- 2011-5-21
- 未分類, 模試の対策テクニック
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
前回の続き。
前回は、模試を受けた方がいい4つの理由、
1、入試に出やすい良問が出題される
2、テストの時間感覚を身につけられる
3、本番の予行演習になる
4、1日で相当な勉強量をこなせる
のうち、「1、入試に出やすい良問が出題される」についてお話しました。
ようは、模試というのは、各塾(予備校)が収益と名誉をかけて、
「本番で似たような問題が出題された(T-T)」
という、良い評判を立てるべく、怖いくらいに専門家の方々が過去問を分析しまくって、
本番に出やすい良問
が出されるという傾向があるということでした。
2、テストの時間感覚を身につけられる
これはようするに、自宅で一人で時間をはかって過去問を解くだけでは、
リアルなテストの時間感覚を養うのは難しいということです。
入試というのは、ただ単に問題を解ければいいというわけではなく、
制限時間内に解く
ということが強く求められます。とくにセンター試験なんかは、時間があったら解ける問題が多く、「いかに早く解けるか」が鍵を握ります。
そういった入試本番で必要となる「テストの時間感覚」は、一人でストップウォッチで計ったところで養うことは非常に難しいのです。
終了の時間が来てもつい「あと1分だけ( ´∀`)」とか、途中で疲れてタイマーをを止めて「休憩しちゃうか」とか、
まあよほどのすごい精神力でもない限り、1教科くらいならともかく、1日(あるいは半日)もの間、
一人で本番さながらに時間を計ってテストや過去問をやるなんて非常に難しいです。
これは、
3、本番の予行演習になる
にもつながるんですが、
この「予行演習」というのは、「時間感覚」はもちろんですが、
初めて行ったドデカい会場で、何百人、何千人もの受験生がいっせいに集うその
受験生がたくさんいる、独特の緊張感ある空間
でテストを半日なり1日受けるという、その
「場の空気に慣れる」
という意味まで含めた予行演習ですね。
これは、もう場数の問題ですから、受けた回数が多いほど、本番の緊張感もある程度まで減らすことができます。
逆に現役の私みたいに模試をほとんど受けてないような状態だと、
最初のセンター本番で、あまりの緊張で頭が真っ白になります(-_-)
何事もそうですが、「場慣れ」というのは本当に大事なんですね。
最後の
4、1日で相当な勉強量をこなせる
ですが、これはつまり、模試というのはほぼ丸1日かけて行われることがほとんどです。
しかもその間、多少の休憩があるとはいえ、
とんでもなく集中して大量の勉強している
という見方もできるわけです。模試と考えずにこれを通常の勉強と考えれば、
これだけ長時間集中して勉強をする日も、めったにないはずです。というか、一人の勉強でここまで集中して一日勉強することは大変な困難を伴います(*_*)
そう考えると、「模試を受けに行く」というのは「勉強をしに行く」という考え方もアリだと思うのです。
ハッキリ言って、模試を受けに行くのってめんどくさいと思うんです。
なんでわざわざ遠いところまで、あんな一日ヘトヘトになるまで疲れに行かなきゃならんねんと。しかも金出してまでして(`ε´)
私も受験生だったので、模試を受けに行くのがおっくうになる気持ちはすごくよくわかります。
また、「模試を受けに行かない言い訳」もたくさん浮かびます。
「模試を受けに行くくらいなら、今やるべき勉強を進めたほうがいい」
「まだ自分は模試を受けるほどのレベルじゃない」
とかなんとか、いくらでも「受けなくていい言い訳」は浮かびます。
でも、「模試は力をつけてから受けに行く」というのは間違いです。
「模試は力試し」という考えすら、私は違うと思います。
これらの考え方をする人には、ある共通点があります。それは、
模試の結果を重視している
ということ。模試の結果を重視しているから、「まだそんな実力じゃない」とか「模試は力試し」とか「模試よりまず勉強を進めたほうがいい」
なんて考えてしまうんです。非常に重要な視点なので強調しますが、
模試の結果なんて、ほぼ無視していい(!)
のでございます。模試は受けに行きましょう。模試は重要です。できれば月1回くらいは行ったほうがいいと思います。
でも、その結果は、まったく無視してかまいませんから!
偏差値も、判定も、完全に無視してOK(・ω・)
模試を受ける目的は、上記の4つの理由のとおりで、そこには、
模試でいい点をとること
模試で高い偏差値をとること
模試でいい判定をとること
は、二の次、三の次、四の次くらいなのです。
あくまで模試を受ける目的は
1、入試に出やすい良問が出題される
2、テストの時間感覚を身につけられる
3、本番の予行演習になる
4、1日で相当な勉強量をこなせる
といった理由であり、そのあと出る結果なんかに一喜一憂しないこと(めっちゃいい結果の時だけ、ちょっと一喜するくらいで(^^)/)
模試は結果はほとんど重要ではないのでくれぐれもご注意を。
まあ、長い受験生活、予備校や塾に行くだけでは、何ヶ月かしたらマンネリ化して刺激も少なくなりますからね。
定期的にいい刺激を受けて受験勉強にメリハリをつけるためにも、模試を積極的に受けに行きましょう(宅浪生はとくにね)。
高校球児が、県大会で試合の数をこなすほど、どんどん実践力がついて成長していくように、
受験生も「入試本番」という甲子園を迎える前に、
実践形式の模試の数をこなして、どんどん実践力をつけていってください。