- 2021-9-13
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こんにちは、中西です。
「睡眠時間は何時間がベストか?」
という議論は昔からつきませんが、寿命の観点で言うと科学的にはほぼ答えが出ております。
これは国立がん研究センター(社会と健康研究センター)の研究で、東アジアの男女32万例超を含む9件のコホート研究のデータを用いて、
睡眠時間と死亡との関連を男女別に解析したものです。
その結果、全死亡リスクは男女ともに睡眠時間7時間の人が一番低いことがわかりました。
ちなみに全死亡リスクが最も高かったのは男女とも睡眠時間が10時間以上の人だったようです。
また長時間睡眠と短時間睡眠はどちらも全死亡リスクと関係する事や、
長時間睡眠と死亡との関連は、「欧米人よりもアジア人でより強い」ことが分かりました。
要するに睡眠時間は7時間がベストで、睡眠時間が7時間以外になると、ガンや心臓病、その他の病気で死亡する確率が上がるということです。
ただしこれは研究に基づく一般論のようなものなので、当然ながら個人差はあります。
また同じ人でも年齢によっても睡眠時間は変わりますし、季節によっても変わることも分かっています。
ここからは私の意見ですが、上記の研究結果などはあくまで一般論なので、
「睡眠時間は7時間がベスト」
というのは研究で判明している一般論として頭に入れておいて、その上で自分にとってベストな睡眠時間を調整していく形でいいと思います。
つまりあまり7時間に神経質にこだわりすぎなくてもいいということ。
その数字よりも自分の体感も重要ですからね。
もちろん睡眠不足の実感がなくても実際は睡眠不足のことがあることも判明しているので、自分の実感値だけで判断するのも良くないのですが、
いずれにしろ、個人差に加えて、同じ人でも状況(年齢・季節・体調など)によって変わってくるものですので、その点は頭に入れておく必要があると思います。
例えばこの研究では「全死亡リスクが最も高かったのは男女とも睡眠時間が10時間以上の人だった」ことがわかりましたが、
以前紹介したゲゲゲの鬼太郎の水木しげるさんは10時間睡眠で長寿を全うされました。
この記事を書いたのは2014年で、水木さんが亡くなったのは翌年の2015年でしたが、 93歳で亡くなる少し前まで漫画を描いておられたほどです。
だから特に睡眠時間の研究結果というのはあくまで一般論のようなものなので、それを踏まえた上で自分のベストな時間を調整するのがポイントになります。
ちなみに別の研究で言うと、自治医科大学の研究では、睡眠時間が6時間以下の人は7~8時間の人より、死亡率が2.4倍高くなることがわかりました。
あるいは、平成29年の厚生労働省「国民健康・栄養調査」によると、20歳以上の平均睡眠時間は、6時間未満が約4割もいるようです。
この調査では「睡眠で休養が十分にとれていない」と答えた人も、右肩上がりに増えています(特に睡眠不足はスマホ要因が増えている)。
こういった様々な研究結果を踏まえ、ある専門医の方は
「睡眠時間が6時間未満は睡眠不足」
と判断されています。私も一般論としてはこの考え方に同意です。
確かにショートスリーパータイプの人もいるんですが、これはもう遺伝子レベルの生まれながらのものである点、
また全体の割合でいうとカリフォルニア大学の研究では10万人中4人しかいませんでした。
ただしそれは 突然変異レベルの極端なショートスリーパーの人のことで、 一般的な定義では6時間未満の睡眠で問題ない人の事をショートスリーパーと言うようです。
この定義のショートスリーパーなら割合はさらに多いので、あなたがそれに当てはまるなら睡眠時間が6時間未満でもいいということにはなります。
一般的にはバリアブルスリーパーと呼ばれる睡眠時間が6時間から10時間未満の人が大半なので、 ほとんどの人はこの時間内にベストな睡眠時間が存在します。
で、その平均値が7時間ということなので、これを基準に自分のベストな睡眠時間を探してみてください。
くれぐれも短時間睡眠法のようなテクニックに憧れないように。
これについては以前詳しく書きましたが、 ろくでもない業者や医者もいるのでご注意を。
ちなみに私は昔から8時間睡眠がベストで、7時間だと少し辛い、 6時間では結構辛いという感じでした。
ただ最近は年齢のせいか若干睡眠時間が減っていて、7時間弱でも以前ほどは辛くなくなっています。(それでも8時間眠るとやはり非常に調子がいいですが)
いずれにしろ睡眠時間を削って何かを頑張ってもまったく意味がありませんので、
ぜひ睡眠時間7時間を基準に、自分にとって適切な睡眠時間を日々取れるように工夫して行ってください。
工夫の仕方は今後もいろいろご紹介していきますが、先日ご紹介した私が最近ハマっているこちらのアイテムは、睡眠効率アップにかなりオススメ。今でも毎日使ってます。
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それではまた。