- 2011-5-24
- 受験生が陥る不安・焦りの対処法, 未分類
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
受験勉強をしていて「不安」に一度も襲われないという人は、まずいないと思います。
だいたいの人は、程度の差こそあれ、基本的に受験生の間はずっと不安なわけです。
とくにまだ夏前のような今くらいの時期だと、それほど不安も大きくないのですが、
夏休みが終わった9月ごろから、ジワリジワリと不安が強くなってきて(´д`)
10月にもそのままどんどん不安が増大していき、
11月12月に、その不安がピークに達する(ノД`)
というのが、大変よくあるパターンです。私自身が現役、浪人時ともに、その季節による不安の増大パターンを経験してますし、
なにより、去年の9月の終わりからブログを毎日配信してますので、
その9月から最後の2月頃までにいただいたメッセージや相談メール、コメントの内容と数から、
受験生の不安が増大していく流れ
のようなものが、パターンとしてあるということが、経験則としてわかりました。
ちなみに、多くの受験生の「不安のピーク」は、
私の感覚では、「12月半ば頃」だと思われます。というのは、12月末から、1月に入ってくると、
いよいよ直前期ということで、たしかに不安があること自体は変わらないんですが、
1月越えると、もうお尻に火がついたような状態になって(>o<)、
不安とかなんとか言ってる場合じゃなくなるんですね。
つまり、不安というのは、お尻に火がつく直前期のちょっと手前、
まだ本番までほんのちょっとだけ余裕があるけど、でもこのままだとヤバい(゚o゚;
と思い始める10~12月半ばくらいまでに、非常に大きくなるのです。
なんでこんなことを、わざわざ書いているのかというと、別に不安をあおっているわけではなくて、
受験生の不安には、その増減のパターンがある
ということを事前に知っておくことで、
ある程度、その不安状態を客観視できるからです。
不安というのは、それを「客観視」できると、減少するというのは心理学的にも明らかになっています。
その意味で、まだちょっと早いのですが、今のうちに、あなたが今後陥(おちい)る可能性のある不安パターンを知っておくことで、ある程度心の準備ができますから、
不安を受け止める「心の臨戦態勢」
をとることができます。そういったパターンを知らないで、10月11月をむかえると、
けっこうプチパニックに近いような状態になる人もいますから。まず、そんなパターンがあることを頭の片隅に入れておいてください。
でも、その不安パターンの存在を「知る」だけでは、当然まだ不安解消の方法としては弱いです。
多少は客観視することで不安も弱まりますが、まだそれだけでは対策としては不十分。
不安減少(解消)の対策というのは、細かいことも含めるといくつもあり、
それについては、去年の10月~12月頃のブログにもいくつか書いたと思いますが、
いまのような時期、つまり5月6月頃の不安の解消法の1つをお伝えします。
今のこの時期に不安があるとすれば、その原因の1つとしてよくあるパターンが、
このあと何をしたらいいのかわからない
。゚(゚´Д`゚)゚。
という所からくる不安です。
とりあえず、学校や塾でテキストや参考書はもらっていると。
でも、本当にそれだけでいいのかどうか?
あるいは、今持っているテキストだけではダメだろう、というところまでは気づいているが、
ではこのあと、何をどれくらいやればいいのか見えていない。
だから、学校の課題やテスト勉強や宿題という「目の前に出された課題」をとりあえず頑張ることで、
「何か勉強をしている感」
を感じちゃって、それで時間をやりすごしてしまう。が、
実は、向き合いたくない不安から逃げている自分に、心の底ではちょっと気づいていたりする。
このパターンの人の場合、その不安の最大の原因は、
今後何をやるべきかの全体像が見えていない
ということです。
想像してください。
あなたが朝起きたら、なぜか自分の部屋の布団の上ではなく、
ジャングルの中(゚_゚)
にいたとしましょう。仮に。
パッと目が覚めたら、なんかちょっとまぶしい。木漏れ日が差し込んだ木の枝が視界にあらわれた。周りは木だらけ。下が葉っぱだらけのところで横になっている。
なんなんだこれは!(゚Д゚)
と思った瞬間、上空からヘリコプターのスピーカーで知らないおっさんが
「あなたは、今ジャングルのど真ん中です。出口は1つだけあります。さあ、ゲームのスタートです!」
なんてわけのわからんことを言い出した。それに追加して、そのおっさん、
「48時間以内その出口を見つけられなければ、このジャングルは焼き払います!頑張ってください(^^)/」
って言った。今たしかにヘリのスピーカーからそう言った!
