは、
アサヒグループ、サントリー、キリン、マクドナルド、日産自動車、東京海上火災、日本生命、日本航空
などなど、大手スポンサーが続々と契約打ち切りを発表する事態となっています。
この中で、花王は昨日までジャニーズ事務所との契約を続ける表明をしていましたが、今日になってこの空気を読んで、慌てて判断を180度変更。
自分たちの判断ではなく「空気を読む」という、いかにも日本企業の判断基準という感じですが、犯罪組織を生き残らせるよりよほどマシなので、
この企業としてダサすぎる朝令暮改は、藤代裕之さんはかなり批判的ですが、個人的にそんなに悪くないとは思います。
▼花王、判断一転でCM中止 ジャニーズ事務所所属タレントの起用を「可及的速やかに中止いたします」
https://news.yahoo.co.jp/articles/206447c30113a70b921bf734e657b9dedea17ecd
上記の記事で、藤代さんは、花王が昨日までジャニーズとの契約を続ける判断をしていて、今日になってようやく空気を読んで判断をしたそのあまりの人権意識の低さに、めっちゃ辛辣に批判されてます。
藤代さんは今回なぜかこのジャニーズ問題の記事で突然目立っておられますが、以前から藤代さんの言論は信用できる内容が多いと感じます。
余談ですが、前に私がライターをしているときに、藤代さんと、後に上場する若手経営者、当時メディアによく出ていた若手の経済評論家の方の三者対談に同席したことがあります。
藤代さんは、偶然私がその前に勤務していたIT企業と仕事をしたことがあったらしく、その対談の後に私と一緒に仕事をしたことを、わざわざ前職のIT企業に連絡してくださいました。
一介のライターに対してそんなことは本来やる必要がないわけですが、非常に人やご縁を大事にされる方でした。
その後、藤代さんの動向や言論を時々チェックしてきましたが、毎回考察や発言が信頼できるジャーナリストと言う印象です。今回のジャニーズ問題の見解を見ても、それがよくわかります。
このジャニーズ問題で改めて思ったのは、やはりテレビ局というのは、もう100%完全に報道機関としては死んでいて、
国民にとって何の価値もないメディアだと言うことです。
私自身は、家に18年間テレビを置いていませんが、この18年で全く困ったことはありませんでした。
このテレビ局の想像を絶する凄まじい腐敗は、ジャニーズ問題だけでなく、木原事件にしても、統一教会問題にしても、財務省問題にしても、
都合の悪い事実はとことん隠蔽しまくり、利権団体や権力とズブズブの関係を築き、国民に真実を伝えず、自分たちだけで利権を貪りまくるという、控えめに言っても鬼畜レベルまで落ちぶれています。
こんなメディアは電波権を剥奪し、ジャニーズ事務所と一緒に潰すべきだと個人的には思うのですが、皆さんはどう思われるでしょうか。
100万歩譲っても、テレビはもうバラエティーとドラマと天気予報だけでいいんじゃないかと思います。
個人的にはTVerで「水曜日のダウンタウン」だけで観られれば、後は全部いらないっすヽ(´▽`)/ スイダウ
このままテレビ局の社長が謝罪会見を開かず、ジャニー喜多川の空前の性犯罪を隠蔽してきた大罪を国民に自ら謝罪しないのであれば、
それ以前に、今後も犯罪組織のジャニーズ事務所と契約を続けるのであれば、
テレビ局という機関は、もう本当に公共の電波を使う資格は一切なく、正真正銘の国民の敵であり、報道機関としては存在価値が1ミリもないので、
政府がまともに機能しているなら、一刻も早く電波権を剥奪する以外の選択肢はないと思います。
残念ながら、ご存知の通り政府もまともに機能していないので、絶対そうはならないのですが(゚д゚;
これは「ジャニーズ問題」ではなく、テレビ局の問題であり、政府の問題であり、
結局のところ、日本が衰退しまくっている根本原因につながる大問題だと思われます。
それではまた。