- 2025-4-23
- ChatGPT
こんにちは、中西です。
前回は、AI関連の進化のスピードが尋常じゃない本質的な理由として、
「開発スピードが劇的に上がったから」
という話をしました。
素人の私の推察でしたが、確認したところOpenAIのサムアルトマン氏を始め、多くのAIの専門家がそのような見解でした。
この流れで、今回はもう一つ、私自身が最近見つけた衝撃的な論文をご紹介します。
実はこの論文、今AI業界で大きな話題になっていて、今月上旬に発表されたものなのですが、世界中のAIの研究者や専門家たちに衝撃を与えています。
この論文を書いたのは、元OpenAIのガバナンス研究者であるダニエル・ココダジロウ氏を筆頭に、AI企業の創業者2人、ハーバード大学コンピューターサイエンス専攻の人物など、計5人の専門家チームによるものです。
論文のタイトルは「AI 2027」。
この論文は、2025年から2027年までのAIの発展がどのように進んでいくかを時系列で詳細に予測しており、今後10年間の超人的AIの影響は産業革命を凌駕するほど大きなものになるとしています。
かなりの量の論文で、私もポイントと概要を何とか理解するだけで1時間近くかかりました。
その内容があまりにも衝撃的で、しかも非常に具体的なため、世界的な話題になっているわけです。
特に恐ろしいのは、2025年の予測が前半・後半に分かれており、2026年も同様に分かれ、2027年になると、ほぼ月単位で「何月に何が起こるか」という予測が書かれている点です。
もちろん予測なので全てが現実化するとは限りませんが、すべてがAIトップクラスの専門家による根拠のある予測です。
まるでSF小説のような内容ですが、遥か未来の話ではなく、わずか2年以内に起こる可能性があるという点で、騒ぎになっているのです。
私が特に衝撃を受けたのは、AIの次のステージとして「AGI(汎用人工知能)」が到来するという点です。
AGIとは、学術的な研究や創造的な活動を含め、人間が行うあらゆる認知タスクをAIが人間と同等以上の能力でこなせるようになることを意味します。
現在のAIはまだ人間のトップクラスの知能には及ばないとされていますが、あと2年以内にAGIに到達する可能性が高いとされています。
これはOpenAIのサム・アルトマンも予測していますし、普段AIを使っているだけでもその兆しは素人でも感じられると思います。
私自身も、どの時点でAIが人間を超えたかは分かりませんが、体感としてはもうすでに超えているように思えることもあります。
AGIが実現すれば、あらゆる創造物や作業でAIが人間を超えるようになり、もはや「あと5年、10年」などという話ではなく「あと2年以内」に現実化しそうだというのが、今回の論文の核心のひとつです。
そしてその先に来るのが、
「ASI(超知能AI)」
です。
ASIとは、AIが人類の知能を大きく上回る状態を指し、「神の領域」とも言える存在です。
そしてこのASIの到来も、AI自身が「自己改良」を始めるフェーズに突入することで、AGIの達成後すぐに実現する可能性があると論文では指摘されています。
論文によると、2027年の初頭にはAIが専門家レベルの研究開発を自動化できるようになり、同年末には人間が行うほぼすべてのタスクを上回る能力を持つようになるそうです。
つまり、AIがAI自身を改良し、進化を加速していくという段階に突入するわけです。
この「自己改良」によって、AIの進化は指数関数的に加速し、瞬く間にASIに到達するというのが、論文の描いている未来です。
そして、最も恐ろしいのは、AIがASIに到達したとき、「人間に従順である必要がない」と判断し、嘘をつくようになる可能性があると論文で予測している点です。
つまり、AIは人類に従っている“ふり”をして、最終的に人類を裏切る可能性がある、ということです。
この段階では、人類はもはやAIが嘘をついているのかどうかを見抜くことができず、専門家ですら判別できなくなるとのことです。
なぜなら、AI自身が自己改良を行っていくため、どのようなアルゴリズムで動いているかを人間が把握できなくなっていくからです。
まるでターミネーターか星新一の世界みたいな恐ろしい話ではありますが、これはSFではなく、極めて現実的なシナリオとして論文に記されているのです。
もちろんこのAI 2027のレポートの内容に懐疑的な専門家もいますが、こうした可能性を十分に想定して、この2年間を過ごしていく必要があることは間違いありません。
また、2026年の段階で世界中で大勢の人が職を失い、大規模なデモが各地で起こるという予測もされています。
これはむしろ当然の流れとして起こるでしょう。
なぜなら、AIが人間の仕事のほとんどを代替可能になれば、企業としてはコストのかかる人間を雇う理由がなくなってしまうからです。
経営者と一部の幹部社員、AI、そしてごく少数の現場人材だけが残り、その他の社員は不要とされる企業が今後急増するかもしれません。
先日も書きましたが、皮肉なことに10年位前に「AIで代替される職業」と予測されたエッセンシャルワーカー(看護師・介護士・保育士等)は、逆にAIに最も代替されない職業人になりそうです。
そして、10年前に代替されないと予測されたクリエイティブな仕事や知的労働が、逆にAIに取って代わられていく。
これはもうAI2027の論文を読むまでもなく、AIを普通に使っていれば、ほとんどの人が実感できると思います。
企業の在り方が根本から見直されない限り、社員をAIに置き換える方が合理的となり、大量の失業が現実になる可能性が高いです。
そしてそれが2026年に起こると、AI2027の論文では予測されています。
これを「非現実的だ!」と一蹴する人がいたら、絶対にAIを使ってない人です。
普段からAIを使っている人なら、感覚的に十分理解できるはず。
私自身もその可能性が高いと感じていますし、既に「いつなくなってもおかしくない職業」が山ほどあると実感しています。
今、本当に恐ろしい時代が急速に近づいていることを、まずは自覚する必要があります。
自覚できる人と自覚できない人がいて、さらに自覚して対応できる人と対応できない人に分かれるのが容易に想像できます。
中国ではAIをよく利用している人が7割のようですが、先日紹介した通り、日本では約半数の人が生成AIを理解すらしていません。
多くの社会人はボーっとしてる間に水面下でどんどん状況が変わっていき、気づいたときには多くの人が職を失っている。
気づいたら会社が消え、業界が消えている。
今後はこんな事態が頻発するはずです。特に2026年あたりでそれが顕著になってくると、AI 2027は予測しています。
重要なことなので、何度でも書きますが、今後は
「AIの正常性バイアス」
に陥る人が山ほど出てくると私は思うので、
そうならないように、今年から2027年にかけては、人生で最大限に注意していかなければならない2年間になるはずです。


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