- 2018-6-2
- 志望校・進路の決め方
こんにちは、中西です。
今日こんなニュースがありました。
▼「A判定」でも不合格 増える浪人生、入学断る予備校も
https://www.asahi.com/articles/ASL5H77NVL5HUTIL067.html
簡単に言うと、この2年ぐらい浪人生が増えているという話。大学受験生はこの記事は目を通しておきましょう。
ちなみに記事にはこんな話がありました。ある女の子が早稲田大学の文系学部のみ受験して浪人になったとのこと。
「早稲田大の文系学部に絞って受験した。学部によっては模試で合格の可能性が高い『A判定』も出たが、結果はすべて不合格。高校の先生も『受かると思っていた』と残念がった」
よくわからないのですが、何でこの人は早稲田だけしか受けなかったんでしょうね。
A 判定が出ているからといって「早稲田ばかり受ければどれか一個は受かるだろう」という考え方だったのかもしれません。
もしそうだとしたら、彼女が浪人になった理由は「まともに併願校の受験をできてなかったから」ということになります。このあたり、今年の受験生は他山の石にしてください。
そういえば、この間募集した合格体験記の方でも浪人生の合格の話や、今年不合格になって浪人をした人の話は割とありました。
正確に調べたことはなかったのですが、私のイメージでは、
「少子化が続いているので大学は入りやすくなっていて、浪人生はめちゃ減っている」
という感じだったのですが、この認識はどうやら少し違うようです。
上の記事では「この2年ぐらい浪人生が増えている」という話なのですが、その増加割合はごくわずか。
それより個人的に引っかかったのは、浪人生の推移のグラフを見ると、そもそも論としてイメージほど浪人生って昔と比べても減っていないんですよね。
20年前の1998年の浪人生(正確には「既卒等」に該当する人)は17万人ぐらいなのですが、本当に少なかったのは2015年・2016年ぐらいで、その前の2014年までは12万人ぐらいいますし、今年も11万人います。
確かに20年前のピーク時と比べれば減っていますが、あくまでこれは絶対数なので、少子化でその学年の人数がそもそも減っていることを考慮すれば、
「全体に占める浪人生の割合」
はイメージほど大幅に減ってない感じです。
というわけで、意外に浪人生はたくさんいるので、今年浪人になって、もし自分の周りに浪人生が少なかったとしても、あまり気にしないほうがいいですね。まあ気にしてても仕方ありませんが。
今回の話もそうですが、受験は「情報戦」の側面がかなりありますので、勉強法などの情報に限らず、様々な角度から情報収集は怠らないようにしておいてください。
情報が少ない人ほど、判断を誤ることが多いので。
それではまた。