- 2021-5-24
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こんにちは、中西です。
今回はいつも以上に怒っております。
このメルマガは「勉強の集中力」を始めとする勉強法・生産性アップ・自己啓発関連のネタに加え、
最近は「経済・財政」関連のネタを加え、ざっくり2つのテーマを交互に配信しています。
後者のテーマの時は大体ブチ切れているのですが笑、今回はいつも以上に腹を立てております。
本当にね、もうめちゃくちゃだなと思うのです。
何がめちゃくちゃかと言うと、本日のYahoo!のトップニュースにも長時間表示されていて、アクセスランキング・コメント数ランキングの両方で1位になっているこちらの大炎上案件。
▼高橋洋一内閣官房参与が退職 コロナ「さざ波」で批判(共同通信)
▼首相 辞任の参与は「大変反省」 (ABEMA TIMES)
このメルマガでも何度か紹介したことがある嘉悦大学教授で経済学者の高橋洋一さんですが、
彼はもともと財務省(旧大蔵省)の官僚で、去年の10月から内閣官房参与を務めていた方でした。
もう大炎上しまくってるのでご存知の方が多いと思いますが、その高橋洋一さんがTwitterで
「さざ波」発言
をして大炎上してるのですが、この炎上案件ほど、今の日本の専門家・政治家・マスコミ・国民たちの思考停止した状況をこれ以上ないほどわかりやすく炙り出している案件もないと思います。
まず彼のTwitterのその発言を見れば、グラフの画像が添付されていて、感染者数は欧米の各国と比較して
「誰がどう見てもさざ波でしかない」
のは明らかです。これを否定できる人は視力検査に行ったほうがいいと思います。
日本の感染者数は相対的に見れば「さざ波」であることがファクトになるわけですが、
私が非常に問題だと思うのは、この「さざ波」発言を報道しているメディアのほぼ全てが、彼が添付しているグラフやその根拠については完全にスルーして、
「さざ波」発言がいかにも不謹慎で不適切であると言う前提で報道しまくっていることです。
私が見た限り、唯一投稿と一緒に添付されていたグラフの画像を掲載していたのは東京新聞だけでした。
▼菅首相、「さざ波」発言は「残念」 高橋氏は首相に「申し訳ない」:東京新聞 TOKYO Web
唯一上記の東京新聞の記事でグラフが掲載されていますが、そのグラフの中身を確認して、
「本当にこれほどまでに批判されることに該当する話か」
の検証は全くされておらず。したがって、私に言わせればグラフは掲載していても、こんな記事に何の意味もありません。
この東京新聞の記事が「投稿内容と一緒に添付したグラフを掲載している」と言う1点においてのみ、相対的に多少まともと言う程度で、
普通に考えて、この東京新聞もまともな報道ができているとは到底思えません。
他にも多くのマスコミが取り上げていますが、全部ひどいもので、マスコミのただの1社たりとも、
「本当に高橋洋一氏の発言はおかしいことなのか。本当に間違ったことを言っているのか。」
と言うその中身を検証している記事が全くありません。
その各記事に偉そうにコメントを入れているオーサーと言われている人たちも、全員のっけから「不適切だ!」のレッテルのみ。
「さざ波」はまず否定しようがないファクトなわけですから、それに対して不適切と批判するのであれば、
そのファクトに対して何が不適切かを具体的に根拠を以て説明する必要があります。当たり前です。
ところが全マスコミ及びどの専門家も政治家も、思考停止して、このさざ波批判の空気に乗っかって、誰1人として具体的なエビデンスをもとにした解説をしてません。
私が見た限りまともにグラフをもとに「本当にさざ波かどうか」を解説していたのは小林よしのりさん位ですね。
全マスコミ・政治家・専門家は、思考レベルが漫画家以下ですな。
漫画家は尊敬すべき職業ですが、本職の人間が漫画家の思考力の足元にも及んでいない。
余談ですが小林さんのベストセラー「コロナ論」の3が5月19日に出て、また大反響になっていますが、当然ながらマスコミはこれを完全スルー。
一方で高橋洋一さんの投稿を、中身の検証をせずに、単語だけ切り取って、レッテルを貼り大炎上させる。
でもね、私にはもう全部見えてるんですよ。
なぜこんなに大炎上してるか、その「本当の理由」が。
有名な話なので知ってる人は知ってると思いますが、高橋洋一さんは財務官僚を辞めた後、財務省の内側を全部暴露する情報発信を長年やってきていた方です。
マスコミと財務省が長年ずっとプロパガンダを流して国民を洗脳してきた「国の借金問題で財政破綻する」と言う嘘についても、
「国の借金には何の問題もない」
と言うことを、昔からあらゆるメディアで訴えてきたのも高橋洋一さんです。
財務省が緊縮財政をしたがり、何が何でも増税ばかりして財政出動をしたがらない理由についても、高橋洋一さんが元財務官僚としてその内実を暴露し続けてきました。
その上マスコミを徹底批判してしょっちゅう「マスゴミ」と言って(その通りですが)、YouTubeでもマスコミのでたらめさを挙げておられるので、
財務省にとってもマスコミにとっても、これ以上ないほど目障りな存在なわけですよ。
▼ 2日前の動画(31万再生)
髙橋洋一チャンネル 第170回 新聞テレビは無くなるのか?
