- 2011-4-14
- 勉強のモチベーションアップ, 過去問の勉強法
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
最近だいぶ暖かくなってきましたね。いよいよ春到来って感じですが、
受験生のあなたは春を満喫しているヒマなどはございません(笑)。浪人生ならなおのこと(!)
もしかしたら、周りの友達はまだみんなゆったりモードかもしれませんが、受験直前の1ヶ月も今の1ヶ月も、同じ1ヶ月なわけです。
時間を無駄にしないように緊張感を持って毎日を過ごしてください。
時間を無駄にしないコツとして、ちょっと前に、早めに志望校を決定する重要性の話をしました。
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今回は、志望校が決定した方へ、ぜひやってほしい話。
何かといいますと、
「過去問を1年分解いてみる」
ということです。はい、わかっております!いまの時期は普通はまったく解けませんね(笑)。
というか今の時期に過去問がスラスラと解けてしまうなら、この1年勉強する必要などありません。まだほとんど解けないのは当然です。
ではなぜほとんど解けない過去問をやれというのか?簡単です、
ショックを受けるため(!)
です。いや、ホントに。
自分が目指している志望校のレベルに「いかに自分が到達していないか」をハッキリと知るためです。
「いや、わざわざ解かなくても、まだそのレベルに到達してないことぐらいわかっています!」
と、反論される方もいるかもしれませんね。でも、よく聞いて下さい。今回過去問を解く目的は、「正解すること」ではありません。
理想と現実のギャップを知って「ショックを受けること」
です。赤本をパラパラと読めば、なんとな~く「難しいっ!」って感じはわかるでしょう。でも、これだけだと、
“リアルな危機感”
を得にくいのです。「パラパラと読む」と「実際に解く」では天と地ほどに違います。パラパラと問題を読んだだけでは、
「解けないだろうけど、ちょっとは解けるかもしれない」
みたいな、変な希望的観測が入る余地も含まれています。言い訳ができる余地があるわけです。
これが「実際に解く」となると話は別。
いやが応でも結果が点数で出てしまいます。いやでも自分の現状をリアルに突きつけられます。そして、たいていの場合、ショックを受けるでしょう。でも、それでいいのです。その
ショックがエネルギーになるから
です。リアルな自分を知ったショックが、この1年を戦うエネルギーとなってくれるのです。
そのために、どうせ解けないんですが、その解けない現実をリアルに知ってショックを受け、良い意味での「あせり」を感じ、自分の中にエネルギーを生み出すわけです。
そのエネルギーを生むために、わざわざ解けない過去問を解く。
これがパラパラと「読んだ」だけでは、たいしてショックを受けられないのです。したがって、何のエネルギーにもならない。
多くの人は、この時期にそんな「リアルな現実」など突き付けられたくありません。
「解けないに決まってる」
「先に勉強することがいっぱいある」
「まず実力をつけてから」
「過去問は直前期にやるもの」
などなど、いろんな言い訳ができますから、なかなか過去問というパンドラの箱(?)を開けようとしません。
秋も深まった時期になって初めて過去問に接し、そのときになってようやく「リアルな現実」を知ってお尻に火がつく人が多いのです。
でも、それではお尻に火がつくのが遅いと思います。どうせ火がつくなら、お尻にはもっと早く火をつけるべきなのです。お尻の火は、早ければ早いに越したことがないのです(よくわからん。。)
ともかく、過去問を今解く意味は、
「自分の現状レベルをリアルに知ってショックを受け、緊張感を持って1年を過ごすため」
です。
繰り返しますが、「正解すること」「いい点をとること」はこの際一切無視してかまいません。ただただ、「ショックを受けるため」に解いてください。
この時期だから、ショックがエネルギーに変わるのです。受験の後半戦でこのショックを受けたら、あきらめるか、精神的に参ってしまうことでしょう。
ちゃんと時間を計って過去問を解き、現実をリアルに感じてください。
そこから生まれた強いエネルギーが、この1年、あなたを支えてくれるはずですから。