- 2021-7-24
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こんにちは、中西です。
学生さんが夏休みに入ったので、勉強法関連のネタで。
私が学生時代・受験生時代には今ほど勉強法の情報は世の中に出回っていませんでした。
今では書籍でも勉強法の方がたくさん出ていますし、スマホで検索して調べることもできます。タブレット端末で勉強している学生・受験生も増えてきました。
要するに私の時代とは全く勉強環境が変わってしまったわけです。
では、私が今この時代に受験生だったらどういう形で勉強するだろうと考えたときに、
まぁ勉強内容にもよりますが、かなり高い確率でやると思われるのが、
「スマホにセルフレクチャーを録音して、その音声をすきま時間に聞く」
と言う勉強法です。
スマホには声(音)を録音する機能がありますが(iPhoneならボイスメモのアプリなど)、
そのアプリに暗記したいことを声で録音して、その音声をすきま時間や、移動中・掃除中・食事中などに「ながら」で聴くわけです。
セルフレクチャーと言うのは、その名の通り自分1人で、覚えたい事柄を解説する講義をするわけですね。
講義をするように解説するとなると、その事柄をしっかり理解していないとできないわけです。
理解したから他人に説明できるのではなく、他人に説明するから理解しないといけない、と言う形もあるわけですね。
これを1番最初に痛感したのは塾講師のバイトをしていた時です。中二の数学を教えていたのですが、
自分では楽勝でもちろん解けるわけですけど、それを中学生に説明するとなると、全く話が変わってくるのです。
何もわからない相手に自分がわかっているのと同様のレベルで説明して理解させると言うのは、
相当根本的なところまでしっかり理解できていないと、伝えられないわけです。
自分が問題を解けるのと、わかっていない相手に説明して問題を解けるレベルまで持っていくのとでは、全くと言っていいほど次元というか労力・大変さが違いました。
そのかわり、中学生にしっかり説明できるように準備をして、その授業が終わった後は、
自分でもその事柄を根本的なところまでよく理解できるようになったことを実感できました。
この時、「人に説明する」と言う行為がどれほど自分の理解力を深めるかを体験しました。
したがって何か物事を暗記して頭に入れたいときは、何度も教科書を読むとか線を引くといったことをするよりも、
第三者が目の前にいるつもりで、1人でセルフレクチャーをすれば良いと言うことになります。
ただし単なるセルフレクチャーであれば、1人で説明して終わりになりますが、その説明の声を録音しておけば、後から何度でも聞くことができます。
自分で説明した上に、その音声をさらに後から何度でも聞いておけば、まず間違いなく頭に叩き込むことができますからね。
しかも下手に「ノートにまとめる」よりも、「喋るだけ」であれば、口を動かすだけなのでかなり楽なんですよね。
自分は喋ってライターに執筆を代行してもらう口述筆記なんてものもありますが、人は書くより喋るほうが楽なわけです。
教科書や参考書を見て、わかりにくい部分を自分の脳内で噛み砕いて整理し、録音ボタンを押して喋り出す。
そして録音した内容を、改めて自分で聞いてみる。
そうやってアウトプットをすることで記憶の定着率が上がるだけでなく、再び耳で聞くことになるので、
その「繰り返しの効果」によって長期記憶に残る可能性がぐんと上がります。
と言うわけで、暗記したいことをスマホなど機器に向かってしゃべって録音するセルフレクチャーを行えば、
その自分自身の解説による記憶定着効果×その後何度も繰り返し聞くことができる効果
のダブルの効果で記憶の定着率が非常に高まりますので、ピンときた人はこの夏よかったら試してみてください。
それではまた。