- 2011-4-9
- 効率的な勉強法~基礎編~
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
受験生の多くは、「苦手科目」を持っています。
「苦手科目が1つもない」という人はかなり稀でしょう。だいたい誰でも1つ2つはあるものです。
(中には「全科目が苦手です」「勉強そのものが苦手です」「生きることが苦手になってきてます」みたいなディープな人もいるかもしれませんが。。危険な感じならお医者さんへ)
ともかく、誰にでもだいたい苦手科目があるものですが、いっぽうでその「苦手意識」の半分くらいは「錯覚」である場合が多いです。
そもそも、なぜ「苦手だ」と思ってしまったのかですが、だいたいの場合、
1、とっつきにくい
2、授業・参考書が面白くない
3、問題がぜんぜん解けない
4、先生が嫌い
そのあたりに原因があることが多いのです。逆にいえば、
とっつきやすくて、授業も参考書も面白くて、問題がある程度解けて、先生も好き
という状態であれば、「苦手」と感じることはほとんどないでしょう。
まず、「1、とっつきにくい」は根本的な問題で、
たとえば文系の人が数学の数字を見るだけでイヤになるとか、理系の人が古典の文章を脳みそが受け付けない、
とかいう「生理的なレベル」の話ですから、ここを完治させるのは難しいです。が、「改善」させることはできます。
そもそも、とっつきにくくなる理由は、たしかに生理的なレベルの部分は大きいですが、
「科目自体の理解がまるで進んでないから」
という場合が非常に多いのです。
人間、理解できてないものは「苦手」になります。「理解できないけど超得意」なんていうことはないでしょう。理解できるからこそ、面白いのです。
つまり、理解できるようになれば、苦手意識は消えていきます。
上に書いた「3、問題がぜんぜん解けない」というのもそうですが、これもつまりは、解けるようになれば苦手意識も激減するということ。
そうなるためには、前提として「ある程度、授業・参考書が面白い(わかりやすい)」必要がありますが、
そもそもそれがつまらない(わかりにくい)から、苦手科目になってたりします。悪循環にはまっているわけですね。
この悪循環を断ち切る方法は、私は1つしか思いつきません。ふつうは生徒側が「授業」や「先生」をどうにかすることはできませんから、
まずは、
簡単な・面白い・とっつきやすい・薄い
といった条件を満たす参考書(場合によってはマンガでも有り)を買ってきて、その1冊を完璧にこなすこと。
(「完璧に」というのは、3回繰り返す程度では足りないです。少なくとも5~7回くらいは繰り返すつもりでやってください。)
そこまでやれば、「苦手意識」もかなり改善していきます。
やはり苦手科目というのは、100%苦手意識を解消するのは、ふつうは無理です。しかし、
「ある程度、理解できるようになってきた」
というところまで持って行けいければ、苦手意識はかなり薄まります。
また、そこまで行けば、その科目の「面白さ」も、少しずつ感覚的にわかってくるものなのです。
受験を乗り越える上で、苦手科目の「苦手意識」をいつまでも引きずっていると、それが後半であなたの足を引っ張ってきます。
本番ギリギリのあとになって「苦手意識は錯覚だったかも」なんて気づくのはバカらしいです。
なるべく早いうちに、上記のような方法で最低「苦手意識」だけでも克服しておいて下さい。