ゲームって何?焼き払う?何わけのわからんことを言ってるんだ。ああそうか。これは夢だ。夢に違いない
と思ってホッペをつねったら、爪がひっかかって血がドピュっと。。ちょっと爪に血がついた(@_@)
「おいおい夢じゃないぞ!!!なんか知らんが、今、俺は大変なことになってる!!」
ようやく現実を受け入れられたあなた。「とにかく出口を探そう!!」
でも、どこにあるかまったくわからない。北か?南か?いや東?西?
出口が1個だけあることは変なおっさんに知らされた。が、どこにあるのか皆目検討がつかない。
48時間以内に出口を見つけなければ焼き払われる(>_<)。でも、どの方向へ行ったらいいんだ?
まったくノーヒントなんて勘弁してくれよーーーー
この状況こそが、まさに5月、6月ごろの受験生の不安なのです(笑)
全体像が見えていないと、ぜったいに不安に陥ります。
もちろん、この例に出てきた「出口」とは、受験生にとっての「入試本番」のことであり、
「焼き払われる」とは(笑)、「不合格」になること。
このように、「どこに向かったらいいのか」がわからないと、誰でも確実に不安になってしまうわけです。精神力が強いかどうかなんてのも関係ありません。誰でも、この状況では不安になる。
では、こんな場合はどうでしょう?
そのジャングルで目覚めたときに、横にジャングルの詳細な地図と、方位磁石が置いてあったと。
もうその地図が超リアルで、その地図のとおりに磁石をみながら進んでいけば、出口があると書いてある。
出口までの距離も、徒歩での平均時間もご丁寧に書いてある。
この状態だと、仮に初めての経験でも、不安は一気に減少します(笑)。
このあと、どう進めばいいかハッキリわかるから
ですね。
今、もしあなたが不安だとすれば、
入試本番までにやることの全体像
がつかめていない可能性が高い。
それが見えていなければ、成り行きまかせ、行き当たりばったりで歩いていくことになるわけですから、
そりゃ誰だって、不安になるでしょう。ある意味、理屈として不安になるのは当然なのです。
よって、その不安を解消するもっとも効果的な方法は、
本番までに何をやらないといけないのか
を、まずしっかり洗い出すこと。それは、自分にしかできません。
自分の現在のレベル、目標とするレベル、自分の性格、参考書(問題集)の好み
などなどを総合的にふまて、これから本番までにあなたがやるべきことを、
本やネットや先生、先輩、友人などの情報源から、あなた自身が調べて決定するしかないのです。
その「やることの全体像の把握」を、今のうちにしておかないことには、
確実に時間の経過とともに不安が増大して、結果もコケてしまうことでしょう。
長期的な「やることの全体像の把握」は100%完璧に作る必要はないですが、
多少アバウトさがあってもいいので、
今後本番までに、コレとコレとコレを最低やらないといけない。また、もし数ヶ月後に余裕ができれば、コレもやったほうがいい。
という感じでいいので、「計画」とまでいかなくても、最低限、
本番までにやらないといけないこと
の目星をつけておくことです。
これをまったくやらないで、その都度その都度、流れにまかせてなんとなく参考書や問題集を手に取ったりするから、
なんかジャングルでさまよっている感(゚_゚)
に陥って、不安が拭(ぬぐ)えなくなるんですね。
あと1週間ほどで5月が終わります。
本番までにやることの全体像、なるべく早めに調べて頭に入れておいてくださいね。