- 2023-3-1
- 第二領域の話
こんにちは、中西です。
ここしばらくは、
「先延ばし」の克服方法
についてお話ししています。
誰にとっても非常に重要な話なので、もしまだ読んでいなかった方は、前回までにお届けしたメルマガを読んでおいてください。
ただ、長期シリーズになりつつありますので、「復習用」として、ここまでの話のポイントを改めてまとめておきたいと思います。
この「第二領域の問題」は、非常にディープな話で、ポイントだけ見てもわかりにくいのですが、
どうしても前回までのメルマガを読む時間がない方は、以下のポイントだけでも確認してみてください。
逆に前回までしっかり読んで頭に入っている方は不要になりますので、以下のポイントは飛ばして、その下の本題に行ってください。
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<人生の命運を決めてしまう
「第二領域を実行できない問題」とは?>
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基本的に、すべてのタスクは「4つの領域」に分けることができます。
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【第一領域】緊急かつ重要なタスク
【第二領域】緊急ではないけど重要なタスク
【第三領域】緊急だけど重要ではないタスク
【第四領域】緊急でも重要でもないタスク
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【第一領域】緊急かつ重要なタスク
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→すぐ実行する必要がある「問題・課題のタスク」
例)
今日中に締め切りの仕事
明日提出しないと大変なことになる宿題(課題)
突発的なクレームや問題の対応
壊れたパソコン・スマホの修理
突然の体調不良・病気への対応
危機や災害からの避難
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【第二領域】緊急ではないけど重要なタスク
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→「将来への備え」になる「質の高いタスク」
将来に向けた準備・行動(仕事の改善、読書、運動など)
今後について考える時間
予防やリスクへの対策(PC内部の整備、パスワードの変更、歯の検診など)
勉強や自己啓発(副業や投資や資格など)
研究開発や各種の投資(事業者の場合)
豊かな人間関係づくり
家族・友人・恋人らとの交流
好きなことをやる時間
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【第三領域】緊急だけど重要ではないタスク
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→「無意味」だがやる必要がある「見せかけのタスク」
例)
重要ではないメールやLINEの返信
重要ではない今日〆切の提出物・宿題
重要ではない会議・打ち合わせ
突然かかってきた電話の対応
受験とは無関係な授業への出席
強制的な友人知人先輩との会合
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【第四領域】緊急でも重要でもないタスク
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→楽しいだけで何も残らない「無駄なタスク」
例)
暇つぶしのSNSのやりとり
無目的のネットサーフィン
ダラダラとテレビを視聴
嫌なことからの逃避でやるゲーム
友達との無駄話
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■あらゆるタスクは「緊急度」と「重要度」で4つに分けたマトリクスの“いずれか”に分類できる。
■多くの人は、緊急性が高い「第一領域」(緊急かつ重要)と「第三領域」(緊急だけど重要ではない)のタスクを大量に抱えている。
■そのせいで多くの人は、「重要度」が高いタスクより、「緊急度」が高いタスクばかり手を付けてしまいやすい。
■しかし、心理的に取りかかりやすい緊急性の高い「第一領域」「第三領域」のタスクばかり処理していると、
なんとなく「仕事(勉強)をした気分になる」
なんとなく「充実した時間を過ごした気分になる」
が、その裏で少しずつ「第二領域をやらない」ことによる事態の悪化が進行している。
■気づいたら、いつのまにか「第二領域」のタスクが、事態の悪化で緊急性が高まり、「第一領域」のタスクに変わってしまう。
→結果的に、いつも「第一領域」のタスクに追われている。これでは状況(人生)が良くならない。
■状況(人生)が良くならない理由は「緊急性は低いけど、重要性が高いタスク(第二領域)」を、いつも放置し続けているから。
■「第二領域」をどれだけ実行できるかが、人生を好転させるカギを握る
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「緊急ではないけど重要なタスク」=「第二領域」
