- 2024-2-14
- 睡眠効率アップで集中力UP
【今日のFocus】
「スマホの画面を暖色系にする
“夜間モード”は睡眠効率を高めない」
【解説】
ブリガムヤング大学(BYU)の研究によると、毎日スマホを利用している18歳~24歳の167人を対象に、
スマホの画面を夜に暖色系にして目の負担を軽減すると言われている機能の
「夜間モード」(iPhoneはNight Shift)
には、睡眠の質を高める効果が認められないことがわかりました。
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<まつわる話(ゆるい雑談)>
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こんにちは、中西です。
私は iPhone を使ってるのですが、以前は画面が暖色系になる
Night Shift(Androidでは夜間モード)
の機能をよく使っていました。
ただ夜になるたびに色が暖色系に変わることに軽いストレスを感じて自分に合わなかったのと、
そもそもどこまで効果があるのかよく分からず、実感も持てなかったので、ある時期から全く利用しなくなりました。
もともとこの機能は Apple 社が2016年に、当時目に悪いと言われていたブルーライトをカットするために導入した機能だったようです。
確かに夜になるとオレンジ色っぽくなって目に優しいような感じはするのですが、そもそもブルーライトは睡眠に悪影響を与えるということだったので、
Night Shiftはその悪影響を無くさなければ意味がなかったわけです。
ところが近年ではブルーライト自体にそもそも睡眠効率を悪くする影響はないことが分かってきて、
さらには冒頭で紹介した研究のように、夜間モードに効果がないことまで分かってきました。
そうなると、夜間モード(Night Shift)の機能の存在意義は、ほとんど気分の問題になってくるのかもしれません笑
ブルーライトよりも最近よく言われるのは、寝る前にスマホの様々なサイトを見て脳が興奮状態になったり、
画面をタップしたり、スクロールや文字入力で指を動かしたり、メッセージを送るために頭を使ったりするのが、睡眠に悪影響を与えるリスクです。
前回お話しした通り、私のコーチングプログラムのメンバーさんで、寝る前のスマホを止めて睡眠効率が良くなったと実感した人は少なくありません。
プログラムのメンバーさんには、寝る前ごろにストレッチやヨガや瞑想などをする人も多いですし、
日記を書いたり、1日の振り返りや翌日のTodoリストを作るなど、
YouTubeやSNSやニュースなどの「刺激的なインプット系」ではなく、
「自分自身を振り返る系」
のタスクを実行している人も多いです(これは私の指示ではないです)。
寝る前の時間は、刺激のあるインプット系より、そういう「振り返り系のタスク」をやる方がいいかもしれません。
ちなみに 翌日のTodoリストを作る場合は頭を使うかもしれませんが、そこはあまり心配しなくてもいいかと思います。
ある研究では、翌日のTodoリストを作った上で就寝すると、
「明日何をやるべきかの不安が消えて睡眠効率が上がる」
という結果も出ていますので、むしろ睡眠にはプラスに働く可能性があります。(もし自分に合わなければ止めればいいだけですし)
寝る前の時間は、睡眠に入るための準備体操のような大事な時間でもあるので、
まだルーティンが決まってない人は、この時間に何をするとベストか、自分なりに試行錯誤しながら決めて行ってください。
【参照】Is Night Shift really helping you sleep better?
https://news.byu.edu/intellect/is-night-shift-really-helping-you-sleep-better