- 2013-8-13
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中)
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
今回は小ワザ系の軽いネタを。
小ワザと言っても、勉強のパフォーマンスアップにかなりつながりやすい小ワザです。
「パブロフの犬」の話をご存じの方は多いと思いますが、念のため簡単に解説しますと、
犬に餌(エサ)を与えるときに毎回チリンチリンとベルを鳴らすと、しばらくしたら、ベルを鳴らすだけで、餌をあげなくても勝手に犬がダラ~っとよだれを流すようになるという、いわゆる「条件反射」の実験ですね。
実験者がパブロフさんだったので「パブロフの犬」と呼ばれている有名な話ですが、今回はこれをあなたに応用してしまいます。
あなたが受験勉強をするときに、勉強がノッている間は集中できていいのですが、そのノリが断絶してしまいやすいタイミングがあります。それは「休憩タイム」です。
ちょっとした小休憩に入ったつもりが、そのせいでノリが断絶されてしまうだけでなく、
さらには休憩から勉強に戻るのに時間がかかってしまい、予定した休憩タイムより延長してしまって、
勉強モードに戻るまでに相当な時間をロスしてしまうことがあります。
「あ~そろそろ勉強に戻らなきゃ・・・」と思いつつ、なかなか戻れないまま、5分、10分、15分と時間がすぎていく。
ひどい場合には、そのままズルズル30分、1時間とたってしまう。
こんなことを、毎回の休憩時間のたびにやっていては、トータルどれほど時間をムダにしてしまうかわかりません。
「切り替え上手」にならなければ、合格の確率はどんどん下がっていくということですね。
そこで、あなたがもしそんな悩みを持っているなら、休憩から勉強に戻りやすくなる簡単な方法が1つありまして、
それが先に挙げた「パブロフの犬」の話を自分に応用する方法です。
この実験で証明された条件反射は、人間にも当てはまるわけですが、
あなたも「何かの合図」で条件反射的に休憩に戻れるように意識づけをすればいいのです。
その「何かの合図」というのは、何でもOK。
パブロフの犬も、別にベルの音でなくても、「風鈴の音」でも「特定のかけ声」でも「楽器の音」でも、何でもよかったのです。
たとえば、休憩タイムが終わって勉強に戻ろうとするとき、一本締めのように両手を広げて「パンッ!」とたたく。同時に「よし、休憩終わり!」と言って勉強に戻ります。
たとえば、休憩タイムが終わったら、必ず何かお菓子を食べるようにする。
ミンティアでもフリスクでもガムでもアメでも、何でもいいです。ただし、毎回同じお菓子で。それを自分の中で休憩終了の合図にするわけです。同時に「よし、休憩終わり!」と言って勉強に戻る。
たとえば、休憩タイムが終わって勉強に戻るとき、毎回必ず両腕の拳をグーにして、拳と腕に一瞬だけ思いっきり力を入れ、「よし、休憩終わり!」と言って勉強に戻る。
合図のバリエーションは無限にあります。内容は何でもいいです。
ただし、1つだけ条件があって、それは「毎回同じ合図(動作)をする」という条件です。条件反射だけに。
これを毎回繰り返していくと、パブロフの犬よろしく、あなたもその合図をするだけで、容易に勉強に戻れるようになります。
もうその合図(動作)が、あなたの中で「スイッチ化」してしまうわけですね。こういうスイッチがあると、変にがんばる必要がなく、すぐに意識を勉強へ切り替えることができるのでとても便利です。
休憩からの「切り替え」がうまくいかずにムダに時間をロスしていると感じる人は、
条件反射の強烈なパワーを利用して、自分の中にパブロフの犬の「ベル」のような「切り替え用のスイッチ」を作ってしまってください。