- 2013-7-11
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中)
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
前回、受験などにおいて「尊敬する人」「すごい人」に出会ったときに、どの部分をマネるのが一番重要かというお話をしました。
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すごい人に出会った 【前編】
今回はその続編。
尊敬する人に出会ったとき、人の反応は2つにわかれます。
1つは「なんてすごい人なんだ。私とはもう全然違う」というふうに自分との「違い」に注目して、その人と自分は別世界の人間だと考えるタイプ。
もう1つのタイプは、「なんてすごい人なんだ。でも、この部分は私と似ている。この部分は同じだ」というふうに自分との「共通点」に注目して、その人と自分は「同じ人間なんだ」と考えるタイプの人。
前者のタイプは、相手と自分の「違い」を見つけることで、「その人と自分に差があることは仕方ないことなんだ」と考えたい、ある意味で「逃げ」の心理が無意識で働いています。
いっぽう、後者のタイプはそれとは逆で、相手と自分の「共通点」を見つけることで同じ人間だと認識し、
「自分も頑張れば、ああいう人になれるはず」とか「俺はまだまだ全然ダメだ!もっと自分も頑張らないと!」と、自分自身の可能性に面と向き合い、もっと成長しようという心理が働いています。
尊敬する人に出会ったときに、「違い」を見つけようとするか「共通点」を見つけようとするか。
この視点の違いが、人の成長に大きな影響をおよぼします。
何の本で読んだか忘れましたが、坂本龍馬のエピソードで、彼が偉い人物と会う際に、「この人も俺と同じように、いつもウ○コをするんだ」と考えて面談にのぞんでいたという話を聞いたことがあります。
例えはあまり上品ではありませんが、こういう思考回路ですね。どんなにすごいと言われている人物も、所詮は同じ人間だと考えられるかどうか。
同じ人間だと考えるからこそ、自分のいたらなさに気づけます。
「同じ人間だから、この人は大したことない」という話ではなく、「同じ人間だから、この人はすごい」と、よりリアルにその人の素晴らしさと自分のいたらなさに気づけるのです。
尊敬する人に出会ったときには、ぜひ「共通点」を見つけるようにしてください。その人との「違い」なんて、見つけようとしなくても簡単にわかりますから。
どんなにすごい人物も、自分と「共通点」の多い同じ人間であり、
本気でその人のようになりたいと望めば、自分も必ずその尊敬する人物のようになれるという視点を、ぜひ忘れないでほしいと思いますね。