- 2019-5-26
- その他・雑談, 大学生活について考える
こんにちは、中西です。
本日は日曜日なので恒例の雑談系ネタで。(このメルマガは休日は雑談系になることが多いです)
先日、かなり衝撃的な漫画を読みました。
その漫画の作者が体験した実話なのですが、大学入学直後に交通事故にあって、脳に障害を負った物語。
事故直後は障害の影響でしばらく幼児のような状態になるのですが、本人はその記憶を覚えておらず、「事故前の自分の意識」が蘇ったのは、事故から1ヶ月後。
その後も自分の意識は正常にあるのですが、記憶や認知機能が正常でない状態が続きます。
その時に彼自身が感じていたこと・彼の思考・経験したことを、主観的な目線で漫画でわかりやすく説明されているのですが、実話の本人目線だから非常に怖い&リアルです。
視覚がおかしくなったり、日常会話は理解できるのに、なぜか授業は理解できなかったり。
印象的だったのが、事故直後の幼児退行していた自分の記憶がなかったり、障害によって感情を制御できず人格が変わったり等の経験を通し、彼が気づいた事実です。それは、
「『自分の中に脳がある』と思い込んでいたが、実は『脳の一部にこの自分が存在するだけ』だった」
という話。「我思う故に我あり」よりもさらに哲学的&衝撃的な話でした。
記憶とは?人生とは?家族とは?友人とは?労働とは?勉強とは?
そんなことを根本から次々と考え直させられる作品だと思います。
作者は友人のサポートによって大学生活への復帰や、バイト・就職と進んでいくのですが、そこで待ち受ける数々の苦労や、それを突破していくプロセスも超勉強になります。
とくにこれから大学生活を送る大学生・大学受験生・高校生は、大学の様子や雰囲気などを漫画でわかる点でも参考になると思います。
なにより実話なのでリアリティが凄いですし、物語としても面白いです。
交通事故の恐ろしさだけでなく、物語を通して脳について・人間について・人生について、非常に考えさせられる作品でした。
ここまでの話でピンと来た人はぜひ読んでみてください。
それではまた。