こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
さて、昨日から、旺文社さんの雑誌「蛍雪時代」のセンター試験特集から、
私が参考になると思った箇所を、一部抜粋してご紹介しています。
<昨日の記事>
合格者たちがセンター試験に持っていた鉛筆と消しゴムの数
センターで失敗しやすいのは、受験生ならもう十分ご承知だとは思いますが、
時間オーバー
マークミス
の2つです。
センターでは「時間配分」を誤ると時間が足りなくなって失敗する可能性が一気に高くなるのは、もう言うまでもありませんが、
マークミスの方も、舐めてかかると痛い目をみますのでご注意を。
時間配分というのは、「その対策をしないと点が取れなくなる」という意味で、非常にわかりやすい注意事項なので皆さんかなり気合を入れて対策しますが、
マークミスというのは、なんとなく
「自分は大丈夫だろう」
と思ってしまう「思考のワナ」に陥りやすい類のものです。
ようするに、インフルエンザや交通事故のように、全体の人数からすると少ない割合の人だけに起こる事象は、
人間の「できるだけ自分に悪いことがふりかかる状況を想像したくない」という心理から、つい
「まあ、自分はたぶん大丈夫なんじゃね?」みたいに思ってしまいがちなのです。このあたりの思考のワナついては、少し前に以下の記事でお話しました。
<過去の関連記事>
あなたは受験当日、必ずインフルエンザにかかる
マークミスというのも、それで失敗する人は全体の人数から見ると割合的には少ないでしょう。
が、だからといってそれが「まあ自分は大丈夫だろう」と思っていい根拠にはなりません。
時間配分に超注意するように、マークミスについても、徹底的に注意・予防策をしておいてください。
その意味で、昨日は鉛筆と消しゴムのお話をご紹介しましたが、今回は実際のマークの「塗る順番」について。
「塗る順番」というのは、簡単にいえば、
大問ごとに塗る
か
1問ずつ塗るか
という問題ですね。
「蛍雪時代」が行ったアンケート結果を見ると、教科ごとに全体の何%の人が、上の2つのどちらを選択したかが出ているのですが、
教科ごとに興味深い特徴が出ています。その結果を簡単にまとめますと、
▼数学:「大問ごと」が71%、「1問ずつ」が26%で、「大問ごと」が圧倒的に多い。
▼地歴・公民:「大問ごと」35%前後、「1問ずつ」60%弱で、「1問ずつ」の方が多い。
▼英語:「大問ごと」「1問ずつ」が、ほぼ半々
▼国語:「大問ごと」「1問ずつ」が、ほぼ半々
▼理科:「大問ごと」「1問ずつ」が、ほぼ半々
となっており、数学は「大問ごと」の人が多く、社会は逆に「1問ずつ」派が多い結果ですね。
そして、英語・国語・理科は、ほぼ半々の結果に。
どれが正解ということではありませんが、あなたにとってどちらがいいかについては、
上記のデータを参考にしつつ、自分に合ったものを選んでよく練習を積んでおきましょう。
ちなみに、「大問ごと」を選んだ場合でも、時間がなくなってきたら「1問ずつ」に切り替えるなど、
制限時間内に終わらせることを意識して、臨機応変に対応して行くのも必要だと思います。