- 2026-4-13
- 石油危機・イラン戦争
こんにちは、中西です。
イラン戦争による石油とナフサ不足の深刻化が、とんでもないスピードで進んでいます。
もう「煽り」のレッテル貼りはこの数日で激減していますし、本メルマガで私がずっとお伝えしてきた通り、
【 「ナフサ不足はデマ」と言う話こそデマ 】
であることが、完全に証明されたと断定してよいレベルになってきました。
(私は一次資料を元に数字で確認していたので、これがデマなのは最初からわかっておりましたが)
例えば、本日ついにTOTOも新規受注を停止を発表しました。
▼TOTO株下落、ユニットバス新規受注を停止-中東情勢で原材料不足(Bloomberg)
https://news.yahoo.co.jp/articles/278663628f9cfb845378a1cd2b857844d4664bda
上の記事からの引用ではありませんが、実際にTOTO東京支社が本日パートナー向けに発表したお知らせを転載します。以下の通り。
—————————————–
パートナー様 各位
令和8年4月13日
TOTO株式会社 東京支社
システムバス・ユニットバス 新規受注の見合わせの件
拝啓 平素は弊社商品に格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
現在、中東情勢の緊迫化やホルムズ海峡周辺の通航制限等に伴い、原油ナフサをはじめとする石油化学基礎原料の供給環境が悪化しております。
これにより、国内外における原材料の調達が不安定な状況となっております。
弊社商品におきましても一部のサプライヤーにおいて調達・生産に支障を来たしており、システムバス・ユニットバスの新規受注を当面の間見合わせすることとなりました。
現時点において再開の目途は立っておりません。
市場の混乱を最小限に留めるべく、今後の対応に向け、関係省庁とも連携・相談しており、サプライヤーと共に全社を挙げて正常化に鋭意努めてまいります。
何卒ご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
敬具
—————————————–
上記の文面には「供給環境が悪化しており」とありますが、
要するに石油やナフサの不足によって供給ができなくなっているということです。
一昨日ぐらいにも、信越化学という国内トップの時価総額を誇る化学メーカーの企業があるのですが、
ここがエチレンが足りないので供給停止にすると発表していたばかりです。
エチレンはプラスチックの原料ですので、要するに日本中のプラスチックから作られる製品は今後供給できなくなります。
これで、高市総理や経産省などの政府が発表してきた「ナフサ不足はデマ」「供給問題は無い」が嘘であることが確定しました。
(TOTOや信越化学はごく一例にすぎず、他にも多数の有名大企業、無数の中小零細企業が供給停止・供給不足の現状を強く訴えています)
経産省は「直ちに需給問題はない」、NHKもナフサ不足の供給問題はないという趣旨の報道をしていましたが、これもプロパガンダ・大本営発表で確定です。ずっと言ってきましたが、もう議論の余地なし。
空前絶後のレベルで「供給問題」が発生しております。大本営発表の極致で、これはもう歴史の教科書に残ると思います。
これ以上の「誤情報」もありません。
また、その高市総理や政府の発言を鵜呑みにして、その内容を数字で調べもしないで「ナフサ不足はデマ」だと断定していた著名人や言論人たちは、どうするつもりなんでしょうね。
これまで伏せてきましたが、もう確定したので名前も言っておきますと
高橋洋一氏、上念司氏、田中秀臣氏、櫻井よしこ氏、門田隆将氏あとテレビの情報番組に出ている弁護士やジャーナリストも二人いました。
高橋洋一氏のチャンネルは1日1回更新されているのですが、今見たら最近10日間の動画のうち、3本が削除されていました。
ナフサ不足が事実だとようやく理解して、デマだと主張した動画を削除した疑いがあります。
しかし切り抜きのショート動画は消せません。ほんこんさんと門田隆将氏(ジャーナリスト)と共に報道特集が取り上げた境野晴彦氏を散々バカにしています。
▼【高橋洋一】「バカなの?」デマを拡散するメディアにキレる高橋洋一!日本は6月にナフサ不足で詰む報道
https://youtube.com/shorts/3HDmXvDvH-U?si=u-x9e5rKoFNDtbVu
ほんこんさんは芸人だからともかく、残り2人が境野氏が間違いという根拠は、
高橋氏「ナフサは原油からすぐに作れる」
門田氏「赤沢経産相が大丈夫だと言った」
・・・もう話になりませんが、門田氏は論外として、高橋氏がいう「ナフサが原油から作られるから」なんて、境野氏は知ってるに決まってるわけです。
その上で、境野氏は1ヵ月に国内で精製できるナフサの量には上限がある(設備の稼働に限界があるため)点を踏まえ、
