- 2013-6-6
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中)
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
受験勉強をしていると、知らぬまに自分の心の中で大きな「壁」を作っていることがあります。
その壁というのは人によっていろいろですが、たとえば、
「私は英語の長文が苦手」
「オレは数学の○○の分野が肌に合わない」
「帰宅直後はほとんど勉強できない」
「1日最大でも7時間くらいしか勉強できない」
などなど、これまで過去に感じたことや実際の経験が「引き金」となって、それ以来ずっとそれが「既成事実」のようになってしまい、心の中で大きな壁になっている、ということが少なからず誰にでもあるのです。
このような心理現象のことを「メンタルブロック」といいます。その名のとおり「心の壁」。
おそらく小さいものも含めると、「メンタルブロックを一切持っていない人」というのはいないんじゃないかと個人的には思いますが、
かなり個人差があるところで、数多くのメンタルブロックを抱えまくっている人もいれば、そんなに抱えていない人もいるわけです。
たとえば私が受験生のときにあったのは、「10時間以上勉強するなんて到底無理なんじゃないか?」というメンタルブロックです。
まだたいして勉強をスターとしていない段階で合格体験記などを読んだわけですが、そうすると1日10時間以上勉強していた人がゴロゴロいるわけですね。
まだ自分の人生の中で、1日10時間の勉強を一度も経験したことが無いときは、これがとてつもなく大きなことのように思えます。「絶対に無理!」とまで思う人もいるでしょう。
でも、それこそが「メンタルブロック」なのです。自分の中で自分に規制をかけてしまって、勝手にそれが大変なことだと思いこんでしまう。
ところが、実際に一度でも10時間を超えてしまうと、「ふぅー。大変だったけどやってやれないことないな!」と思えるわけです。
この瞬間、「メンタルブロックが外れた」わけですね。自分の心の中にある壁が崩れたわけです。以降、10時間超えが当たり前になります。
OCPのメンバーたちを見ても、これまでこの「10時間ごえのメンタルブロック」を外した人が今まで何人いたかもはや数え切れないです。みんな同じパターンでしたね。
そして、一度ブロックが外れたあとは、全員例外なくそれが当たり前になるのです。
ただ、自分の中にあるメンタルブロックを考えるときに一つ注意があって、それが「メンタルブロック」なのか「事実」なのかを、しっかり見極める必要があるということです。
たとえば、私の場合は当時「家では勉強できない」というのが一つの事実としてありました。
これは当時の家庭環境とか自分の性格とか集中力ノウハウの無さなどが原因だったわけですが、これはメンタルブロックではなく「事実」だったわけです。
でも「10時間以上勉強するなんて無理なんじゃないか」という考えは、これは「事実」ではなくメンタルブロックだったのです。
この見極めを間違えると、泥沼にはまることもあるので注意が必要です。
だから、何か行き詰まりそうなことがあったときには、それが「事実」なのか「メンタルブロック」なのか見極める姿勢を持つようにして下さい。
見極めるポイントは、過去にしっかりそれに向き合って乗り越えようとした経験があるかどうかです。
何度もしっかり乗り越えようとしたのに、何度も挫折している場合は、もうメンタルブロックというよりは、「事実」の可能性が高くなります。
逆に、まともにその事象と向き合って乗り越えようとした経験がないなら、それはただのメンタルブロックで、単に自分の心の中で壁を大きくしているだけの可能性が高いです。
何かに取り組むときにすごく抵抗感を感じるときは、一度「これはもしやメンタルブロックではないのか?」と考えるようにしてみてください。
本当は大したことではないのに、いつのまにか自分で勝手に「お化け」を作り出していることもあるのです。