- 2021-10-2
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こんにちは、中西です。
全然気付かなかったのですが、このメルマガの「毎日配信」をスタートしてから2500日を突破しておりました。
年数だとほぼ7年ですね。
(メルマガの配信開始は2011年3月ですが、2014年11月11日から毎日配信に切り替え)
といっても正確には、10月2日現在で2518日目なので、2500日を達成したのは18日前と言うことになります(・・;)ワスレテタ
こういう区切りの良い数字を目指して配信しているわけではなく、あくまで結果的に達成しているだけの話なので、正直感慨みたいなものは余りありません。
誰でも毎日歯を磨いてますが、「自分は7年近くも毎日歯を磨いてるのか」と感慨深く思わないのと同じです笑
ただ今回は2500日と言う少し大きめの区切りなので、継続できたコツの1つをお話ししようかと思います。
(ちなみに人によっては本メルマガが時々届いていない日があるかもしれませんが、それは迷惑メールに入ったか、受信設定やサーバー側の問題で届いていないなど、何らかの原因で届いていません。こちらからは1日も欠かさず毎日配信しています。)
なお、連続2000日を達成したときの記事はこちら。
さて本題ですが、このタイミングで「継続の超プロ」とも言える偉大な漫画家の訃報が入ってきました。
▼さいとう・たかをさん死去、ネットに悲しみの声あふれる 「ゴルゴ13」連載継続にファン「驚いてる」「すごい」(夕刊フジ)
ゴルゴ13で有名な漫画家のさいとう・たかをさんがお亡くなりになりました。
ご存知の方も多いと思いますが、ゴルゴ13は50年以上続いている漫画で、
少年漫画で連載40年、全200巻の金字塔を打ち立てた「こち亀」よりさらに続いている漫画です。
ところが昨年、コロナで連載が休載になってしまいました。以下は昨年5月の記事。
▼ゴルゴ13が休載、52年の歴史で初 作画過程「3密」 [新型コロナウイルス]
チームで1つの部屋で作品を作っておられたようで、3密回避のためには連載は難しいと判断されたようです。
もしかしたらこの時から病気は既に見つかっていたのかもしれません。
驚いたのは作者が亡くなった今後も、ゴルゴ13は連載が続くとのこと。
なぜそんなことが可能かというと、もともとこの漫画は脚本家が複数いて、提出された脚本の中から良い内容を先生が選び、
なおかつ先生自身も最近は主人公のみしか描いておられなかったので、
先生が亡くなった後も生前からの遺志を継いで継続させることができるようです。(すごい!)
それで、なぜゴルゴ13がこれほど長期間にわたり連載を続けることができたのか、その秘訣がどこかで語られていないか調べてみました。
なかなか見つからなかったのですが、12年前の古いインタビューの1部に、長期連載の秘訣を先生が語られているのを見つけました
▼2009年4月号掲載 著者インタビュー『ゴルゴ13』のさいとう・たかをさん
上記のインタビューより1部引用しますと
ーーーーーーーーーー
── 四十年に亘って一度の休載もなく、モチベーションを保ち続け読者を楽しませてきた秘訣は何でしょうか。
さいとう 大いなるマンネリだと思っています。
ただ、毎回作品に挑戦する気持ちは忘れないようにしているんです。
実は私にとって『ゴルゴ13』は苦手な作品なんですよ。私は電球のソケットも換えられないほど機械に関しては一切駄目。
それなのに現代は次々にコンピューターとか最新のシステムが出てくるでしょ。頭を抱えること夥しくてね。
そのたびに勉強勉強で自分なりに学習して描いています。
やはり、挑戦する意志と毎回の勉強があり、それが読者にも伝わって支えてくれたのかも知れないですね。
ーーーーーーーーーー
…とのことです。つまり作品を描く上で
「毎回勉強しなければならない」
と言う部分で、自分自身が挑戦することになっているのが、長期連載の秘訣とのこと。
私などとは次元も何もかもが全く違いますが、さいとう先生との共通点が何か見つかればいいなと思い調べてみたところ
「毎回勉強しなければならない」
と言うのがモチベーションになっているとのことで、先生のこの話は全く別ジャンルではありますがメルマガにおいても同じだなと。
