- 2012-3-20
- 1ヶ月100記事企画, 過去問の勉強法
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
志望校が決まったら、まず最初にやるべきは、過去問を実際に解いてみることです。
この「実際に解く」というのが重要で、よく赤本などの最初にある「傾向と対策」のページを読むだけとか、
あるいは、過去問をザッと読むだけで、「実際に解く」のはずっと後になってから、という人が少なくありません。
ところが、過去問というのは、「実際に解く」ということをやってみないと、そのレベルや傾向が、自分の感覚としてわからないのです。
これまで一度も泳いだことがない人が、「泳ぎ方マニュアル」をいくら読んでみたところで、「なんとなく」はわかったとしても、
実際に水に入って泳ぐ感覚は、想像するだけではほとんどわかりません。
過去問をざくっと読んでるだけの人は、いわば「泳ぎ方マニュアル」を読んでいるだけの人と同じです。さっさと水に入って、実際に一度泳いでみてください。
そこで初めて、志望校のレベルがリアルにわかります。肌感覚レベルで心底理解できるのです。合格するために何が必要かもわかります。
「実際に解く」ことをしないと、それが曖昧にしかわからないのです。
直前期になって、ようやく実際に解いてみて、そこで初めてイメージとの違いに焦ってしまう人が多いのですが、それでは遅すぎます。
受験は過去問がすべての基準になります。教科書も重要と言われますが、もし究極の選択で、
「『過去問』と『教科書』のどちらかを捨てて受験をしてください。」
となったら、私は間違いなく「教科書」を捨てます(あくまで究極の話ですが)。
というのは、教科書がなかったとしても、それに代わるレベルの参考書はいくらでもあるからです。
ところが、「過去問」は、その大学独自のものですから、代わりはありません。「過去問」なしには受験の戦略は何も立てられないのです。
それくらい、受験は過去問をベースに考えるべきだと私は思います。過去問に始まり、過去問に終わる。それくらいに考えてちょうどです。
というわけで、志望校が決まった人は、なるべく早いうちに、過去問を一度実際に解いてみるようにしてください。
きっと、想像以上に多くの気づきを得られ、「やっておいて良かった」と思えるはずです。