- 2011-11-18
- 過去問の勉強法
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
受験勉強を進めてくときに、とっても危険な
「思考の落とし穴」
といったものがいくつかあるんですが、
そのトップクラスにくる「落とし穴」として、
「過去問は最後の力試しにとっておく(・∀・)」
的な考え方があります。こんなふうに考える人、時々います。まあ時々というか、実際のところ結構います(ーー;)
このブログの読者さんには、そんな人はいないと信じておりますが、
過去問を「最後の力試し」にとっておくというのは、ハッキリ言いまして自殺行為でございます(゚Д゚;)
そこまで行かなくても、
「過去問が解ける実力がしっかりついてから始めよう( ´∀`)」
みたいに考える人は少なくないです。「実力がついてからやる」という発想。
いずれも
「今は過去問をやらずに、あとのためにとっておく」
という視点は共通しています。
が、この視点で過去問をとらえている人は、十中八九、失敗するでしょうね。
もうこれ、パターンですから。失敗パターンの典型例。
ちょっと話は変わりますが、
以前、私はある資格試験を受けるかどうか検討していたことがあって、その試験について詳しく調べたことがあるんですが、
(そこそこ難易度の高い試験です。合格まで1~3年くらいはかかるもので、司法試験より1つ下のランクの難易度として何かの雑誌で紹介されてました)
その試験の1次試験に「奇跡的な短期間」で合格した人を数名発見したんですね。
どれくらい短期間かというと、最低1年は勉強しないと受からないと言われているその試験で、
なんと「3ヶ月未満の勉強で合格した」というのです。
そんな人が数名いたのですが、その人たちはまったく共通した勉強の仕方をしていて、
どんな勉強法だったかというと、
通常まずは授業を受けたり参考書を見て「インプット」をする期間があるわけですが、
彼らはそういったインプットを最初からいっさいやらないで、
【 いきなり問題集を解きまくる 】
という方法で勉強を始めたと言うわけです。
(ただしその問題集は、過去問に匹敵する「これさえやっておけば、その試験のすべての範囲を網羅できるシリーズ」
というような問題集でした。全7冊ぐらいの問題集シリーズだったと記憶してます。)
何も知識がないのに、いきなり問題を解いていく(゚Д゚;)
当然わからないところだらけですから、最初は問題を間違えまくります。
が、間違えても解説をしっかり読めば、だいたい理解できたと。
さらに間違えた箇所で、解説を読んでもピンとこなかった部分については、
そこではじめて参考書を開いて、その部分を読んでみたと。
つまり、
【 知識0からいきなり問題演習→解説読む or 参考書のその部分チェック 】
という流れで勉強をして、
これをハイスピードでどんどん進めて、その問題集何周か繰り返す。
それだけで、1年かかるといわれる試験を、3ヶ月で合格したというわけです。
この話を聞いた当時は、「なんだそれ!マジかよ!?(゚-゚)」と思ったものですが、
今考えれば、もし超短期間で合格する方法があるとしたら、たしかにこの方法しかないと思いますね。
いっけんすると、この人たちは「インプットをやっていない」ように見えるんですが、
実は、しっかりインプットしてます。
問題演習という「アウトプット」を通して、
そのアウトプットを基準としたインプットをやっている
わけです。
これはすっごく合理的。
なぜなら、最終的に受ける試験形式をまず体にたたき込んだ上でインプットをすると、
「使える知識」
が、記憶として残るからです。また、「どこが試験に出るか」のポイントもつかめます。
これが逆の人が多いわけです。つまり、延々とインプットばかり頑張る人。
授業を受けまくって、参考書にラインを引きまくるのには一生懸命。でも過去問をぜんぜんやらない。
「あとで実力がついてからやる」とかノンキなこと言ってる。
ここは間違えないでくださいね。大事なのは、とくに受験生のこの時期であれば、
大事なのは圧倒的に過去問であり、(それに類似した)問題演習です。
インプットばかりやっているうちは、
「本当はこんなことやってる場合じゃない。ヤバい(°°;)」
と罪悪感を持っているくらいで調度だと思います。
過去問を「食後のデザート」的に、あとのために取っておこうとしてる人、
そのデザートは、あとに食べたら腐っているので腹痛を起こします。
今のうちに、さっさと食べてしまってください。
過去問というデザートは、あとに残さず早く食べた者だけが、おいしい思いをできるのです。
くれぐれもこの順番は間違えないように注意しておいてください。