- 2025-5-16
- ChatGPT
こんにちは、中西です。
AIの進化が異常なスピードで進んでいます。
AI関連のニュースや新しいアプリ、新機能のアップデートが毎日大量に発生しており、連日、何らかのAI関連の情報に驚いてばかりです。
私自身もAIを毎日使っており、新たな使い方を日々発見しています。
この要因について以前考えたとき、「AIによって様々なツールやサービスの開発スピードが劇的に早まったから」とお話ししました。
この「開発スピードが爆発的に速まった」という点について改めて考えていたところ、もう一つ、少し視点の違う見方に気づきました。
それは何かと言いますと、
【 「アイデアが形になる」までの期間が劇的に短くなった 】
ということです。
アプリやシステムなどの開発だけでなく、あらゆるクリエイティブなコンテンツについても、いいアイデアが浮かんだときにそれを形にするまで、以前はかなりの時間がかかっていました。
時間がかかる理由はさまざまです。
リサーチに時間がかかる、資金や人材が足りない、初めての挑戦で要領が分からない、高いクオリティを目指している、途中の事務作業が膨大など、たくさんあります。
どんな仕事でも、アイデアを思いついただけでは不十分で、実現するまでにはいくつもの壁があります。
その壁の存在によって、なかなか形にならず、時間がかかることも少なくありませんでした。
もちろん、圧倒的に仕事ができる人であれば、すぐに形にできるのかもしれませんが、私の知る限り、優秀な人や組織でも、それにはそれなりの時間がかかるのが普通です。
ですから、たとえば10個アイデアを思いついたとしても、半年後に形になっているのは2〜3個だけなんてことも普通にありました。
ところがAIの登場によって、アイデアを形にするまでに立ちはだかっていた多くの壁が、ほぼ取り除かれています。
事務作業も、人に任せることも、リサーチも、専門家に聞かないと分からなかったことも、今はAIに任せることができるのです。
初めてのチャレンジで要領が分からず時間がかかっていたことも、AIに相談しながら進められるようになりました。
その結果、あらゆる分野で、アイデアが形になるまでの期間が劇的に短くなっています。
これまでなら、10個アイデアを思いついても半年後には1個とか良くて2〜3個しか形にならなかったのが、今では7個、8個、あるいは10個すべてを形にすることもできるようになってきています。
この変化が、日々のAIの新機能や新ツール、バージョンアップ、驚くべき新たな使い方やコンテンツの大量生産を支えているのだと考えられます。
これまでの時代では、アイデアだけを出す人は組織内で評価されませんでした。
アイデアは形にして初めて仕事として評価されるからです。
しかし今後のAI時代においては、いいアイデアならすぐに形にできるため、この傾向はますます加速していくことが予想されます。
その結果、アイデアをたくさん生み出せる人は次々と成果を出せるようになり、逆にアイデアを生み出せない人との格差はとてつもないスピードで広がっていくでしょう。
もちろん、AIにアイデアを出させるという方法もあります。
しかし、それだけでコンテンツやプロダクトを作る人が激増していけば、似たような、ありふれたものばかりが市場にあふれるようになり、
AI任せのアイデアは「コモディティ化(=一般化・陳腐化)」していく可能性が高いと考えられます。
あるいは、そうした見方そのものがAIの可能性を過小評価しているのかもしれません。
以前ご紹介した「AI 2027」のレポートによれば、今から約2年半の間に、AIは「ASI(人間レベルのAGIを超えた、超知能)」まで進化するとされています。
もしそのASIに到達すれば、誰もがとんでもないアイデアをAIを通じて生み出し、それを高速で形にできるようになるかもしれません。
そのとき、どんな世界が待っているのかは、誰にも予測できないはず。
前回ご紹介した、イスラエルの企業のCEOによる「まもなく簡単な仕事は存在しなくなる」という発言もありました。
これはもう間違いないと思います。
そうなると、「簡単な仕事」しかできない人は、全員淘汰されるでしょう。
ざっくり言うと、AIでやれる仕事をしている人はAIに取って変わられると言うことです。
普通に考えて当たり前の帰結なのですが、これを心理的に受け入れられない人は相当多いのではないかと私は考えています。
そしてそういう人は、必然的に低時給の仕事しかできなくなるか、もしくは仕事自体がなくなる。
逆に言えば、AIを駆使して価値ある仕事ができる人、アイデアを生み出して形にできる人、主体的に周囲を巻き込める人——そうした人たちだけが生き残れる時代になるのだと思います。
ちなみに私自身、人を巻き込んで仕事をするのは苦手ですが、アイデアだけはいくらでも生み出せるタイプです。
もしインターネットがない時代だったら、完全に社会不適合者だったと思いますが笑、ネットのおかげでそうならずに済みました。
そして今度はAIの登場によって、アイデアをどんどん形にできる道筋が見えたことで、私の中では危機感よりもワクワク感の方がはるかに大きくなっています。
AIの使い方は人それぞれですが、ネットを使わないビジネスパーソン・社会人がもはや全く考えられないのと同じように、
これからはAIを使わないビジネスパーソン・社会人が生き残るのは不可能になっていくでしょう。
自分の特性を見極めて、自分に合ったAI活用法を真剣に考えないといけないフェーズに、私たちは突入していると思います。


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