- 2015-1-14
- センター試験対策, 効率的な勉強法~中上級編~
こんにちは、中西です。
センター試験までは、センター対策系の
お話を中心にお届けしています。
たくさんご感想をいただいてまして
かなり好評でございます<(_ _)>
さて、運命を決するセンター試験まで、
残り2日強になりました。
ここで注意しなければならないのは、
あと2日ほどしかないので、つい
「いまさら○○をやっても伸びないから、
暗記の最終チェックをしておこう」
という考え方をすることです。
この○○には、現代文や英語の長文、
数学などの思考系の問題が入ります。
つまり「思考系などあと2日で伸びるものではない、
ラストは暗記ざんまいで総チェックだ!」的な発想ですね。
その気持ちは非常によくわかるのですが、
はっきり言ってこれはかなり危険思想(!)なので、
ほとんどの場合、考え方を改めた方がいい可能性が高いです。
たしかに思考系についてはあと2日ぐらいでは
実力が伸びないかもしれませんが、
一方で、放っておけば実力は2日ぐらいでも
低下するのもまた事実だからです。
低下するといいますか、より正確にいうと
“勘がにぶる”ということですね。
したがって、この段階まで来てもまだ、
思考系の問題には触れておく必要があります。
ただそうはいっても、
人によっては切羽詰っていて
「思考系の問題を解く時間を最小限にして、
暗記の総チェックをもっとしないとやばい!!」
という人もいるでしょう。
そういう人におすすめなのは、
新しい問題をやるのではなく、
ここ1ヶ月以内にやった思考系の過去問や
実践問題を復習することです。
一度やっているので当然
解答はもうわかっているわけですが、
それでも復習する価値はあります。
なぜなら、思考系の問題において大切なのは、
その「解答にいたるまでの思考プロセス」だからです。
よって、この「解答にいたるまでの思考プロセス」
だけでもいいので、再度復習の意味で触れておけば、
問題に一切触れなかったせいで数日間で“勘がにぶる”
という事態を、ギリギリの最低ラインで抑制できます。
このやり方をする利点は、あくまで思考プロセスの
復習なので問題を新たに解くときのような
エネルギーがそれほど必要ない点と、
解答解説もすでに確認しているので、
解答解説の再チェックは不要か、
再度確認したとしても、
1回目にくらべて短時間ですむ点です。
つまりまとめると、思考系の過去問の復習というのは、
1、復習なのでエネルギーがあまりかからない
2、復習なので短時間で解答解説をチェックできる
3、にもかかわらず“問題を解く勘”は最低限維持できる
・・・というメリットがあるということなのです。
もちろん、時間的にやれる余裕があるなら、
理想はしっかり時間を計って新しい実践問題や
過去問をやることです。
が、暗記の最終チェックなどでせっぱつまっていて、
暗記系に少しでも時間を費やしたいという場合は、
思考系は上のようなやり方で最低限の時間と労力で
すませる対処法もあるということです。
時間がギリギリの状況になっている人で、
思考系をどうするか迷っていた人は
参考にしてみてください。