- 2022-11-1
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こんにちは、中西です。
前回は「労働時間が10%短くなると、生産性が25%高まる」という内閣府が公開した調査結果の話をしました。
この話は、仕事の時間の長さと生産性に関する話でしたが、これに関連して、
今回は学生の勉強時間と生産性について、ちょっと興味深い調査結果があったのでご紹介します。
結論から先に言いますと、
「スマホの利用時間が長いと、勉強時間が長くても成績が落ちる」
と言う傾向があることがわかりました。
東北大学大学院の加齢医学研究所・細田千尋准教授によると、最近発表された研究結果として、
9949人の10代の子ども達のデータを分析した結果、学校がある日に1時間以上、週末に1日4時間以上を、娯楽としてネット・ SNS ・ゲームに費やしている子供たちは、1年後に(国語・数学・英語などの)テストの成績が下がったそうです。
で、ここまではなんとなく想像がつく話ですが、別の研究では、
「勉強時間が同じ位の子供でも、ネットやSNSに時間を費やす時間が長い子供たちは、勉強の意欲や成績が低くなる」
と報告されているのです。
日本の小学5年生から中学3年生を対象にした調査でも、1日2時間以上勉強していても、スマホの利用時間は4時間以上になると、
「スマホをやらないけれども、勉強時間が30分未満の子供」よりも成績が悪いことが示されているとのこと。
つまり、単純に「スマホを見る時間で、勉強時間が奪われている!」と言う話ではないわけです。
勉強時間が長い(&スマホの利用時間が長い)子どもの方が成績が下がっているわけですからね。
理由は、正確にはわかっていませんが、スマホの利用時間が長い子供ほど、勉強の意欲が低下しているのであれば、当然ながら集中力も低下しますので、
その集中力の低下によって、(スマホを利用していないけど)しっかり集中して短時間だけ勉強してる子供に負けてしまう…と言う可能性が考えられます(ここは私の推測)。
この現象は子供だけなのか、大人にも当てはまるのかは不明ですが、いずれにせよ、少なくとも
「小中高の10代の間位は、平日はスマホの利用時間が短い方が、成績が上がりやすくなる可能性が高い」
と考えた方が良さそうです。この調査結果を見る限り。
また、子供に当てはまるなら、同じ傾向が大人にも当てはまる可能性はあるので、大人もあまり平日に「娯楽としてのスマホ利用」に時間を費やすのは、控えめにした方が無難そうですね。
最近、勉強や仕事の集中力の低下を感じていて、夜のスマホの利用時間が長い人は、参考にしてみてください。
それではまた。
※参考
「平日に1時間以上ネットを見る子は要注意」長時間勉強しても成績が下がる驚きの理由 | (2/3) | PRESIDENT WOMAN Online