- 2021-11-26
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こんにちは、中西です。
会社員と言う働き方は、今後どんどんリスクの高い働き方になっていきます。
サントリー社長の発言で炎上した「45歳定年制」も未来の話ではなく、「今起こりつつある現実」ですし、
本日のニュースでも、フジテレビが50歳以上の希望退職者を募集したことが速報されていました。
▼【速報】フジテレビが希望退職者募集へ 満 50 歳以上の社員対象(TBS系(JNN))
▼フジテレビ希望退職者募集の衝撃! くすぶり続けた〝辞めない〟ベテラン社員問題
世の中で最も安定して儲けることができる民放キー局ですら、この状況。
フジテレビの今回の募集は、建前上は
「ネクストキャリア支援希望退職制度」
などとかっこいい前向きな言葉を使い、綺麗ごとを言ってますが、実態は単なる
「高齢者のリストラ」
です。ただそれをしたいだけ。
フジは「再就職の支援をする」などと言ってますが、企業がそんな「支援」などまともにできるわけがありません。
その社員個人の市場価値というのは、これまでのキャリアで既に決まっているからです。
「再就職の支援」は建前にすぎず、本当に純粋にその支援が目的なら全社員を対象にすればいいわけですが、
実態は「50歳以上の社員だけ」が対象です。目的はもう明らか。
「希望退職だから希望者だけでは?」
と思う人がいるかもしれませんが、不要になった社員にはこの制度を利用するように促すのです。
企業というのはこうやって綺麗事を吐きながら、いろいろそれっぽい理屈をこじつけて、容赦なく不要になった社員の首を切っていくわけです。
性善説で会社を判断していたら、よほど特殊なホワイト企業でもない限り、間違いなくいつか裏切られます。
国内で最も安定して大儲けできるはずの民放キー局ですらこういう状況なので、その他の企業に勤める普通の会社員に「50歳以上の明るい未来」がないのは明らかです。
寿命は伸びて100歳まで生きる可能性があるのに、50歳以降の「安定した収入」が無くなる。
会社員と言う働き方は、かつてとまるで違い、こういう厳しい状況にあるわけですが、
そんな会社員という働き方の、現在の唯一とも言える希望が
テレワーク(=在宅ワーク、リモートワーク)
ではないかと私は思います。
昨年のコロナによって「企業のテレワーク化」が一気に進みましたから。
テレワークは一部賛否はありますが、従業員からはおおむね高い評価を得られています。
特に子育てや介護などがある人にとっては朗報ですし、通勤が大変な人や人間関係に苦労していた人にとっても、これほどありがたい話はありません。
ところがその唯一の希望とも言えるテレワークすら、経営者の75%が止めたいと思っているようです。
▼経営層の75%「テレワークやめたい」 従業員のオフィス勤務希望は?(ITmedia ビジネスオンライン)
▼テレワーク、3割弱の企業が「縮小する」…出社を促す動き(読売新聞オンライン)
個人的には経営者側の感覚がずれているとしか思えませんね。
未来に希望が持てづらい会社員の人たちにとって、テレワークほど大きな希望もなかなかないと思います。しかも現在実行できているわけです。
それを経営者側の都合で辞めさせようとする。そしてその理由は、おそらく「従業員を管理したい」「在宅ではサボる者がいるかもしれない」などの実にくだらない話だと思います。
人は権力を持つと共感能力が下がることが研究でわかっていますが、まさにそういうことだろうと。
私は以前から、そういうことをやっている会社は優秀な人間を採用できなくなる、と言う話をこのメルマガで何度もしてきましたが、
同じ見解のある主婦の方のツイートがバズっていたようです。
▼リモートワークと子育ての親和性 コロナ収束後も「新しい働き方」の継続求める声
Twitterに投稿されたバズった内容だけ引用しますと、
『子育てしてる同僚ほぼ全員が「リモートワークなしでの仕事と子育ての両立は無理」という結論に至ってるので、無理に出社させるとリモートワーク可のところに良い人材が流れる可能性高そうな気がするわ』
…とのことで、私も全くその通りだと思いますね。
逆に言うと、人材不足で困っている中小企業等は、テレワークを導入するだけでも優秀な人材が採用できる可能性が高まります。
ちなみにその辺を理解している頭のいい中小・ベンチャー企業の社長さんは、コロナのはるか以前からテレワークを導入しています。
給料などの条件が悪くても、社長や同僚の仲間の人柄が良く、なおかつテレワークまでできるのであれば、無名の中小・ベンチャーでも優秀な人材を採用できる可能性が高まるからですね。
私がもし今就活生や転職活動中の会社員だったら、大企業なんかは絶対行かずに、(大企業では自分で稼ぐ力は身に付きませんので)
いろいろ学べる中小・ベンチャー企業で、社長や同僚が尊敬できて、テレワーク可&副業可の会社を探しますね。
就職活動中の学生って大企業や有名企業ばかり探して、自らレッドオーシャン(過当競争)に飛び込むのですが、実は本当に未来があるのはそういう企業だったりします。
これからは企業の知名度や規模ではなく、事業内容や社長・社員の人間性などはもちろんのこと、
「テレワークOK」「副業OK」
の会社を選んだ方が、楽しく希望のある人生を送れる可能性が高いかもしれません。
それではまた。