- 2026-5-6
- 石油危機・イラン戦争
こんにちは、中西です。
イラン戦争が、アメリカとイランの覚書で
「停戦の合意が間近に迫っている」
という報道がされています。Yahoo!のトップニュースにもなっていました。
▼ 米イランが戦闘終結で覚書を準備、合意間近か 米報道 – 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR061U80W6A500C2000000/?n_cid=SNSTW001&n_tw=1778064262
「【ドバイ=浜岳彦】米政治サイトのアクシオスは6日、米国がイランとの戦闘終結に向けて1ページの覚書を準備し、合意に近づいていると報じた。米国の当局者や情報筋の話として伝えた。
覚書は14項目で構成され、双方が戦闘の終結を宣言し、30日間で詳細を協議するという。」
上記の日経の記事をそのまま読む限り、間もなく戦争が終わりそうな雰囲気が漂っています。
ところが、ロイターも同じようなタイトルで報道しているのですが、中身を見る限り、ロイターの方がより真相に近い内容を書いているように思います。
▼ 米・イラン、戦闘終結で合意間近か トランプ氏「イランが実行すれば作戦終了」(ロイター)
https://news.yahoo.co.jp/articles/9154e6758411c246f206217488e7e0e742b84594
上記のロイターの記事から一部引用しますと、
(アクシオスはアメリカの政治サイト)
『アクシオスが報じた覚書について、イラン議会の外交政策・国家安全保障委員会のレザイ報道官は「現実というよりも、米国の願望リストにすぎない」と指摘。』
・・・要は、イラン側の見解を見る限り、この覚書で停戦になるとは考えにくいということです。
また、こちらのYahoo!記事のコメント欄では、エキスパート認定された専門家が4人投稿していますが、この覚書で停戦合意になるのが確定的だと考えている人はいないようです。
ただ、そのうちの1人、日本総合研究所チーフエコノミストの石川智久氏の意見が……
「本当に停戦合意ができれば、世界経済にとってはプラスの影響があると考えられます。
ただ、この記事によれば、合意文書はわずか1ページとのことです。どのような文書かは公表されなければまだわかりませんが、わずか1ページであれば、14項目がただ並び、具体的な条件等は明記されないものと言えます。
合意後も、この文書の解釈をめぐって、再び対立や武力衝突が起きるリスクが残ると考えられます。」
全部でこれだけですが、「エキスパート」「エコノミスト」として特別目立つ位置に投稿しているのに、よくこんな素人以下の薄っぺらい投稿ができるなと思います。
「本当に停戦合意ができれば、世界経済にとってはプラスの影響があると考えられます。」
→当たり前すぎ。このレベルの意見なら中高生でも言えるかと。
今回の石油危機で、テレビで見かける世間的に著名な学者・ジャーナリスト・経済評論家・弁護士らが、いかにいい加減でレベルが低いか、改めて強烈に認識させられました。
特に今回のような、前例がなく誰もが経験していないレベルの未曾有の危機については、専門家がいかにあてにならないかというのがよくわかります。
数字も分析せず、国民のための真実よりも、自分の思想や意見に都合の良い勝手な解釈を、まるで事実かのように伝える専門家が多く愕然としました。
とりあえず、虚言癖であることが膨大な証拠で確定している高市総理の発言を鵜呑みにして、自分では数字も調べず、
「高市総理がナフサ不足をデマだと言っていたから」
という信じがたい「根拠」をもとに、ナフサ不足の深刻さを数字で指摘していた専門家や一般人をバカにしていた専門家の皆さまは、とっくに間違いが確定しているので、早く公式に謝罪すべきでしょう。
高橋洋一氏、櫻井よし子氏、門田隆将氏らは、もう謝罪したのでしょうかね。
まだしていないなら、学者・ジャーナリストを引退したほうがいいと思います。少なくとも二度とメディアに出る資格は無いでしょう。
一方で、上記の記事のエキスパート4人のうち、在米ジャーナリストの飯塚真紀子氏は、以下のような情報を投稿しています。
「合意が間近と報じられていますが、米中央軍が米東部時間の6日午前9時頃、
オマーン湾で、米軍がイランの港湾へ向けて航行しようとしていたと見られるイラン船籍のタンカーに向けて発砲し、航行不能にしたと発表しています。
タンカーは米国による海上封鎖を回避しようとしたのかもしれませんが、海上でこのような対立が続く限り、合意もトランプ氏が意図しているようにはスムーズに運ばない可能性もあると思われます。」
米軍自らの発表なので間違いないでしょうが、アメリカはまだイランを攻撃しています(゚д゚;)
停戦合意の話と、現実が全然違っているわけです。
ちなみに、何度かご紹介した透析医Dr.パパ氏によると、今回の「停戦合意間近」と報じた日経やロイターの元ネタになっているアクシオスという政治サイトは、
アメリカの政権寄りの御用メディアのようで、「ほぼプロパガンダメディア」とのこと。
「政府関係者の声で発信する読売新聞みたいなもの」とのことで、個人的には非常にわかりやすい例えでした。
もし彼が言うように、アクシオスが本当にそういうアメリカ政府の御用メディアであれば、
「停戦合意間近」という今回の報道は、まんまとトランプのフェイクに騙されている可能性が出てきます。
一部では、こうした急な停戦の予測と市場変動のタイミングをめぐって、トランプに近い人でインサイダー的な利益を得ている勢力がいるのではないかという疑念もSNS上では出ています。
実際、ホルムズ海峡が封鎖されてから、何度かトランプ大統領の発表15分前に数百億円以上の大規模な取引が行われたりもしています。(発表を知っていたのは、トランプに極めて近い人のみ)
トランプ大統領が息子に情報を伝えて、息子が取引をしているのではないかと言う疑惑も上がっていました。
まあ、報道の情報元であるアクシオスの話がガチで、本当に停戦合意する可能性もあるかもしれません。
ただ、もはやどちらが本当かを確かな根拠を元に言い切れる人は、少なくとも国内の専門家にはいなさそうですし、まして我々素人の一般人にわかるはずもありません。
また、アクシオスが本当に御用メディア・プロパガンダメディアなら、一気に話は怪しくなってきます。
とはいえ、だからといって常に嘘を報道しているわけでもないでしょう。
一方で、上記の通りイラン側は「こんな覚書は、米国の願望リストに過ぎない」と言っているので、それを信じるなら停戦合意に至る可能性は低そうです。
実際、まだ攻撃していますから。
ちなみに、アクシオスについてAI(ジェミニ)で確認してみたところ、以下のような回答でした。
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「政府の公式な広報紙ではないが、政権内部の人間が意図的に情報を流す(リークする)ための『最優先ルート』として使われやすいメディア」
というのが、ワシントン政治に詳しい人々の共通認識です。
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・・・だとしたら、アメリカ政府(トランプ大統領)に都合の良い情報が流されているわけで、これまでの経緯も踏まえれば、
停戦合意の話があっさりひっくり返る可能性は十分ありそうです。
というわけで、「停戦合意が間近」という朗報のような報道が出ていますが、まだ油断は全くできません。
この間にも、国内の石油危機・ナフサ枯渇による産業の深刻な状況はどんどん進んでいますので、
命に関わる備蓄などの対策はまだ緩めないことをおすすめします。


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