- 2020-1-26
- その他・雑談
こんにちは、中西です。
ここ数日のメルマガでは、新型肺炎について私なりに集めた情報や考えをお伝えしています。
余談ですが、私は有料無料合わせて数百誌のメルマガに登録してますが(99%読んでないですが)、
ふと新型肺炎の問題を取り扱っているメルマガが他に何個ぐらいあるか検索で調べてみたところ、私以外には一人だけでした。
別に他のメルマガは皆さんその方針があるので私がどうこう言う資格はありませんが、こんなにも誰も取り扱わないんだなと。ちょっとびっくりしました。
本日も時間のある限りこの件の情報を収集してましたが、 本当に玉石混交のいろんな情報が錯綜していて、情報戦争のような様相を呈していると感じます。
もはや中国も日本も政府の情報だから信用できるわけは当然なく、 マスコミの情報だから信用できるわけでも当然なく、
YouTube や Twitter で無名の一般人の情報だから信用に値しないというわけでは全くなく、
その情報がどの程度信憑性があり、どの程度信憑性がないのかを自分で判断し、情報の奥にある現実をできる限り想像し、
そういった様々な情報を積み重ねて、推測をしていくしかない感じです。
不謹慎かもしれませんが、誰が嘘つきで誰が本当のことを言ってるかを見抜く人狼ゲームに似た感じともいえます<(_ _)>
それで今回は、本日調べているうちに見つけた興味深い動画や人を三つ紹介します。
一つは、メルマガの読者さんから情報提供いただいて教えてもらった方ですが、上海に24年在住されている日本人医師・藤田康介氏のTwitterです。
上海の現地情報や病院の情報などを中心に、今回の件に関わる中国の考察をされています。
個人的に興味深かったのがこちらの一連のツイート。中国人の衛生観念の無さが、 飛沫感染を一気に増やした原因ではないかという話。
一部抜粋すると(食事中の方は注意)
「上海の地下鉄の車内ですら、列車の床に痰を吐いて、靴で踏み潰すような行為を今でもみるのですよ。
堂々と鼻をほじくる人、片方の鼻の穴を押さえて「ブー」っと鼻水を外に出す姿もしょっちゅう見かけます。手洗いもなし。これぞ爆弾を撒き散らすような行為。」
別のニュースで、今のところ家族や医療従事者の間だけしか感染が広がっていないという情報もありました。
だからヒトからヒトへの飛沫感染であれば、上記ほど衛生観念が悪くない日本であれば、そこまで広まらない可能性もあるかもという話。(この続きは上のリンク先から見れます。)
私は話半分で聞いていますが、さもありなんという感じですね。
次に衝撃だったのがこちらの動画。
▼「もう耐えられない」武漢の医療現場 メンタル崩壊寸前 感染者は〇〇万人!
この動画はテレビ朝日でも紹介されていました。
現地医師が地獄のようなひどい医療現場の惨状を訴えている話を、数日前にも本メルマガで紹介しました。ただそれは活字でしたが、上記は現場の動画です。
見ていただければわかりますが、現地の医療従事者のメンタルが崩壊してるのが分かります。
ただしここで注意が必要なのは、「動画はものすごく簡単に信じてしまいやすいメディア」だということです。疑ってみる癖が無い人は、特に動画で騙されやすいです。
上の動画がそうだとは言いませんが、泣き叫んでパニックになっている女性の看護師の姿は確かに衝撃ですが、
一方でその周りにいる何人もの同僚の人たちは、ごく普通にしていて、そのパニックになっている女性の事を全然気にしていません。
ここから何を読み取るか。 一つ考えられる可能性はこの泣き叫んでいる女性看護師だけがメンタルをやられている特殊な状況という可能性です。
要するに医療従事者の中でもかなり特殊なメンタルの状況の人をカメラでたまたま収録していて、でも現場の映像には違いないから、
それを見た第三者は「現場が大変なことになっている!」みたいに思い込んでしまうと。そういう可能性も個人的には十分あると思ってます。
その後の男性医師が電話で相手と怒鳴りあっている状況も、嘘ではないにしても、たまたま非常に特殊な状況のメンタルの男性医師をカメラで撮影した可能性もあるわけです。
そしてそういう動画が二つ重なることで、「武漢の医療現場はとんでもないことになってる!」と判断しているとしたら、真実を見誤ります。
要するに大変な現場ではあるにしても、特殊な人たちを撮影することで、それが医療従事者全員のメンタル状況のように見えてしまう場合もある。
もちろん逆にこの二人が代表的な二人で、他の医療従事者もほとんどころと変わらないメンタルの状況という可能性もありますが、
要するに何が言いたいかと言うと、動画ってものすごくインパクトがあるので、ほとんどの人が一瞬でそのまま真実だと思ってしまうということです。
三つ目に興味深かった話はこちら。 日本在住で中国人のチャイチャイさんの動画です。一昨日アップされてすでに33万回再生。
▼中国政府の闇!新型コロナウイルスの怖さ!武漢は既に地獄!『拡散希望』