を先延ばしせずに実行できるかどうかが、人生を好転させていくカギを握る。
例)
「宿題」ばっかりしていたら、「受験勉強」ができなくて不合格になる。
目の前の仕事ばかりに追われていたら、自分の価値を高める仕事をする時間がなくなり、気づいたら、市場価値のない人間になってしまう。
帰宅後に「YouTube」ばかり見ていたら、将来の2つめの収入源になる「副業」「投資」を始めることができない。
「歯の定期検診」に行くのを放置していたら、気づいたら痛み出して「虫歯」になることがある。
「人間関係を維持する時間」を作らなければ、気づいたら「孤独な老人」になってしまう。
有酸素運動や筋トレなどの「運動」を習慣にせず放置していたら、気づいたら「体力のない人間」になってしまう。最悪、「病気」にもなる。
シンガーソングライターの「歌手」になりたいのに、締め切りがないからと「作詞」「作曲」もせず、「仕事(勉強)と睡眠と遊びだけ」で毎日過ごしていたら、永久にシンガソングライターにはなれない。
すべては、
【「緊急ではないけど重要」な「第二領域」をおろそかにしたこと 】
が原因で起こった問題。
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1.第一領域・第三領域を実行できないなら「集中力のテクニック」が必要になる。
2.第二領域を実行できないなら「集中力のテクニック」に加え、「強制的なブロッキング」が必要になる。
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…こんな感じですね。
いやー「復習」としては本メルマガ史上かつてない長さですが笑、
それだけ重要なことなのに、この構造を知らない人も多いので、詳しく解説してきました。
で、この多くの人の人生を悪化させている大問題といっても過言ではない
「第二領域を実行できない問題」
の解決策の話に入る前に、
もう一つ、理解しておく必要がある「第二領域」についての大事なポイントがあります。
もともと「先延ばし」の原因のベースにある
「ネガティブな感情」
がネックになっている話をしていましたが、
【 「第二領域」のタスクには、「ネガティブな感情」が伴うものと、伴わないものがある 】
と言うことです。
厳密に言うと、これ自体は第二領域に限った話ではないのですが、第二領域の場合は、「ネガティブな感情」があると「先延ばし」してしまうのは当然として、
さらに、「ネガティブな感情」が伴わないタスクも、「先延ばし」してしまいやすいのです。
ただし、「ネガティブな感情」を伴わない第二領域のタスクの場合、
「実行できる人」と「実行できない人」の差
が激しくなります。
例えば、私でいうと、第二領域のタスクの中に
「歯の定期検診」
「毎日の有酸素運動」
の2つがあります。
どちらも緊急性は高くないですが、やらないといずれ大変なことになる重要性の高いタスクです。
しかし、私にとって「毎日の有酸素運動」は、複数のアイデアでラクにできる仕組みを構築したので「楽しいもの」になっています。
よって「毎日の有酸素運動」には「ネガティブな感情」はほとんどありません。
なので、第二領域ではありますが、実行できています。
一方で、「歯の定期検診」は、今は別の歯医者で問題なくなったのですが、以前通っていた歯医者に騙されて、半ば詐欺みたいな被害にあったため、その後しばらく、
「新たな信頼できる歯医者を見つける」
というタスクが、なかなか実行できませんでした。
騙されて歯医者が嫌になったと言うのもありますし、二度と騙されたくないので次は絶対に信頼できる歯医者を探したかったのですが、近所に歯医者が多すぎて、その中から探すのが面倒と言うのもありました。
つまり、私にとって、このタスクは「ネガティブな感情」が強く伴っている第二領域となっていました。
とはいえ、歯が痛いわけではなく「定期検診」ですので「緊急性は低い」ため、全くこのタスクに手をつける気になりませんでした。
そのせいで長期間にわたり歯の健診(新しい歯医者探し)を放置。
その後、あるきっかけで無理矢理新しい歯医者を見つけましたが、やはり「超ネガティブな感情」と「緊急性が低い」という理由で、異常に時間をかけてしまいました。
つまり、あくまで私の場合ですが、
「ネガティブな感情」が強く伴う第二領域のタスクは、なかなか実行できず、
「ネガティブな感情」が伴わない第二領域のタスク(有酸素運動など)は、比較的簡単にできてしまうのです。
ただし、繰り返しますが、これはあくまで私の場合なのです。
人によっては、「有酸素運動」に「ネガティブな感情」は無いのに、実行できない人もいます。
ここで大事になってくるのは、自分(あなた)自身は、第二領域なら全てできないのか、
私のように「ネガティブな感情を伴わない」ならら、第二領域でもわりと簡単に実践できてしまうのか、
それとも「ネガティブな感情」の基準ではなく、タスクごとに別々に、何か実行する上でネックとなるポイントが存在するのか、
第二領域に関係なく、すべての領域のタスクがまともに実行できないのか、
その自分のタイプと現状を、できるだけ正確に知ることなのです。
To Be Continued