- 2025-8-6
- 中西のお勧めコンテンツ
こんにちは中西です。
本日は8月6日で、80回目の原爆の日ということで、広島でも平和記念式典が行われておりました。
原爆については様々な論点があるかと思いますが、今回はその恐ろしさを極めて特殊な角度から切り込んだ作品をご紹介します。
と言っても過去にも何度かこの作品を紹介したことがありましたので、わかる方も少なくないと思いますが、それが
映画『この世界の片隅に』
です。
2016年に公開された映画で、最初は小さな映画館から公開されたのですが、口コミで瞬く間に話題になり、大ヒット映画となりました。
最終的には日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞やキネマ旬報ベスト10日本映画第1位など、数々の権威ある映画賞も受賞しています。
私も公開されて間もなくの頃に映画館に見に行きましたが、本当にこんな戦争映画は見たことがないと思うような秀逸な映画で、
日本中のすべての学校で見せるべきだと思ったほどです。私は映画を見て原作の漫画も購入しました。両親にも伝えて、両親も見に行きました。
通常、戦争や原爆を描写した映画というのは、その恐ろしさを詳細に描写することが多いかと思いますが、
『この世界の片隅に』は全く別のアプローチをとっていて、戦争中の当時の人々の日常生活を丁寧に描くという表現方法がとられています。
とても戦争を描いた映画とは思えない感じがするのですが、
最後に見終わった時には戦争というものについて強く考えさせられ衝撃を与えてくれる、本当に類稀な映画だと思います。
8年前にこのメルマガで紹介した時も、見に行ってくださった方がたくさんいて、「見に行ってよかったです!」という感想を送ってくれた人も多数いました。
ちなみに私が知る限りで、この映画を最も絶賛していたのは作家・評論家の古谷経衡氏です。
彼の絶賛ぶりは本当にすごくて、その絶賛ぶりが個人的に「評価として妥当だけど絶賛の表現が尋常じゃない」という点で面白かったので、古谷氏の投稿を一部ご紹介しますと、(以下2016年10~11月の投稿)
「『この世界の片隅に』本日公開日。本作を私が見た歴代映画の中の何位にランキングしようかと思ったが、到底順位などつけられぬ。もう私の魂の一部になった感すらある。私が死んだとき、棺の中にこの作品のDVDかBlu-rayを入れてもらおう。嗚呼、こんなにも素晴らしい作品がこの世にあるのか。」
「『この世界の片隅に』本日公開日。嗚呼、私はいま奇跡を目撃しているのだ。奇跡を…嗚呼…何千語何万語費やしてもこの作品の素晴らしさを語るのに足りぬ。ただこう言いたい、一人でも多くの人にこの映画を見てほしいと。そして見た人は周囲の人に勧めてほしいと。嗚呼、神よいま私は奇跡を目にしてます」
「本日、『この世界の片隅に』公開日でした。東京テアトルの初日舞台挨拶に行ってきました。全部満員・立ち見。終劇の後、嗚咽とともに割れんばかりの大拍手、こんな映画経験他にありません。
これは後世に残す遺産。ただ圧倒。私の人生を賭けて言います。『この世界の片隅に』観てください。観てください」
「幾万の平和を訴えても「この世界の片隅に」の2時間には到底敵わない 」
「片渕須直監督『この世界の片隅に』を試写で観に行かせていただきました。「100年残したい映画」という触れ込みがあったが、果たして100年で効くだろうか。人類がこの星に住む限り、この作品は永遠に語り継がれるだろう。そんな歴史の瞬間を目撃しているような気がする。」
「『この世界の片隅に』本日公開日。上映が終わると、真っ赤に泣き腫らした目の観客の一群がぞろぞろと席を立っていく。嗚呼、『この世界の片隅に』は永遠に私たちの中に生き続けるのである。そしてこの物語は、70数年前の他者の話ではなく、私たちの物語である。嗚呼、ただ本作を観れた僥倖に感謝す。」
「『この世界の片隅に』本日公開日。『この世界の片隅に』を後世に伝えたい。何千文字何万文字の美辞麗句もこの2時間にはかなわない。神よ、『この世界の片隅に』をリアルタイムで見る事ができる時代に、私を生かして頂いてありがとうございます。もう何も思い残す事なし。嗚呼歴史の奇跡の前に私はいる」
「「戦争はダメなんだ」「原爆は悲惨なんだ」という当たり前のことを戦後生まれの私たちが何万語費やしても、おそらく『この世界の片隅に』の2時間に匹敵する説得力を持たないだろう、と思った。決して甘な映画ではない。しかしどこまでも包容力のある作品である。気が付くとすわ号泣。泣きに泣いた。」
「僕は人様に映画を進めるときは絶対の自信を持って勧めます。『この世界の片隅に』は、1000年残る歴史遺産です。『アリーテ姫』はファンタジーと見せかけた超重厚SF、『マイマイ新子』は優しさに溢れた作品。片淵監督は後世の歴史教科書の中に、北斎、広重、国芳レベルで記される芸術家と思う。」
「2016年を振り返るには少し早いが、本当に今年は充実したアニメ映画ライフを送ることができた。『シンゴジラ』『君の名は』そして『この世界の片隅に』。美しいものを見ると本当に気分が良い。こんな僥倖の年に生きさせていただいて、ただただ映画(アニメ)の神様に心から感謝す。」
「片渕須直監督『この世界の片隅に』を試写で観に行かせていただきました。なんというか、良い意味でもの凄いものを見たという感じ。立ち上がれないほどの衝撃と感動を受けた。涙で視界がぐしゃぐしゃになった。僕はこの映画を、あまねく一人でも多くの人に観て頂くお手伝いをしようと堅く心に誓った。」
・・・こんな感じなのですが、もうこれ以上絶賛しようがないほど絶賛されてます笑
ただ、賞賛の表現として大げさかというと、やや大げさな気はするものの、私もこの作品を観た直後は、ほぼ同じような感想を持ちました。
もちろん受け止め方には個人差がありますが、私も大体古谷氏と同じような感想です。
作品の概要を簡単にいうと、主人公のすずさんという女性は映画の中では18歳で、広島の呉を舞台に描かれた映画となっています。
昭和19年からスタートするのですが、最終的に昭和20年の夏まで進んでいきます。
本当にこの映画はやばくて、例えば同じ広島の原爆を描いた『はだしのゲン』も素晴らしい作品だとは思いますが、
ああいった描き方とは違い思想的な側面もほとんど見られない内容ながら、
最終的に見る人の心にとてつもないインパクトをもたらす摩訶不思議な映画となっています。
現在Amazonプライムで検索したところ、プライムなら400円のレンタルで見ることができるようです。(YouTubeのレンタルで標準画質は300円)
2479件のレビューがついていて、5点満点に近い点数になっていました。
個人的に全国民が見たほうがいい映画だと思っていますので、もしまだ見ておられない方はぜひこの機会に見てみてほしいと思います。
戦争映画や戦争アニメというのはたくさんありますが、私の中でこの作品がトップになっていますね。
今年は戦後80年の節目ですし、私も久々にこの機会に再視聴してみるつもりです。


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