- 2014-12-10
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こんにちは、中西です。
私はメルマガやブログでもよく書いていますが、勉強を進めていく上で、自分のコンディションに気を配ることはとても大切だと考えています。理想はベストコンディションを常に維持することですね。それが出来れば、生産性は飛躍的に高まりますから。
ただし、それを気にするあまり、考え方が行き過ぎて「ベストコンディション至上主義」になってしまっては本末転倒ですので注意しておいてください。
どういうことかというと、勉強をしていてちょっと調子が悪かったり、ちょっと集中できなかったり、ちょっとエネルギーが低下しただけで、いちいちベストコンディションでないことがその原因のように考えて、目標や予定を達成できない言い訳をすべてそこに求めてしまうようになってはいけない、ということです。
当たり前すぎて言うのもちょっと恥ずかしいのですが、「目標(予定)を達成することへの強いこだわり」が大前提として、なによりも重要です。その目標を高確率で、長期間にわたって達成し続けるために、ベストコンディションの維持を心がける(工夫していく)必要があるということです。
この大前提のマインドセットが弱いのに、コンディションのことばかり気にしすぎているパターンは危ないです。このパターンの場合、思考回路が失敗の原因のすべてをコンディションに求めてしまうようになりかねません。本当は、ただ「目標(予定)達成へのこだわり」が弱いだけなのに。
そうなると、コンディションに対する調整・工夫・情報収集・原因分析などはできているのに、いつまでたっても目標が達成していかない、という滑稽なことが起こるのです。
これまで多くの受験生を見てきて思うのですが、この手のことは、「自然と当たり前のようにできてしまうタイプ」と「しっかり意識しないとできないやや不器用なタイプ」の大きく2つにわかれます。
あなたが自分自身を後者のタイプの傾向が強いと感じるなら、逆にベストコンディション至上主義に陥るリスクも潜在しているので注意しておいてください。このワナに陥ってしまうのは、以下の2条件を満たしているときです。
1、「コンディションを良くしよう!」という意識が強すぎる
2、「目標(予定)達成へのこだわり」の意識が弱すぎる
・・・この2つの条件を満たしたときに、ベストコンディション至上主義という、思考のワナにはまるリスクが飛躍的に高まります。心当たりがある人は要注意。
くどいですが、コンディションの維持やそのための工夫などは極めて重要なファクターです。ただ、自分の思考の中で「目標達成へのこだわり」以上にそれらばかりに意識が向いてしまっていると、うまくいかない原因をすべてコンディションに求めてしまいかねません。
その状態がしばらく続くと「こんなにコンディションに気を配って、いろいろ工夫もしているのに、なんでうまくいかないんだ?」というおかしな心理状態になっていきます。実はこのときはすでに思考のワナにはまっているので、自分ではうまく行かない理由がよくわからないのです。
いやいや、それはただ単に大前提となるはずの「目標達成へのこだわり」が弱くなってるだけではないですか?そこは本当に問題ないですか?と。
客観的に見るとやや滑稽な状態ともいえますが、思考のワナに落ちた当の本人にとっては、“謎の袋小路”に入っているのでけっこう深刻な状態です。
意識しなくても自然に「目標達成へのこだわり」と「コンディション維持の工夫」のバランスをとれる人は問題ありません。そういうタイプはきっとこの文章も「何この話。当たり前すぎじゃない?そんなことわざわざアドバイスすること?」ぐらいにしか感じないはずです。いっぽう、そうではないタイプの人は「おおー!たしかに!」などとと思ったはず(笑)
というわけで、後者のタイプの人は“ベストコンディション至上主義”に陥るリスクが伏在しているので、その点はくれぐれも注意して「目標(予定)達成への強いこだわり」も、常に頭のど真ん中に入れておいてほしいと思います。
P.S
余談ですがフォローしておきますと、本当の意味で優秀な指導者・教育者・先生・コーチ・リーダーになれるのは圧倒的に後者のような不器用タイプです。厳密には、「自分の不器用さを克服していったタイプ」ですね。
最初から自然にうまくやれてしまう人は、プレイヤーとしては優秀ですが、それをうまくやれない人にうまく教える能力は確実に低下します。まあ少し考えれば当たり前ですが。以上、不器用な皆さんへのフォローでしたm(_ _)m
え?私はどちらのタイプかって?・・・あなたが想像した通りですよ(笑)器用な人がこんな話するわけないのです・゚・(ノД`;)・゚・