- 2021-11-23
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こんにちは、中西です。
前回の続き。
夜更かしせずに規則正しい生活を送るためには、夜にしっかり眠気が来る必要があるわけですが、
そのためには朝の早い段階で日光を15分から30分程度は浴びておく必要があります。
朝に日光を浴びてから15時間前後で睡眠ホルモンのメラトニンが分泌されるためですね。
で、今回テーマにしていたのはその場合に必要な「照度」(太陽の明るさ)なのですが、
まず基礎知識としてはメラトニンの分泌に必要な太陽の明るさは2500ルクス以上になります。
では2500ルクス以上というのがどれぐらいなのかと言うことで、天気ごとの照度を紹介していたのですが、数字だけ復習すると
快晴 100,000ルクス以上
曇り(明るめ) 30,000ルクス〜70000ルクス
曇り(平均的) 10,000ルクス
曇り(かなり暗め) 5000ルクス
雷雨・雪で暗い屋外 約2,000-5,000ルクス
コンビニ・スーパー 1000〜1800ルクス
会議室、大型店の店内、学校の実験実習室 500ルクス以上
学校の教室 300ルクス以上
…こんな感じになっています。謎だった「雨の日」についても前回判明しまして、
「日中の雨ならほとんどの場合2500ルクスは超える」
ということで間違いないでしょう。
雨が降っている曇りの真昼時で10,000ルクス〜30,000ルクス
ほどなので、よほど暗くても日中なら雨でも2500ルクスは超えると考えられます。
上の表を見てもらうと一目瞭然ですが、要するに人工的な光は2500ルクスを下回りますが、
外に出てしまえば、かなり暗く感じる天気であっても、日中であればメラトニン分泌に必要な2500ルクスは、ほぼ確実に超えると言うことです。
さて、ここからが本題ですが、もう一つ気になるのは
「日が短くて空が暗い冬場の朝」
はどうなのかと言うことです。
特に冬至も近づいていて、1年で日が短い季節の現在は気になるところ。
これについては、まず
「曇天で、日の出から1時間後の照度は約2000ルクス」
と言うデータがありますので、これを基準に考察します。
日が短い時期の日の出の時刻がいつ頃かと言うと、
まず冬至は毎年12月22日ごろですが、このときの日の出の時刻は6時46分ごろです。
ただし冬至が最も日の出の時刻が遅いのではなく、1年で最も日の出の時刻が遅いのは、それからしばらくした1月7日ごろで、その時の日の出の時刻は6時50分ごろです。
まぁ4分ほどしか変わりませんが、この12月22日ごろから1月7日ごろまでの間が、年間で最も日の出の時刻が遅いタイミングになります。
この1年で最も日の出の時刻が遅い時刻が6時50分ごろですので、上記のデータから考えますと、
曇りの日の場合は、ここから1時間後の7時50分頃の明るさが2000ルクスほどと言うことになります。
それ以降の時間帯はどんどん明るくなっていきます。
という事は、1年で最も日の出が短い時期でも、朝の8時以降であれば2500ルクスは超える可能性は高いといえます。
上記の7時50分に2000ルクスと言うのは曇りの日の場合ですので。
したがって、日の短い冬の季節のメラトニン分泌に必要な基準としては、
1、冬の特に日が短い時期でも、朝の8時台に日光を浴びれば問題なし
2、冬の特に日が短い時期+曇りの日+朝7時台だと、2500ルクスを下回る可能性が高くなる
…と言う感じになりますね。
さてここまでの話で、何か気づいたことは無いでしょうか?勘のいい人ならすぐわかると思います笑
実は、冬の中でも特に日が短くなる「12月22日頃から1月7日頃まで」と言うのは、
ドンピシャで「冬休み」と重なりますヽ(´▽`)/
社会人の冬休みはもう少し短くなりますが、学生さんの冬休みは見事にここに当てはまっています。
この時期に曇りの日の場合は、メラトニンのために日光を浴びるなら朝の8時以降がいいわけですが、
通学(通勤)があるときに朝8時台に日光を浴びるのが難しくても、冬休みであれば調整することが可能です。
したがって、曇りかどうかにもよりますが、その時期は自分で調整しやすいと思いますので、
十分な日光浴びたい人は、曇りの場合は8時台に外を散策するなり、窓際で日光を浴びるなりするのがお勧めです。
と言うわけで、前回と合わせて、
1.雨の場合の照度はどれぐらいか
2.日の短い冬場の朝でも大丈夫か
と言う疑問について考察しましたが、基本的にどちらの場合も、メラトニン分泌に必要な2500ルクス以上の光を浴びる事は可能です。
もちろん個人差もありますし、状況によっても少し変わってくることがあるので、上記の話を参考にしながら自分の状況に合わせた
「朝の日光浴」
を習慣化していってほしいと思います。
それではまた。