そんな目障りな存在が、総理大臣にアドバイスもできる内閣官房参与と言う立場に、去年10月から就任しているわけです。
つまり財務省やマスコミからすれば、死ぬほど目障りな高橋洋一さんの揚げ足取りをしたくてしたくて仕方がないのです。
その状況でこの「さざ波」発言。
言葉だけ切り取れば、国民の大半は元のソースも調べなければ、グラフを見て自分の頭で考えて検証する国民もほとんどいないので、
後はその「さざ波」に不謹慎・不適切と言うレッテルを貼って、報道すればいいだけ。
後は思考停止した国民が、マスコミの報道を真に受けて、発言の内容の検証など全くせずに、
全体的な空気感だけで、
「こいつは不謹慎なことを言っているんだ!批判すべき人間なんだ!」
の大合唱で、勝手に総攻撃してくれますからね。
つまりマスコミは、高橋洋一氏の日ごろの国の借金問題の嘘や財政出動や増税がダメだと言う発言は都合が悪いから一切取り上げず、
「さざ波」発言と言うどうでもいいものだけ切り取って、大々的に報道し、レッテルを貼って退職に追い込んでいる。
個人的に1番腹が立ったのがこの金融アナリスト久保田博幸の発言。
上記のABEMA TIMESの記事のコメント欄冒頭で、「オーサー」という特権的な立場でこの人物の意見が投稿されているのですが、
この人物がとんでもない人物なのに、誰も気づいていないのです。
まぁこんな思考停止した国民が気づかないのも無理はないのですが、この人物は本当にやばい。
以下、コメント欄の金融アナリスト久保田氏のオーサー発言より引用しますと、
『内閣官房参与が自分の立場をまったくわきまえていない「さざ波」、「屁みたいなもの」と投稿するという不適切発言を繰り返すというのは何事であろうか。
これまでの言動からみて、自ら反省して辞職したというのも考えづらい。「さざ波」で反省していれば、政府が出した緊急事態宣言に対し「屁みたいなもの」という書き込みをするとは考えられない。
内閣官房として経済政策などのアドバイスをしていたそうだが、実際にはその部分が最も問題であった。
高橋氏などリフレ派は(中略)金融政策がだめなら財政拡大を主張し、結果として政府債務は膨れ上がるばかり。
政府資産があるから大丈夫などというのは詭弁でしかない。
今回の内閣参与の辞任によって、少しでも経済金融政策が正常なものへと向かうことを願うばかりである。』
…このオーサーの投稿を見て、私は
「本当にこいつ卑怯者だな」
と心の底から思いましたね。このメルマガの読者さんならわかる人も少なからずいると思いますが、
一般的な普通の人にとっては、上記の意見を読んでも全くまっとうな意見にしか見えないと思います。
現にこの久保田のとんでもない意見に対して10,000人もの人が「参考になった」ボタンを押しています(゚o゚;;
おそらく大半の人が「まともな金融アナリストの意見」と思い込んでいるでしょうし、同時に高橋洋一さんを「頭のおかしい内閣官房参与」とでも思っているでしょう。
しかし真実は逆で、頭がおかしい専門家は、間違いなく金融アナリスト久保田博幸です。
(一応言っておきますが、私が名指しで批判するときは、裁判の覚悟は当然していますし、訴えられてもどれだけ反論されても、その人物の間違いを完全に証明できるデータと事実が十ニ分に出揃っている時のみです。
またその人物の発言に多大な影響力があり、その発言によって多くの国民の命や生活が危険にさらされている場合のみです。
私は中途半端な根拠で他人を名指しで中傷したり貶める事は絶対にありません。
これから説明しますが、それこそ久保田みたいないい加減な根拠と嘘で他人を貶める、ろくでもない金融アナリストと一緒にしないでいただけると幸いです)
ちなみに先ほど調べてわかったのですが、この久保田博幸は幸田真音さんのベストセラー小説『日本国債』の登場人物のモデルだったようです。
この小説は私も購入していましたが、読んでませんでしたね。読まなくてよかったです笑
小説のモデルになるほどの人物だったわけですが、残念ながら何度もお話ししている通り、今この国の経済・財政で起こっている状況は「革命」であり、
「天動説から地動説に移り変わる真っ最中」
なんです。したがって既存の権威ある人たちほど、愚かさを露呈させる。
ですがまだ、完全に地動説に切り替わっていない時代なので、大半の国民が「地球自体が回っている」事実に気づいていない。
したがって久保田のような嘘つきの金融アナリストが、最も注目を集めるニュースのオーサーとして特権的な立ち位置で、偉そうにコメントができるわけです。
ところが、彼は明らかに間違っている。もしくは意図的に嘘をついている。
上記の久保田の意見の引用部分に、
「財政拡大を主張し、結果として政府債務は膨れ上がるばかり。」
「今回の内閣参与の辞任によって、少しでも経済金融政策が正常なものへと向かうことを願うばかりである。」
