- 2013-7-15
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中)
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
学校や塾では授業がありますから、「予習」をしっかりしてくるように言われることが多いのですが、
受験勉強においては、予習よりも圧倒的に「復習」のほうが重要です。
受験勉強とは、ようするに「復習」のことと言っても大げさではないです。復習をどれだけ徹底できているかが、勝敗を決めるのです。
受験生がよくよく頭に入れておくべき復習の性質は、回数を重ねるごとにどんどん復習のトータル時間が短くなっていく点です。
最初の1回目は膨大な時間を費やしますが、その後、2回目、3回目となるにつれて、回数に反比例するかのように1周する時間が短くなっていくわけですね。
最後のほうになると、復習を一周するのにかかる時間が、1回目にかけた時間の10分の1、20分の1、30分の1といった極端に短い時間にまで短縮されていきます。
この最後の状態、つまり「極端に短い時間で、一通り復習できるようになる」状態を、楽しみにして勉強して行けばいいのです。
その地点まで行けば、復習はかなり楽しい作業になります。
だって、最初のころは苦労して膨大な時間がかかっていた作業が、その数十分の1くらいの、圧倒的に短い時間で終わらせることができるわけですからね。
何より、それによって自分の成長を強く感じられます。「復習の最終局面」というのは、その意味でもとても楽しいわけです。
私は数年前に富士山に登りましたが、そのとき「もう生涯二度と富士山にだけは登るまい!」と固く固く誓ったのですが(笑)
ありえない話ですけど、あれがもし苦労せずに30分で登れるようになるなら、そりゃ楽しいわけです
(余談ですが最近世界遺産になって登る人が増えてますが、舐めてたら死にますのでご注意を。私は人生で唯一本気で死ぬんじゃないかと思ったのが富士山の下山中でした(-_-))
話しを戻しますと、復習というのは「ある時点から一気に楽になる」わけです。
ところが、その「一気に楽になる」地点まで行かずに、復習を止めてしまう人が少なくありません。これはものすごくもったいない話です。
たとえば、5回やれば一気に楽になり始めるのに、4回目くらいで「もうこんなもんでいっか」と判断してやめるとかね。非常にもったいないです。
「一気に楽になり出す地点」まで、復習を止めないように注意してください。
その地点がどこかになるかは、感覚的にわかりますから。「あ!なんか急にラクになってきた!」と感じるわけですね。
そこまで行って、初めて実力になるのです。その地点まで行かないのは、復習ではありませんから。富士山も8合目あたりで下山していたら、それは登ったとは言えません。
復習をスタートさせたら、中途半端に終わらせず、「一気に楽になり始める地点」を目指して突き進んで行ってください。