国内のナフサの供給を3種類に分類し(内訳:輸入・生産・在庫)、それぞれの6月までの月ごとの数字を提示し、
かつ通常時の中東からの輸入と中東以外からの輸入の数字も出し(中東155万kl、中東以外45kl。前者が約78%、後者が22%)、
「ナフサの需要が供給を上回るのが6月になる(6月に詰む)」
と、グラフを出して説明しているのに、その説明が「具体的にどこがおかしいか」を一切語らず、バカにしまくっていたわけです。
とくに高橋洋一氏のバカに仕方が尋常ではありません。境野氏は訴えた方がいいかと思います。
境野氏のグラフを見れば、「生産」(国内で作られるナフサ)の項目が4月から6月まで3ヵ月連続で110(㎘)となっているので、素人の私でも
「国内で生産できるナフサの量には上限がある」
と普通に理解できました。境野氏は当然それを前提に、通常時の中東からの輸入分155万kl=78%がホルムズ海峡封鎖で消えたので、それを前提にシミュレーションをしているのです。
私は政府が発表した「ナフサの中東以外からの輸入が2倍になりました」という内容が、いかにも安心な状態になったかのような発表の仕方でしたが、
それが嘘だとわかったのは、実態を境野氏のグラフで見ると、
「中東以外からの輸入分を通常時の45万kl(22%)を2倍の90万kl(44%)にしたところで、6月に詰むのは変わらない」
とハッキリわかったので、このメルマガでは
「2倍でも3倍でもアウト。4倍でギリギリ乗り越えられるが、世界のナフサ不足の争奪戦の状況で、日本だけ4倍も調達し続けられる保証はどこにもない。
つまりこのままだと、中東以外が2倍になっても全く無意味で、ナフサはやはり6月に詰む。政府発表を信じてはいけない」
と言ってきました。
一方で、著名な言論人たち(高橋洋一氏、上念司氏、田中秀臣氏、櫻井よしこ氏、門田隆将氏などなど)や、
いちいち覚えていませんが、評論家やインフルエンサーレベルで言えば、他にももっとたくさんいましたが、彼ら彼女らは
「ナフサ不足がデマだ」と断じていながら、誰一人として、その根拠を数字で語っていませんでした。
誰一人としてです。
そういえば、エネルギーアナリスト大場紀章氏も、ナフサ不足を否定していました。
▼【イラン停戦協議で日本のエネルギーはこう変わる】WTI原油価格の盲点|ナフサ不足報道は冷静に|ホルムズ海峡の現状|新たな調達先はどこ?|東南アジアは再エネ・EVシフト「露呈した日本の課題」【大場紀章】(文藝春秋PLUS 公式チャンネル)
私はこの大場氏がSNSで境野氏の主張を否定している投稿を数日前に見かけたのですが、
大場氏は「石油の備蓄が約250日」という政府の(嘘が立証されてる)見解を前提に、経産省の発表(来年8月まで備蓄が持つ)に間違いないがないような意見を言っていたので、話にならないため全く信用してませんでした。
櫻井よし子氏も本当にそのまま「高市総理がナフサ不足だと言ってます」を根拠に挙げて、ナフサ不足がデマだと断じていましたが、
もうこのレベルの人たちは、学者・評論家・ジャーナリストを名乗るのはやめたほうがいいと思います。
一方で、「ナフサ不足で日本が6月に詰む」と主張していた境野春彦氏は、上記の通りこれ以上ないほど具体的に項目ごとの内訳と、
4月、5月、6月の各月ごとにナフサの需要と供給のバランスの推移を説明した上で、「6月に詰む」(需要が供給を上回る)と結論づけていました。
「4カ月在庫がある」という高市総理や政府の発表も間違いだと、具体的に詳しく解説されていました。
そのデータと分析を見れば、どちらが正しいかは私の中では火を見るよりも明らかだったので、このメルマガで何度も言ってきたわけです。
もう誰がいい加減なことを言って間違った情報を流布していたか確定したので、この次元の低い「ナフサ不足はデマか論争」は終わりでいいかと思います。
テレビよりもずっと早く本メルマガで散々お伝えしてきた通り、
【 ナフサ不足で日本が戦後最大の空前の危機的事態に見舞われている 】
というのは、もはや議論の余地が1ミリもない、否定することが不可能なファクトとなりました。
繰り返しますが、ホルムズ海峡が開放されれば大惨事は免れますが(それでもホルムズまでの往復日数があるため、今すぐ開放されても当面の惨禍は免れない)、
ホルムズ海峡がいつ開放されるか、全くめどが立っていません。
イランだけでなく、トランプすら海峡を封鎖するとか言い出しましたから、もう滅茶苦茶。
なので、「ホルムズ海峡が封鎖され続ける前提」で、我々は考えて動くしかない。それがリスク管理というものです。
とは言え、この超緊急事態に我々庶民にできることは、基本的に備蓄しかありません。
ですので、今後ホルムズ海峡が封鎖され続ける前提で、
ご自身で可能な限りの食料品や日用品の備蓄をしておくことを強くおすすめいたします。


感謝!YouTube動画が500万再生を突破!







