- 2021-9-17
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こんにちは、中西です。
勉強や仕事に集中するためには「休憩」が非常に重要なポイントになりますが、
この集中する上で重要な「休憩」に関して、興味深いエピソードがありました。
こちらの本。
▼『PEAK PERFORMANCE 最強の成長術』ブラッド・スタルバーグ, スティーブ・マグネス著
4年前に購入した本で、久しぶりに読み返してみたら面白かったです。
この本で、42歳の女性ランナーが2時間27分と言う驚異的なスピードでフルマラソンを走ることができた秘密が明かされています。
その秘密というのが、
【 「厳しいトレーニング」に耐え抜いたからではなく、「休息」を徹底的に大事にしたから 】
だというのです。
その選手はアメリカの女性ランナーの中でも非常に有名なディーナ・カーターという選手で、
彼女はオリンピックの女子マラソンで銅メダルをとっていて、国際大会でも優秀な成績を収めている人物です。
彼女はメディアの取材で、どうしてその年齢でそこまで力をつけることができたのかについて、次のように回答しています。
「私がこの数年間で急速に力をつけることができたのは 、練習以外の時間に疲労回復に努めたからです。
トレーニングをすると、異化作用によって軟組織〔筋肉 ・腱 ・脂肪 ・血管 ・リンパ管 ・末梢神経など 〕が分解され 、体にかなりの負担がかかります 。
ですから、トレーニングの合間に自分をどうケアするかで、次のレースで力を発揮できるかどうかが決まるのです 」
要するに練習そのものよりも「身体のケア」と「疲労回復」を重視している、ということ。
彼女によるとトレーニングはむしろ楽な方のようで、自分が抜きん出たランナーになれたのは、さらに42歳になっても著しいスピードで走れるのは、
「疲労回復」というトレーニング以外の時間を徹底的に重視したからだ、というわけです。
具体的には、彼女は毎晩10時間から12時間睡眠をとって(すごい!(゚o゚;))、 食事にも気を配り、週に一度はマッサージを受けて、ストレッチもしっかりやる。
そういう形で「トレーニング以外」の部分で自分の為に気を使い、細心の注意を払っていたから、42歳になっても驚異的なスピードで走れたということでした。
「トレーニングそのものよりも休息の方が重要」
「休息に徹底的に気を使ったから驚異的なパフォーマンスを発揮できた」
というのは、実に示唆に富んだエピソードだと思います。
私自身はこの
「休息をより重視することで生産性を高める」
というのは、 彼女のようなスポーツ以外の分野でも同様に成り立つ考え方だと思っています。
短時間きざみ勉強法も、「集中する時間」と同じくらいに「休憩時間」に徹底的にこだわって出来上がったテクニックです。
さらに購入頂いた方は分かると思いますが、完全マスタープログラムの方でも、「休憩の取り方」にものすごく力を入れていて、
効果が認められたあらゆるバリエーションの「普通ではちょっと想像できないタイプの休憩の取り方」を多数ご紹介しています。
私自身が集中力を考える上で、集中しているその瞬間と同等かそれ以上に、
「集中していない時間の過ごし方」≒「休憩時間の過ごし方」
を非常に重視してこれまで実践し、有料・無料問わず多くの休憩テクニックをご紹介してきました。
なのでカスター選手の
「トレーニングの合間に自分をどうケアするかで、次のレースで力を発揮できるかどうかが決まるのです」
と言う話は、非常に共感・納得できます。
というわけで、 スポーツでも勉強・仕事でも、集中する時間と同等かそれ以上に
【「休憩」(休息)の時間 に徹底して気を配る 】
ことが、一般的に思われている以上に成果を大きく左右しますので、
最近集中力に何らかの課題を感じていたり、いまいち集中できないと感じる場合は、
「休憩(休息)の時間」をしっかり確保していたか・注意を払えていたか
について、一度セルフチェックしてみることをお勧めします。
それではまた。