- 2023-11-1
- 仕事の話, 働き方・キャリアの話
こんにちは、中西です。
最近、複数の方から転職相談を受けていて、結構ディープな内容も多かったので、普段あまり考えないことを色々考えていました。
それで改めて思ったのは、仕事を通して実力をつけていくことの重要性です。
当たり前と思われるかもしれませんが、社会人の誰もが「実力をつけられる仕事」をしているわけではありません。
簡単に言えば「実力がつく仕事」と「実力のつかない仕事」があるのです。
ここで言う「実力」の定義は、「市場価値」と置き換えてもいいです。
一番怖いのは、「実力がつかない仕事」をしているのに、それに気づいていない状態です。
例えば、大企業やブランドのある有名な企業に勤務していることで満足している場合。
一見それなりの会社に勤めていて、給料も良くて、社会的信用もあり、すばらしいキャリアを歩んでいるように見えることがあります。
ところが、そういう会社であっても「実力のつかない仕事」をしている事は普通にあり、
その自分が勤めている会社の知名度や規模に安心して、いつまでたってもたいした実力がついていないことに気づかないことがあります。
この状態で、何年も何十年も経ってしまうことも普通にあるのですが、実力がついていると思うのは勘違いなので、いざ会社が傾いて、転職活動をする必要が出てきた時などに、一気に困ることになります。
理由は簡単で実力がついていないからです。にもかかわらず、年齢だけ重ねてしまっているから、いくら有名企業出身だったとしても、もう他の企業はその人をほしくなくなっています。
ひどい場合になると、自分が一定の年齢を超えて実力が全くついていないことに気づいて、今いる会社にとにかくしがみつこうとして、会社に依存するパターンです。
逆に、実力がつく仕事をしている人は、仮にその時は給料が安かったとしても、時間の経過とともに実力がついているので、年齢が経過すればするほど安心感が高まっていきます。当然、収入も上がりやすいです。
私が今の仕事に一定以上の満足ができている理由の一つもこれで、自営で食べていくために、あらゆることを考えたりやらなければならず、それが実力としてつながっていることがはっきりとわかるからです。
もう十数年自営で食べていますが、生活や人生をかけてお金を稼いでいるので、結果を出そうが出さなかろうが、必ず給料が振り込まれる世界観ではないですし、正直世界中の誰も助けてくれないのですが笑、
その孤独や不安以上に実力がついている実感があるので、やっていられるという感じです。
これで実力がつく実感がなかったら、とても続けられないと思います。
年齢とともに実力がついているので、年齢とともにどんどん安心感が増えていきます。
これが本当の安定ではなかろうかと言う気がするわけです。
事業が常に安定しているかどうかに関係なく、どんな時でも実力が日々ついている状態がずっと続いているのと、今後も実力がずっとつき続ける環境にいるので、心が安定していると言う話。
いずれにせよ、どんなに世間的に有名な良さそうな会社で、良さそうな仕事に見えても、おいしい仕事に就けていても、
実力がつかない仕事であれば、非常に危ない状態にいるのです。
実力がつかない仕事を長期間続けることだけは、一番避けた方がいいと思います。