現地のリアルの情報をかき集めて紹介されています。
が、上の動画は続編が本日アップされていますので、必ずあわせてご覧ください。追加情報もあって状況も変わっていますので。
▼ 中国政府が本気出す!新型コロナウィルスに対して日本の対策とは?武漢頑張れ!『情報更新』
チャイチャイさんは一般の方で専門家ではありませんが、個人的に情報の発信の仕方や視聴者に対する姿勢・考え方が非常に信頼できる方だと感じました。
二つの動画ともに圧倒的な高評価ですが、 特にこういう緊急事態では 専門家だから言ってることが信用でき、素人だから信用できないと言う尺度は通じないと感じます。
ちなみに個人的に信用できない専門家だと思ったのが、名指しで言いますが、「医療の翻訳家」を名乗る市川衛氏です。
この方はヤフーニュースのオーサーと呼ばれる専門家で、オーサーはニュース記事のコメント欄のトップに表示されるのですが、彼はこう言っています。
「大切なのはこれまでに公開されているデータを元にして判断することだと思います。
それで言うと、少なくともこれまでに公開されているデータにおいて、日本において危機的な事態に達しているという証拠はありません。
怖いのはこういった危機を伝える報道によって、特定の地域から来た人を差別したり排除したりする空気ができることです。」
引用:
https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20200125-00000030-jij_afp-int&s=lost_points&o=desc&p=1&t=author
ツッコミどころが多すぎるのですが、まず前提となる「公開されているデータを元にして判断する」ということ自体が話になりません。
言うまでもなく中国側が公開している情報などまったく信用に値しないからです。
そもそも発祥となった武漢政府は12月にこの件が発覚後、真実を隠ぺいしまくり、過小評価するよう 情報統制していたことが、現地の医師の証言でわかってます。
武漢市長に至っては「人から人には感染しない」と嘘をつき、その後逮捕されているのです。
中国政府の隠蔽体質なんて言うまでもなく、こんなところの「公開されているデータを元にして判断」していたら、完全に判断を見誤ります。
こういう緊急事態、特にこんな嘘しかつかない中国・武漢政府の場合は、公開データではなく個人レベルで出てきた玉石混交の情報の中から状況を推測していく方が、よほど真実に近づけます。
論外なのは、「日本において危機的な事態に達しているという証拠はありません。」という意見で、
「危機的な事態に達しているという証拠」なんて出てきた時点で、それは完全に危機的な事態なわけです。
「危機的な事態に達ているという証拠がない」からといって「危機が近づいていない」という理由にはなりません。もうね、アホすぎて。
確定的な証拠などない状況で、いかに想像力を働かせて、未然に防ぐのかが大切なわけですよ。当たり前でしょう。
こんなバカな意見に「参考になった」ボタンを押している人が6000人以上もいる。ボタンを押すのはごく一部の人なので、少なくとも数万人の人を市川氏はミスリードしているわけです。
この意見に従って、私の街みたいに中国人観光客がたくさんいる中を
「まだ危険な事態に達しているという証拠がないからね~ヽ(´∀`*)ノ」
と考え、無防備にぶらぶら訪日中国人の近くに行ったり、なんなら会話したりしたらどうなるか。
すでに市川氏の意見を少なくとも数万人が支持していますので、彼の意見のせいで感染する人が出てもおかしくない。その人が体が弱かったり高齢者だった場合、普通に死ぬ確率もあります。
ここ数日、こういう緊急事態では「想像力が大切」と書いてきましたが、想像力が著しく欠如したお花畑で頭の悪い、無責任な専門家により、
状況を過小評価した人が何万人も出て、誰かが感染したり誰かが死んでも、専門家は一切責任を取りません。
くわえて「武漢から来る人を差別するな」とか言ってる(゚ロ゚;)
人種差別をするんじゃなくて国民を守るために区別するだけです。
その程度のこともわからない人間が専門家を名乗っていると。
(今回珍しく名指しで批判したのは、こういう誤った意見を言っている人間が、大勢の人命がかかわるレベルで影響力を行使しているからです)
・・・ということでいかに緊急時においては「専門家」や「一般人」という区別があてにならなくなるか、よくわかる例かなと思います。
あるいはこういう時ほど、その人の本質が浮き彫りになるということかもしれません。
ここ数日、散々事例を出して説明しているのでお分かりいただけたと思いますが、
「全ての情報を疑ってかかる」
「自分の頭で考え、判断する」
「想像力を働かせる」
ということを積み重ねる以外に、真実には近づけないということですね。
「すでに存在している確かな知識を脳内にインプットする」
というプロセスだけでは、到底現実に対応できないということです。
それではまた。