- 2021-3-26
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こんにちは、中西です。
1日の生産性を高めようとするときにネックになるのが、
「取り組むのが億劫で、いつまでたっても取り掛かれないタスク」
と言うものが少なからずあることです。
苦手意識があるタスクだったり、分量が多いタスクだったり、何から手をつければいいのかよくわからないタスクだったり、
以前同じようなタスクをやったときにうまくやれず、嫌いな気持ち(イメージ)になっているタスクだったり。
そういった理由で「取り組むのが億劫」になってしまい、
取り掛かれない状況が何日も・何週間も・ひどい場合は数ヶ月以上も続く事はあります。
こういう状況に陥ってしまうと、実際に取り組んだ時には大したことがないタスクであっても、自分の心の中で勝手に大変さを過大評価してしまい、
ますます億劫になって気持ちが滅入っていくと言うループにはまることもあります。
この辺の悪いループのデメリットについては、だいぶ前に以下の記事でも解説したことがあります。
具体例をたくさんあげてわかりやすかったせいか、皆さんから思いのほか好評でした。
▼要領がスーパー良くなる心理法則を発見
(今見たら6年前の記事ですね。今読んでも全く古くない(-_-))
こういう負のループに陥った時の対処法にはいくつかありますが、
私がオススメなのは、タスクを設定する際に、
【 「分量」ではなく「時間」を単位にした「短時間だけやるタスク」を作り、「着手」をまず目指す 】
と言う方法です。
例えば、速読英単語と言う英語長文の参考書を購入して、早めにスタートしようと思っていたのに、
何日たっても一向にやらないまま時間だけが過ぎていっていたとします。
理由は英語があまり得意ではなく、長文も苦手で、読むのに結構苦労するイメージがあるから。
だから気持ちが後ろ向きになって、宿題でもないし「緊急性も低い」ので、放置している間に何日も(何週間も)経ってしまっている。
ここまで「取り掛かれないループ」に入っているなら、私ならどうするかと言うと、
「1日で1ページ読みきる」のではなく、
「初日は1日10分だけやる」
と言うふうに、「ページ数」と言う分量ではなく10分間と言う「時間」の単位でタスクを設定するわけです。
To Doリストの書き方としては
「速読英単語を10分だけやる」
みたいに。しかもその時間は、
「確実にやり切ることができる短い時間」
に設定します。
ハードルを思いっきり下げてしまうわけですが、この場合最悪10分間でほとんど何も進まないこともあり得ます。
しかしこの10分のタスクは「進んだ分量」が目的ではなく、
「とりあえず着手して意識のハードルを下げる」
ことが最大の目的です。
10分間と言う「時間」であれば、仮に難しくて全然「分量」が進まなかったとしても、
確実に「設定したタスクを処理した事実」ができます。
そうやって「着手した実績」を作ることによって、
まず最初の1日目は心理的なハードルを一気に下げるわけですね。
繰り返しますが「着手した実績」が事実として出来上がると、それまで長い間積み重なっていた
「取り掛かるのが億劫なイメージ」
が一気に取り払われるのです。
またそうやって短時間であっても実際にとりあえず着手してみると、
思ったより意外と難しくなくて、サクサクと進み出すことも少なくありません。私の経験則ではこちらのパターンの方がずっと多いです。
いずれにしろ負のループから脱却する上で1番重要なのは、
「まず着手すること」
なのです。
今回は受験勉強を例にしましたが、仕事でもプライベートのタスクでも、要領は全部同じ。
もちろん今回は「10分間」をタスクにしていますが、別に10分である必要はなく、
20分でも5分でも構いません。何なら重度の場合は1分でも良いでしょう。
このタスクの単位を「分量」にしてしまうと、
分量を思いっきり減らすことでうまくいく場合もあるのですが、
心理的なハードルが高くなっている場合は、その分量すら億劫になりかねないので、
「とりあえず着手して時間さえ経過すれば、確実に達成できる短時間タスク」
にしてしまうことで、この状況で最も重要な
「とにかくまず着手してみる」
と言うハードルを確実に越えるわけですね。
と言うわけで、心理的に億劫でいつまでたってもなかなか取り掛かれないタスクがある場合は、
【 「分量」ではなく「時間」を単位にした「短時間だけやるタスク」を作り、「着手」をまず目指す 】
ようにして、「着手した実績」を作ってしまい、
心理的ハードルを一気に下げるようにしてみてください。
実際のところ、ほとんどのタスクというのは、着手さえしてしまえば、
「自分が思っていたほど大変ではなかったなヽ(´▽`)/」
と言うオチになることが多いですからね。
それではまた。