- 2022-10-16
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こんにちは、中西です。
マイナビウーマンというサイトで、女性のリモートワーク(在宅ワーク)に関するアンケート調査の結果が公表されていました。
これはMs.Engineerが行った調査で、全国の20代から60代の女性へのアンケート結果になります。
結論から言うと、今後女性は
「在宅ワークで働けるかどうか」
を、働く会社選びの基準にする、と言うものでした。
▼在宅の有無は超重要! リモートなしの女性100%が、「5年以内に転職したい」と回答
要するに、「在宅ワークなしの企業」は、女性から「もうそんな会社で長いこと働きたくない!」と思われている、ということ。
記事から一部引用しますと、
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「リモートワークができるかどうかは会社を選ぶポイントになりますか」
という質問に対しては、
「週の大半できればなる」と答えた人が47.5%、
「フルリモートであればなる」と答えた人が32.8%と、
会社を選ぶポイントとして、リモートがあることをマストとする人が8割を超える結果となりました。
「週に1回できればなる」と答えた人は13.1%であったため、主にリモートワークができるかどうかが決め手となることが明らかになりました。
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…と言う事なのですが、この結果をどう見るかですね。
まぁこれは女性に限らず男女ともにですが、わざわざ朝早く起きて、すし詰めの地獄のような満員電車に長時間乗って、会社まで出向いて働きたくないと言うことです。
特に、育児や介護のある人は、この「出社義務」は致命的になります。
業者にもよりますが、多くのデスクワークの会社で在宅ワークが可能だったと言うのは、コロナによって一気に明らかになったわけです。
一度リモートワークの快適さを体験した人は、わざわざ不必要にオール出社に元に戻りたくない!と思うのは、ある意味当然です。
そういえば、昨日紹介した幻冬舎の編集者箕輪さんの働き方が、朝1時間かけて出社していた状況から、
「朝の6時から10時まで布団の中で働く」
「すべてのデスクワークを寝ながら終わらせる」
と言う究極の状態まで変わったのも、リモートワークが導入されたからでしょう。
そして、彼が言うように、布団の中で横になりながらiPadで仕事をしても、生産性は机に向かうのと全く変わらない、むしろ生産性がアップする場合も多い、と言う話でした。
まあ寝ながらやるかどうかはともかく笑、ほとんどの人は、週の全日、もしくは大半で在宅ワークができる環境を望んでいて、それができないなら近い将来転職する。
そう考えている人が非常に多いということは、何を意味するかと言うと、
【 今後の社会では、リモートワークを導入できない会社は淘汰されていくリスクが高まる 】
と言うことです。
理由は簡単で、人が集まらないからですね。
ただでさえ人手不足の時代なのに、人が集まらなくなったら事業が回りません。
政府は相変わらず移民政策の愚策を続けるでしょうが、外国人が難しい業種や外国人だらけの職場にしたくない経営者なら、
「在宅ワークを導入せざるをえない」
と言う状況に追い込まれます。
そうしないと誰も入社してこないからです。あるいは入社してもすぐに辞めていくと。
と言うわけで、コロナによって在宅ワークをやろうと思えば普通にできることを知ってしまった多くの勤め人の方たちは、
今後「週の大半で在宅ワークができること」を企業選びのトップクラスの条件に持ってくる可能性が高まっています。
そういう働き手のニーズの変化により、今後さらに人手不足に陥っていく多くの会社の経営者が、必死になって在宅ワークを導入していく結果、
少なくとも今後の会社勤めでは、通勤ストレスや出社のストレスや、人間関係のストレスや、育児・介護ができない悩みから解放される人が、長期的には増えていくのではないかと私は思います。
正直、日本経済は今のままですと、あらゆる観点から見て、確実に、凄まじい勢いで衰退していきますので、はっきり言って
「この国の未来には、もはや絶望しかない」
と命をかけて断言できるレベルなのですが、この
「在宅ワークを導入せざるをえない会社が一気に増えていく」
と言う変化は、コロナ以前は考えられなかった大変化であり、
タイタニック号の日本の企業社会における、ほとんど唯一の、大きな救いではないかと思うのです。
それではまた。