- 2021-1-24
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こんにちは、中西です。
自分ではあまり自覚がなかったのですが、最近少し睡眠不足に陥っていたようで、
日中の生産性が悪く、よく見たら目の下に軽くクマまでできておりました(-。-;
睡眠不足と言うのは1日単位で発生するわけではなく、前日やその前々日、
さらにそのずっと前からの睡眠不足も累積されて、その日の体調に影響与えています。
これを「睡眠負債」と言うわけですが、国民の2割(5人に1人)が睡眠負債をため込んでいて、
30代から40代の働き盛りになると3人に1人が睡眠負債をため込んでいることがわかっています。
3人に1人というのは、もう睡眠負債を溜め込んでいる人がどこにでもいると言う感じですね。
平成29年の厚生労働省「国民健康・栄養調査」によると、20歳以上の平均睡眠時間は、6時間未満が約4割もいるようです。
この調査では「睡眠で休養が十分にとれていない」と答えた人も、右肩上がりに増えています。
別の睡眠時間の調査でも解説されていたのですが、特にこの数年はスマホ中毒になっている人が大勢いて、
ベットに入っている時も片時もスマホを手放さないため、睡眠時間が減ってしまっている可能性があるようです。
上記の6時間未満の人が4割もいると言うのはかなり衝撃的な数字ですが、スマホが原因だとしたら納得がいきます。
また、自治医科大学の研究によると、睡眠時間が6時間以下の人は7~8時間の人より、死亡率が2.4倍も高くなることがわかりました。
世界中で睡眠の研究は山ほどありますが、どの研究を見ても6時間以下の睡眠時間だと病気になる確率や死亡率が大きく高まることが共通しています。
20代前半位までの若い世代なら免疫力も高いので多少の無理は効きますが、
成長が止まる25歳以降位の年齢からは、6時間以下の睡眠は極力なんとしてでも避ける方が賢明です。(個人差はありますが)
科学的な見地を踏まえると「7時間」の睡眠をとるのが1つの健康な睡眠の目安です。
健康的で日中の脳のパフォーマンスも高まる睡眠時間を確保すると言うなら、7時間の睡眠を確保した方が良いでしょう。
ただ「7時間でもベストではない」と言う人は、普通にたくさんいると思います。
先日ある専門医の方が
「私は普段8時間の睡眠をとります。7時間睡眠だと明らかに調子が落ちるのが分かり、仕事のパフォーマンスも良くないのが分かるからです」
とおっしゃっていました。
つまりこの先生にとって、睡眠時間の7時間と8時間では全然違うと言うことです。
実は私自身もこれと全く同じ状態だったことがあります。大学受験をしていた時がそうでした。
特に浪人してからなのですが、自分の睡眠時間を何度チェックしても、7時間の時と8時間の時で、日中の集中力や生産性がかなり違うのです。
確かに8時間の睡眠をとると7時間より1時間余分に勉強時間が削られるわけですが、
そのかわり起きている残りの16時間の生産性が何割も高まるので、
総合的に考えて「8時間寝たほうが得策だ」と判断し、夜は8時間睡眠を死守していました。
そうしたところ日中はめちゃくちゃ集中できるようになったので、勉強もはかどりまくりました(*´-`)
当時は睡眠の情報なんて今の1万分の1も出回っておらず、むしろ今では明らかに間違いだと判明している短眠法だとか、4時間睡眠法だとかそんな本ばかり売れてました。
周りの先輩や友人を見ても睡眠時間が短くて難関大学に受かった人とかもいたので、
「8時間も睡眠をとって本当にいいのか?」とかなり不安でした。
しかし、どう考えても自分は短い時間で十分な睡眠をとることができないことが経験上はっきりしていたので、睡眠を削ることを諦めることにしたのです。
ここは駆け引きだと考えて「8時間睡眠を死守する!」という方針にしました。
そのかわり残り16時間をめっちゃ集中すると言う戦略。
結局この戦略が正解で、私は早稲田大学に合格できました。あの時7時間睡眠だったら合格できなかった確率はかなり高かったはずです。
まして6時間以下の短眠で勉強時間が増えたような錯覚に陥っていたら、確実に不合格になっていました。
以上の話を思い出したのは、冒頭で書いた通り、最近少しの睡眠不足が累積して睡眠負債が溜まっていたようだったからです。
そのタイミングで専門医の方の「7時間睡眠では調子が落ちて、8時間だと調子が良い」と言う話を聞いて、そもそも自分もそういう人間だったと思い出した次第。
油断していると「7時間も寝れば十分」と言うふうに思いがちなのですが、
少なくとも私自身は日中ベストなパフォーマンスを発揮するなら、8時間は確保したいのです。余談ですがビルゲイツやホリエモンやらも8時間睡眠を確保しているとの事。
ここは個人差があるところなので、大事なのは自分自身の睡眠時間として何時間がベストかを割り出すことです。
ベストな睡眠時間は年齢によっても変わってきますし、季節によっても変わるので、最近自己チェックしていなかった方は、ぜひこの機会に
「何時間の睡眠が自分にとってベストか」
を1時間単位でチェックしてみて下さい。
6時間睡眠・ 7時間睡眠・ 8時間睡眠
などのパターンで、それぞれ日中の調子がどれほど良くなるかを比較するということですね。
日中の生産性が1割でもアップしそうなら、1時間位余分に睡眠をとっても取り返せる可能性が非常に高くなります。(16時間のうち1.6時間ほど新たに時間を作り出したのと同じ事になりますから)
適切な睡眠時間の確保は日中の集中力・生産性アップにとって非常に大事ですので、
感覚的でも良いので各睡眠時間ごとに、日中の生産性が何割ぐらいアップしているかを、よかったら自己チェックしてみてください。
それではまた。