- 2023-1-22
- 働き方・キャリアの話
こんにちは、中西です。
昨日ある知人から
「85歳からドラムを習い始めたおばあちゃん」
の話を聞きました。どこのメディアにも一切出ていない、その人が最近知り合った一般の方です。
若い頃にバンドをやっていたとかではなく、85歳で、突然、誰かがドラムをやっているのを見て(多分有名人とかアーティストさんだと思いますが)、
「かっこいい!自分もやってみたい!」
と思われたそうです。
で、最初はバケツを叩いてたそうなのですが笑、息子さんがそれを見て、本物のドラムを買ってあげたそうです。
それからもう数年経っているのですが、既に発表会もされているそうです。
普通85歳ですと、もう終活みたいな感じで、そこから新しいことをやり始める人は少ないと思います。
おばあちゃんだから、もっとゆるい、よく分かりませんがハーモニカとか、そういう楽器でもいいじゃないかと思うのですが、とにかくドラムがかっこいいと感じたそうです。
そこで少し自分でもやりたいと頭に浮かぶことぐらいなら誰でもあるかもしれませんが、最終的に本当にやり出して、単なる演奏どころか、発表会までしてしまうというのは、本当に凄いと思います。
「ドラムをやっている人を見て、かっこいいから自分もやり始めた」
って、こんなの中高生がいう言葉ですよ笑 85歳でこれを言える凄さ。
実は、そのおばあちゃんは余命宣告もされてるそうで、あと何年生きられるか分からないそうです。
それでも好きなドラムに打ち込んでいて、年齢は90歳近いとか。
なんといいますか、「生きる」とは何かを考えさせられますね。
黒澤明の「生きる」は余命宣告された役所勤めの男が、最後に公園を作ろうと奮闘する物語でした。
生き方に正解はないのかもしれませんが、最後まで何かに情熱を燃やす生き方は、人生の後輩として非常に参考になりますね。
こういう話を聞くと、30代や40代や50代でも、新しいことを始めるのに
「もう遅いかも」
なんて考えてやるのを躊躇してしまうのが、恥ずかしくなります。60歳でも、85歳のおばあちゃんからしたら超若いでしょう。
ある研究では、人間は目の前のことに没頭してる時に、高い幸福感を感じることができるそうです。
逆に、意識があっちこっち分散しているときは、幸福感が低下することがわかっています。
そうであれば、直感的に「これはやりたい!」と思ったら、「今さら遅いかも」とか、年齢とか、あまり難しく考えないで、
心が赴くままとりあえずやってみる
のが、幸福になる秘訣なのかもしれません。
それではまた。