…と言うことで、「さざ波」発言とは全く無関係な財政問題の発言を途中からしだしています。
これが非常に問題の部分で、「さざ波」の部分は何の根拠も示さず不適切と言うレッテルを貼りつけ、さらには
【この大炎上の空気に便乗して】←ここ重要
途中から突然財政問題に話をすり替えている。
さらにタチが悪いのは、そのすり替えた財政問題の認識も完全に嘘をついているのです。
「財政拡大を主張し、結果として政府債務は膨れ上がるばかり。」
…と言っていますが、すでにこのメルマガの読者さんに説明は不要だと思いますが、今1番この国の政府がやらなければならないのは財政出動であり、
政府の債務(いわゆる国の借金)がどれだけ膨れ上がっても何一つ問題は存在しないのです。
つまり大炎上の空気に便乗して、財政出動がダメだと言う嘘を広めているわけです。そして最後は
「今回の内閣参与の辞任によって、少しでも経済金融政策が正常なものへと向かうことを願うばかりである。」
…などと締めくくり、いかにも高橋さんのこれまでの政策自体が間違ってたかのように印象操作をしています。
この文章を見てすぐ怪しいと思ったので、この久保田の過去のオーサー発言をざっと見てみたのですが、やはりめちゃくちゃなことを言っていました。
▼金融アナリスト久保田博幸氏の過去の投稿ページ
(一応引用としてリンク貼りますが、嘘つきの投稿など見る価値は0なので見なくていいです)
特に5月11日の投稿もそうですし、2月にも同じことを投稿していたようですが、彼はこう主張しているのです。
「国債は将来の税収が担保で発行されている」
「国債は国民の税金で賄わなければならない」
これを根拠に
「だから国債を発行してはいけない。」
「だから財政出動は危険だ」
「だから国債を発行したなら増税しなければならない」
…こういう嘘の情報ををずっとばら撒いている人物でした。
つまりこの国の貧困化を進めてきた識者の1人だと言うことです。
ただこの嘘を見抜ける国民はほとんどいないと思います。
「国債が将来の税収を担保に発行されている」
と言う事実はありませんが、まずそんなこと普通誰も知らないですから。
国民はもちろん、政治家やマスコミの経済記者も全く知らないでしょう。たぶん経済学者の何割かも知らないはず。
だからこそ、その無知に付け込んで、自分に都合の良い嘘の情報をこうやって拡散させている。
国債は「借り換え」と言う方法で延々とマッチポンプで償還(返済)していけば良いので、税金で返済する必要は一切ありません。
そもそも戦後税金で国債を償還した事例は1回しかなく(終戦直後の昭和21年のみ)、その後75年もただの1度も税金で返済したことなどないのです。
終戦直後の一度以外、75年間1回も税金で返済していないのに、なんでそれが担保になってるの?という話。
いま調べてみたら日本一信用できる経済評論家の三橋貴明さんも、久保田発言の全く同じ部分を取り上げ、彼の嘘を大批判してますね。
どうやら私の批判は間違っていなかったようですヽ(´▽`)/。まあ事実は一つなので当たり前ですが。
と言うわけで、今回の「さざ波」発言の大炎上の真相は、
高橋洋一氏の日ごろの主張(財務省の財政破綻論や増税の間違い、財政出動の重要性)が都合が悪い財務省とマスコミにとって、これ以上ないほど都合の良い発言だったため、
単語だけを切り取られ、いかにも不適切・不謹慎だと言うレッテルを貼り、
そこに思考停止した国民と、日ごろから高橋洋一氏の発言を快く思っていなかった卑怯者の金融アナリストなどの専門家と、何もわかっていない政治家たちが、
全体主義的な「空気」だけで、その発言の根拠をまるで検証することもなく、
【 みんなで一斉に袋叩きにしている 】
…というのが、真相になります。
ね、めちゃくちゃ腹立つでしょ?笑
そういえば内閣官房参与は、同じく国の借金問題の大嘘を長年指摘し続けてきた京都大学藤井聡教授も数年前まで就任していた要職でしたが、
藤井教授の散々にわたる訴えとレクチャーを直接受けていたにもかかわらず、安倍元首相は結局消費税を増税し、この国をボロボロにし、コロナでも緊縮財政を続けました。
高橋洋一氏も同じことを長年にわたり指摘し続けてきたにもかかわらず、
菅総理はその指摘を一切聞かず、財政出動をまともにやらず、マスコミと国民の空気に従って退職させてしまった。
安倍元総理も菅総理も、目の前にアドバイザーとして正しい情報を教えてくれる優秀な学者がいたのに、全くそれを理解できず、従うこともなかった。
戦後最大の危機において、2人続けて総理大臣が史上最低のバカだった、ということです。
このめちゃくちゃな状況をあなたはどう思いますか?
よかったらあなたも自分で考えてみてください。
全体の空気に乗っかるのではなく、自分の頭で考えるのが、何よりも重要ですから。
それではまた。