- 2021-12-21
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こんにちは、中西です。
ここ最近は「幸せ論」の観点から集中力についていろいろ考察しています。
前回までのポイントだけまとめますと以下の通り。
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「幸せな状態だと生産性が3割アップする」
「幸せな状態だと創造性が3倍アップする」
「75年に及ぶハーバード大学の研究で、トップ10%の最も幸せな人生を歩んだ人たちは、『温かな人間関係』を築いていた」
「結婚では『性格の不一致』は問題ではなく、『価値観の一致』が幸せな関係を決定づける」
「異性のパートナーとの関係で『収入格差』『社会的格差』は問題ではなく、『2人のパワーバランス(発言権・意思決定権)』の均衡が取れている方が重要」
「日中に『日光を浴びる時間』が長いほど『幸福感・睡眠の質』は高まる」
「『4種類の幸せホルモン』ごとの『幸せ感の違い』を理解することが重要」
「内閣府までも『主観的幸福感』をベースにした幸福度の分析結果を公開し、幸福度を政策に活用しようとしている」
「感謝すると幸せホルモンのオキシトシンとセロトニンが分泌され、その結果ストレスが減り、孤独感が抑制され、物欲も減少する」
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…こんな感じでした。
上記はあくまでポイントのみなので、詳細は各メルマガをご覧ください。
前回は「感謝する」ことの効能についてお伝えしましたが、
実は感謝パワーは、前回お話しした
「ストレス・孤独感・物欲」を抑制する
だけでなく、
「健康になり、寿命を延ばす」
ことも研究でわかってきました。
健康効果はこれまでの話からもなんとなく推測がつきますが、なぜ「寿命を延ばす」事までわかるのか。
これは結論から言うと、
「感謝をするとミトコンドリアが元気になることが判明したから」
と言うのがその理由です。
ミトコンドリアは健康と寿命に影響を与える事がわかっていますので、
感謝をするとそのミトコンドリアが元気になると言う事は、健康効果や寿命が伸びる効果があると言えるわけです。
コロンビア大学の研究で、実験に参加した人人の血液を調べて、ミトコンドリアの酵素の活動状態を測定したら、
子供や病人の介護に携わっている人たち(慢性病の子を持つ母親など)はこの酵素の活動が低下していることがわかりました。
ところが、これには例外があったのです。
その例外の理由を調べるために、研究者は調査の対象者に次のような質問をしました。
朝目が覚めたときに、その日1日をどれぐらい楽しみにしているか?
またその逆にどれぐらい心配しているか?
どれぐらいストレスや不安を感じているか?
まだ感情だけではなく、本人がそれを「どのように解釈しているか」も含めて調べました。
ここで言う解釈と言うのは、つまり物事をマイナスに考えて気に病んでしまう体質なのか、
プラスに解釈して希望や感謝を感じているのか、と言うことです。
その上で対象者のミトコンドリアの酵素のレベルを、朝起きたとき・ストレスを感じた時・寝る時にチェックをしました。
この調査の結果、
「ミトコンドリアの酵素が特に多い人は、朝起きた時も就寝前も、ポジティブな気持ちでいる」
ということが判明したのです。
これは解釈の面も大きいので、実際にその日一日の中で何か嫌なことがあったとしても、それを夜寝る時まで引きずってはいないと言うことです。
これをものすごく平たく言うと、
【 毎日前向きに感謝して生きている人は、ミトコンドリアが元気になり、寿命も延びる 】
と言うふうに言えるわけですね。
この結果は個人的にも思い当たる節がありまして、私の母親が20年ぐらい在宅介護の仕事をしているのですが、
その仕事が好きで好きで仕方がないと言うことで、前に私が
「今日は仕事を休みたいと思った事はないの?」
と母に聞いたところ、「1回もないわ。毎日仕事に行くのが楽しい」との事でした(゚o゚;;
そのせいか60代後半なのに非常に元気ですし、白髪も全然ありません(染めてないとのこと)。
コロンビア大学の研究で研究者が介護をしている人を調査対象に選んだのは、おそらく人によって解釈が真っ二つに分かれやすいからではないかと思います。
介護はあくまで調査対象の事例ですが、要するに気持ちのあり方として、
1日をプラス思考で前向きに感謝して生きている
と言う状態が、ミトコンドリアを活性化させ、健康で寿命にもプラスの影響与えると言う事は、
おそらくそういう生き方(気持ちのあり方)が、人間にとって正しい生き方(心の持ち方)だと言うことを示唆しているのではないかと、個人的には思いますね。
前回の話と合わせると、感謝することで幸せホルモンのオキシトシンやセロトニンが分泌され、
ストレス・孤独感・物欲が減少し、
健康的になり寿命も伸びる傾向がある
…と言うことになり、これは確実に集中力アップに寄与する状態ですので、やはり感謝パワーは偉大だなと改めて思います。
感謝はいつでもどこでも誰でも簡単にできるので、ピンときた人・健康で長生きした人は、
ぜひ感謝パワーを積極的に活用していくといいんじゃないかと思います。
それではまた。
参考:『シリコンバレー式超ライフハック』デイヴ・アスプリー著