さいとう先生はおそらくその勉強自体を楽しんでおられたと思います。
と言うのもどこか「楽しい」と感じる部分がなければ、人間は続けられないからです。
挑戦とおっしゃっているぐらいですから相当大変なのだと思いますが、その勉強によって自分自身が成長できるとしたら、
「苦楽しい(くるたのしい)」
という状態になりやすいわけです。
すると途中プロセスはしんどくても、作品が出来上がった時に(そのしんどさに比例して)達成感が大きくなるので、
ドーパミンが分泌して快感を得られます。
いい意味での脳内麻薬が出るわけですね。その繰り返しで連載を継続できた側面がかなりあったのではないかと推察します。
こんなメルマガですら、日々勉強していないとあっという間に自分の納得できるクオリティーのメルマガは書けなくなりますし、
そんな状況が続いたら読者さんからもどんどん見放されていく=解除が増えると思います。
またそういうクオリティーの低いメルマガが続いてしまうと、何か商品やサービスを販売したときの売り上げも低迷します。
なのでメルマガを毎日配信している限り、私自身は自分が食べていくために
「勉強し続けるしかない仕組み」
になっているのです。
それはとてもしんどい仕組みでもありますが、私は自分が弱い人間だとわかっているので、この仕組みがあることで勉強を続けざるをえません(ーー;)
またそれが自分の成長につながっているので、苦しいのですが「楽しい部分」も間違いなくあります。まさに先程の「くる楽しい」です。
さらに、アウトプットすると自分の記憶にしっかり定着しやすいので、日数の経過とともに(メルマガを配信する際に考えたり調べたりした)知識や切り口や着想が、脳内の引き出しに増えていきます。
その苦しみから生み出された「引き出し」が増えていくのも、楽しいわけです。
なぜなら「引き出し」が増えるほど、
表現力が高まり、興味深い話ができるようになり、市場における自分の独自性(オリジナリティー)が高まり、人(顧客)に喜ばれやすくなるからです。
少しずつではありますが、その「引き出し」が日々増えていくので、それが楽しい訳です。
余談ですが、明石家さんまさんが「お笑い芸人にとって何が1番大事か」と言う質問をされた際、「引き出し」と回答されていました。
多分どんな職業でも「引き出し」(経験含む)は非常に重要で、私にとってメルマガはそれを増やしていく装置になっています。
余談の余談ですが、日本で初めてコンサルタント会社を上場させた船井幸雄と言うカリスマ経営者がいて、彼が生前よく言っていたのが、
「勉強好き・素直・プラス思考」
が成功(大成)する人の条件とのことでした。(取材で訪問したときに玄関にもこの言葉が額縁で飾ってました。ちなみに「プラス思考」は彼が作った言葉)
この場合の勉強は学校の勉強とは違います。自分のやりたい仕事を見つけて、それに関する様々な勉強を楽しめるかどうかですね。
何か物事を継続しようとしたときに、それ自体を純粋に100%楽しめないこともあると思います。
ただどこかに「楽しい」もしくは「気持ちいい」と感じる部分があれば、継続できる確率が一気に高まります。
なので何らかの形で工夫して楽しい要素を盛り込むか、楽しい部分を見つけることが、継続する上では重要だと思います。
(例えばジョギングを続けたいときに、走ることそのものが苦しいなら、ジョギングしながら好きな音楽や好きなお笑いの漫才を聞くなど)
そういう「楽しい部分」が全くなければ2500日は絶対に続けられなかったですし(たぶん1ヵ月も無理)、
単に「楽しいだけ」で「自分が成長していると感じる要素」が全くなければ、それも多分続けられなかった(もしくは自分から辞めていた)と思います。
というわけで継続の秘訣というのは複数あるのですが、今回は
「勉強しなければ続けられない仕組み(環境)」
があったことで、それが苦しい一方、
自分の成長も実感できて楽しかったため、このメルマガを2500日間続けられた
…という話でした。
やはり完全に100%苦しいだけの物事は、なかなか人間は続けられないのではないかと思います。
どこに楽しみを見出すか、楽しい要素を付け足すか、ですね。
何か継続したいことがある人は、よかったら参考にしてください。
それではまた。
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