- 2021-8-3
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こんにちは、中西です。
8月1日付で全国知事会が、国民に向けてこんな呼びかけの提言をしていました。
▼【全国知事会】感染防止を徹底しみんなで過去最大の危機を乗り越えよう!
タイトルを見た瞬間に嫌な予感がしたのですが、資料の中身を見ると予感が的中しておりました。
たった1ページのPDFの資料ですが、全国知事会の国民への呼びかけがまとめられています。
興味のある人はぜひ上のPDFを見ていただきたいのですが、何の根拠の提示もなく、まるで小学校の夏休み前の児童向け新聞のように、
「感染防止を徹底しよう!」
「みんなで自粛をしよう!」
と呼びかけているだけです。なんじゃこりゃ?と言う感じ。こんな適当な資料でいいなら私でも10分以内に作る自信があります。
ちなみに、全国知事会はまるで当たり前の事実であるかのように、会食が行われる飲食店や酒類提供が「感染源」だと決めつけていますが、
いわゆるクラスターの主な発生場所は医療・介護施設であることが、以下の調査で明らかになってます。
▼飲食店だけを悪者にする日本の作戦に開いた大穴(医療ガバナンス研究所理事長:上 昌広氏)
また「酒類の提供」と「新規感染者数」との間に相関関係があるか極めて疑わしい(根拠がない)ということについては、以下が参照になります。
▼田村厚労相発言「酒類提供と感染者数は非常に相関関係がある」は本当か 厚労省の見解は?
また、少し前にこのメルマガでも飲食店が感染源になっている割合は複数の調査で、全体のわずか数%にしかならないことをご紹介しました。
▼コロナ感染経路別の割合…会食・接待伴う飲食店は「計5%」にとどまる 愛知県による発症前の行動調査で
本当につくづく恐ろしい話だなと思います。
これほど「根拠の提示」が必要な緊急事態にもかかわらず、政策を実行する人間達がほぼまったく科学的根拠も何も提示せずに、
空気・雰囲気・イメージ・偏向報道
を「根拠」に、国民の生活を破壊する政策を実行していく。
先日もお伝えしましたが、この国は戦後76年も経過し、全国民が「先進国」になったと思い込んでいましたが、実態は76年前とまったく何も成長していなかったということが確定的になりました。
そういえば今日の正午頃、「どうしても外に出ないと行けない重要かつ緊急な所用ヽ(´▽`)/」があり仕方なく街を歩いておりましたところ、
ある大通りの某ファストフード店は、家族連れの客で大混雑していて、出口まで行列が出来てました。
これが「緊急事態宣言」まっ最中の都心の状況でございます(つД<)・゚。
すでに多くの国民が政府の度重なる愚策と緊急事態宣言に愛想を尽かし、とりあえずマスクだけつけて感染予防している体裁だけとり、外出しまくる。
それをとがめる論理的・合理的・科学的根拠を提示できる人はどれくらいいるのでしょうか。
政府に今必要なのは、「間違った政策」をしてしまっていたときに、
「国民の皆様、大変申し訳ありません。これまで○○の根拠を元に行っていたAという政策は最新データで間違いだったと判明したため、今後は△△の根拠に基づいてBという政策に変更します」
という、「根拠の提示」と「謝罪」と「朝令暮改」を恐れないことではないかと思うわけです。
全国知事会の資料のタイトルは「みんなで過去最大の危機を乗り越えよう!」でしたが、
人としてこんな当たり前のことをできない人間たちが政策を進めていること自体が、本当の意味での
「過去最大の危機」
なのかもしれません。
それではまた。