- 2021-7-19
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こんにちは、中西です。
先日、「曇りの日」の朝の散歩でも、夜に睡眠ホルモンのメラトニンを分泌することができるかについてお話ししました。
メラトニンと言うのは、日光を浴びてから15時間前後で分泌されます。
朝8時台に日光を浴びておけば、大体23時から24時ごろ眠気が来ると言うことですね。
とは言え、それは「曇りの日」でも効果があるのか疑問だったので調べてみました。
結論的には、「曇りの日」の朝の散歩でも、全く問題なく夜にメラトニンが分泌されます。
明るさの度合いを表す照度が2500ルクス以上でメラトニンが分泌されるのですが、
普通に晴れてる日の太陽光は大体30,000から100,000ルクスあり、
曇りの日でも10,000ルクス以上あるからです。
なので空が曇っていても、朝に散歩しておけば夜に眠気が襲ってきて、規則正しい生活を送りやすくなるわけですね
この前回の話が好評だったので、今回も光関連の話を。
勉強や仕事と光の関係でいいますと、部屋の照明についてのよく聞く話で、
「部屋を暗くすると目が悪くなる」
と言う話があります。
部屋を真っ暗にして机の明かりだけで勉強をしていたりすると、親から
「そんな暗い部屋で勉強してたら目が悪くなるで!」
みたいに注意されたことがある人もいるかもしれませんね(体験談)
この話、たしかに一見正しそうに聞こえるのですが、本当のところはどうなんでしょうか。
結論から言うと、実は「部屋を暗くして勉強や仕事をすると目が悪くなる」といったエビデンスは存在しないのです。
意外に思う人もいるかもしれませんが、部屋を暗くして机で勉強や読書をしても、別に目は悪くなりません。
つまりよく言われる「部屋が暗いと目が悪くなる」と言う話は、表面的なイメージから出来上がった都市伝説だと言うことです。
この手の勝手なイメージで間違った情報が広まっている事は割とあって、例えば
「風邪を引いた時は食欲がなくてもちゃんと食べて、しっかり栄養をとらないとだめ!」
と言う人がいますが、これも単なるイメージです。
いかにも正しそうに聞こえますが、実際は食欲がなくなる現象は、体が免疫力を高めてウィルスと戦うために食欲をなくしているのです。(空腹度が高まると免疫力はアップします)
食欲がないのに無理矢理がんばって食べたら、逆に病気を長引かせるリスクが上がります。
人体は想像を絶するほど精巧にできていますから、その自然な欲求に従うほうがうまくいきやすいわけです。
「部屋を暗くすると目が悪くなる!」
と言う言説も、勝手なイメージで出来上がった都市伝説だったといえます。
以下の旭化成のサイトでも、そのようなエビデンスは無い事は書かれていますね。
▼旭化成:ぐっすり眠る照明計画。 | 心地よく健やかに住まうこととは? | くらしノベーション研究所
余談ですが、私は以前ポストイットを開発した3M社が考案した目に優しいフィルターライトと言う卓上ライトを使っていたのですが、
このライトに関して3M社の担当者に電話で確認した時にも、
「部屋を暗くしても目が悪くなる事はないです」
と明言されました。
よく考えたらそれで目が悪くなるなら、映画館で映画を2時間も見ていたら目が悪くなるはずですが、そんな話は聞いたこともありませんしね。
話を戻すと、メラトニンは部屋が明るいと抑制が分泌されてしまうので、朝に日光をしっかり浴びていたとしても、
寝る直前まで部屋が明るかったり、明るいスマホやパソコンの画面を見ていたら、せっかく分泌されたメラトニンが抑えられてしまうわけです。
それではもったいないので、夜の就寝時間が近づいたら部屋を暗くしておくのがベストになります。
部屋の照明には白色の光やオレンジ色の光等あると思いますが、オレンジ系の方がメラトニンは抑えられづらいので、
もし照明の色を選べる場合は、就寝前はオレンジ系の明かりにしていくのがいいですね。
特に天井の光は最も強いため、メラトニンも抑えられやすいため、1番いいのは就寝時間が近づいてきたら天井の明かりは消して、
間接照明で過ごすことです。
アマゾンや楽天などでもおしゃれなオレンジ色系の間接照明はたくさん出ているので、家にない人は検討してみるといいと思います。
安いタイプなら2000円前後からでもおしゃれなの売ってますね。
スマホでも、iPhoneなら「設定」→「画面表示と明るさ」→「Night Shift」で、
夜になると暖かいオレンジ色系に画面を変えることもできますので、
スマホのほうも就寝前は明るさに注意しておくとベストですね。
それではまた。