- 2012-2-23
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こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
よく「時間の大切さ」について語られるときに、
「お金持ちであっても貧乏であっても、
総理大臣でも小学生でも、老人でも若者でも、
『時間』というものは、誰もが平等に、1日24時間与えられている」
というような説明をされることがあります。
たしかに、
「誰もが平等に1日24時間与えられている」
という意味では、その通りです。
貯金が100億円ある大富豪も、貯金が1万円の小学生も、
1日の時間は平等に24時間しかありません。
それこそ小学生でも理解できる、当たり前の事実。
・・・なんですが、ただこの話は、そもそも設定に
ちょっと無理があるように思うんですね。
「総理大臣と小学生」とか、あまりにも立場の違う
2人の「1日」を比較すること自体、
ほとんど意味がないと思うのです。
意味がない比較をするから、
「誰にとっても1日は24時間なのです」
などといった、(私みたいなひねくれ者からすると)
「だから何?」
と言いたくなるような(笑)
当たり前のことをそのまま言って
終わらせざるをえないのではないかと。。
それは結局、
「誰にとっても1週間は7日なのです」
「誰にとっても1分は60秒なのです」
「誰にとっても1kmは1000mなのです。」
「誰にとっても空は青いのです」
「誰にとっても滋賀県は存在感が薄いのです」
みたいな、事実をそのまま言ってるだけの
話ですからね。
(注:滋賀は私の出身地なので、
「差別的表現」ではなく「自虐的表現」であります(-_-;)念のため)
「時間の大切さ」について考えるなら、
総理大臣と小学生といった、まったく他人同士の2人の時間を
比較するのではなく、
「今のAさんと、○年後のAさん」
というふうに、同一人物を「時間軸」で比較したほうが
はるかに意味があります。
具体的にいうと、
まさに今、受験直前期のあなたなら
もっともわかりやすい話になりますが、
「受験直前期のあなたの1日」
と、
「70歳のあなたの1日」
を比較した場合、果たしてその1日は、
「同じ1日」と言えるでしょうか。
とうてい「同じ1日」とは言えないはずです。
もちろん、70歳であっても、
「1日は重要」という点に変わりはないでしょうが、
「『1日』という時間が自分の人生に与える影響の大きさ」
という意味では、今と70歳では、天地ほどに違います。
あなたが70歳になったときの1日は、
その歳なりに重要には違いないでしょうが、
「自分の人生に与える影響の大きさ」
という点で比較したら、
受験直前期のあなたの『1日』というのは、
他のあらゆる年代の『1日』と比較して、
比べものにならないくらいの影響力(;`O´)
を持っていることになります。
もし、遠い未来であなたが死んだ日に天使(!)が現れたとします。
で、天使がこう言いました。
「今からタイムスリップして、あなたが生きた過去の好きな時代に戻っていいですよ。
そして、過去のあなた自身の夢に出てあげて、夢の中で、自分自身を励まして来てください。
ただし、戻れる時代は1つだけです。
さあ、いってらっしゃーい!!」
このようなわりとよくある状況になった場合(!?)、未来のあなたはきっと、
今の「受験直前期のあなた」を励ましに来るはずです。
「おい、若いときの俺!・・・うわ、肌ツヤツヤだな!
ともかくよく聞け!今の1日はめちゃくちゃ重要だからな!
絶対に時間を無駄にするな!
一生を賭けるつもりで一日をすごせよ!」
などと言うはず(笑)
イメージですが、「受験直前期の1日」の重要性は、
その後の人生の数か月分くらいの重要性が
あると言っても過言ではないのではないでしょうか。
とすれば、同じ1日なのに、今と未来では
なんと何百倍もの重要度の差ということになります。
さらにその割合で考えると、
受験直前期のわずか「1時間」ですら、
その後の人生の1週間分近くに相当するともいえるのです。
もちろんあくまでイメージ数値ではありますが、
そういった視点で、
「今日1日」という時間が秘めた大きな意味を、
「この1時間」という時間が持つ影響力の大きさを、
あらためて、深いレベルで、長期的な視点で
しっかり認識して頂ければと思います。
今回は、直接的に勉強に役立つテクニックのような話では
ありませんが、
「今」という時間の持つ影響力の大きさを
しっかり認識できるかどうか
は、ラストスパートのモチベーションを高める上でも
きわめて重要な要素の1つなのでお伝えしました。
1日をすごす上での1つの指標として、
参考にしてみて頂ければと思います。